McLaren F1 GTR Long Tail 1998出場車#41 製作記3

 

2014.01.27(月曜日)

デカール貼りは昨日ですべて終了したわけですが、ちょっとだけボディー関係のパーツでカーボン地がありましたので、そこを再現していきたいと思います。

まずはテール部のこのパーツ。

キットではプラスチックパーツですが、エッチングパーツが用意されていましたのでこれを使用します。

しかし、エッチングだけあって非常に薄っぺらです。このパーツにカーボンデカールを貼っていきます。

最初に中の縦線2たつを貼った後、中央の横線を貼って、最後に周囲を貼ります。

デカール軟化剤を使用して溶かしながら貼り付けました。

最後にデカールを貼って完了です。

なにげに難しい作業でした。

続いては、ヘッドライト。

ここもカーボン地が確認できましたので、デカールを貼って再現していきます。

隠れてしまう部分はどうでも良いですが、パーツを取り付けたときに見える部分を考えながら綺麗に貼っていきます。

ポイントは、カーボンの模様が統一されるように貼ってきます。

貼り付けが完了したのがこの写真。

左右両方貼り付けて、一度、仮組みしてみます。

なんとか良い感じに仕上がりました。

カーボンデカールは自分で形を考えながら貼っていかないといけないので、かなり面倒な作業になります。

この三つのパーツに要した時間は3時間あまり。苦労した分、ディテールはアップしました。内装などほかにもカーボン地がありますが、きりがないのでカーボンの表現はここまでとします。

これでやっとデカール貼りが完了しましたので、次回はウレタンクリアーを塗装したいと思います。

 

 

2014.01.28(火曜日)

デカール貼りがすべて終了しましたので、今日はクリアー塗装を行いたいと思います。

クリアー塗料は最近私が愛用しているフィニッシャーズのウレタンクリアーGP1。クレオスのデジタルスケールを使用して、配合していきます。

配合比率はクリアーと硬化剤を10:1で配合します。これだけだと、エアーブラシで吹き付けるには粘度が高すぎるので、配合した総重量に対し、シンナーを35%添加します。この割合で、非力なクレオスのコンプレッサーL5でも十分吹き付けることが出来ます。

久しぶりのクリアー塗装だったので、どのくらいクリアーを作ればいいか分からなかったので約30gになるように配合しました。結果、半分くらいしか使いませんでした。ちょっと作りすぎました。

このまま48時間以上、乾燥させます。

 

 

2014.02.03(月曜日)

クリアー塗装が終わってから6日以上経過しましたので、完全に硬化しました。

各部の状態をチェックしていきます。

細かいパーツはツヤのある良い感じに硬化してくれました。

一番気になっていたのはボディー表面の状態。

フロント部は概ね良好の光沢を放っておりますが、一番心配していた梨地が強烈だったリアのこの部分。

クリアーの厚みでだいぶ改善されました。

多少波打ってますが、これくらいでしたらペーパーを当ててコンパウンドで磨いてあげれば綺麗な鏡面仕上げにすることが出来るでしょう。

フェンダー上部のスリット部も綺麗にクリアーが乗りました。

これならスリット部は特段コンパウンドで磨かなくても大丈夫でしょう。

本来なら、次の工程はヤスリ&コンパウンド掛けとなるわけですが、今回はAピラーが非常に細いため、このままコンパウンドをかけてしまうとピラーを折ってしまう可能性があるので、先にフロントガラスを塗装して、フロントガラスを接着してからコンパウンド掛けを行いたいと思います。

よって、ボディーはもうしばらく放置することにします。

 

 

2014.02.15(土曜日)

シャシーに固定用のナットを取り付けていなかったので、ナットを取り付けました。

いつもナットを取り付ける位置を決めるのが大変なのですが、今回のキットは比較的取り付ける場所がたくさんあるので苦労しませんでした。

写真はフロント部。

ちなみに、3mmのナットを4mmのプラ棒で挟み、瞬間接着剤を多めに付けて固定しました。

続いてリア部。

リアも取り付け可能な位置が広いので、エンジンの真下に取り付けました。

内装パーツとサスペンションパーツの間であればどこでも良いでしょう。

内装パーツとエンジンを仮組みしてみるとこんな感じ。

取り付け余白がたくさんあるので、ナットの取り付け位置はどこでも良いでしょう。

さて、最後の塗装へと進めていきたいと思います。

まずはクリアーパーツから。

クリアーパーツにブラックを塗装するわけですが、キットには有り難いことにマスキングシールが付属されています。

しかし、私はこのシールをスキャナーで読み込み、同じものをカッティングマシンで自作しました。理由は、失敗しても、データさえあれば何度でも作ることが出来るからです。

2組は作っておきます。

面倒な作業ではあり、時間もかかりますが、万が一に備えて作成しました。

クリアーパーツとマスキングシールを仮組みします。

Cピラーのクリアーパーツは、クリアーパーツ自体に案内の溝が彫刻されていますが、それに合わせてマスキングシールを貼ってしまうと、バランス的におかしいので、かならず仮組みして、窓枠がバランスの良いところに来るようにテープを貼ります。

ちなみに、この部分のマスキングシールの形状も完全に一致していないのでバランス重視で貼り付けます。

フロントウインドウ、ドアウインドウ、Cピラーのウインドウとマスキングし、塗装しました。

多少多めに吹き付けた方が、縁がはっきりします。

もちろん、裏側は塗料が入り込んではいけないので、マスキングしております。

マスキングをはがし、ボディーに仮組みしてみました。

だいたい中央に枠がきましたので、こんな感じでOKでしょう。

ちなみに穴が10箇所抜けていますが、実車は5箇所しか空いてません。バリエーション展開をしているキットだけに、そのマシンごとにパーツを差し替えるのはコスト的に無理があるのでしょう。

これを修正するのはほぼ不可能なのでこのままこのパーツを使用します。

今回はここまで。次回も塗装をメインに進めていきたいと思います。

 

 

2014.01.17(月曜日)

フロントウインドウの窓枠塗装が完了し、デカールを貼り付けました。

今回は、ボディーの研ぎ出し前に、Aピラーの補強もかねてウインドウを先に接着したいので、この状態からクリアーをたっぷり吹き付けることにします。

私は普段、クリアーパーツにはクリアー塗料を吹き付けないので、初めての試みです。接着、研ぎ出しといつもとは違う工程でウインドウパーツを取り付けるので、傷が付いてもリカバリーし易いようにクリアー層を構築することにします。

デカールが乾くまで、一晩放置します。

リアのパーツを仮組みしてみると、塗装の厚みでかなり窮屈になってしまいました。

強引に仮組みを行うと、パキッと音が鳴りました。

ハッと思ったときは時既に遅し。

塗料が剥がれてしまいました。

ここにきてモチベーション低下です。

起きてしまっては仕方がありません。最後にリタッチしたいと思います。幸い、ボディーが黒なので塗料を乗せてあげれば目立たなくなるでしょう。

これから作製される方は、塗料の厚みを十分考慮して、幅を広げておいた方が良いでしょう。

気を取り直して、塗装を進めていきたいと思います。

いつもの用に持ち手を付けて塗装の準備です。

ホイール、ブレーキ関係、牽引フックの塗装になります。

ブレーキはインストの塗装指示を無視して、自分の脳内イメージで塗装することにしました。よって、実車とはことなると思います。

キャリパーにはゴールド、ブレーキはカッパー、ホイールには黒鉄色、牽引フックは赤で塗装します。

残りのパーツはセミグロスブラックで塗装します。

パーツ数は多いですが、この塗装が終わればほぼ塗装は終了です。

これからエアブラシで一気に塗装を行います。

そして、塗装が完了しました。

ホイールの黒鉄色はメタリック塗料なのですが、近くから見ないと分かりません。実車もほぼ黒いホイールのように見えるので、こんな感じなのでしょう。

牽引フックはサフ→ホワイトサフ→レッドと、面倒ですが基本的な塗装工程で行いました。ちなみに、エッチングパーツにも牽引フックが付いていたのですが、薄っぺらすぎてキットのパーツを使用しました。若干、裏表をヤスリをかけて薄くしてあります。

セミグロスブラックの塗装も完了しました。

ほぼ、黒いパーツにセミグロスブラックを吹き付けたので、あまり違いがありません。

昔は黒いパーツに黒系の色を塗装しても意味無いと思っていましたが、確実に色のトーンが統一されたので、これはこれで重要な塗装です。

これでほぼ塗装が完了したのですが、まだ細かい塗装がありますので、次回以降進めていきたいと思います。

 

 

2014.02.18(火曜日)

塗装の続きを行う前に、昨日塗装を行ったパーツにデカールを貼ることにします。

キャリパーのデカールは非常に細かいですが、慎重に貼っていきます。

このパーツにデカールを馴染ませるには、デカール軟化剤は必須です。

カルトグラフ社製のデカールなので、タミヤのようにすぐに溶けたりはしないのですが、付けすぎは禁物です。

残りの塗装を仕上げていきたいと思います。

細かい塗り分けは、エアブラシを使わず、エナメル塗料を使用して筆塗りで仕上げます。

エキパイにエナメルのシルバーを塗装したのですが、さすがにはみ出しました。

ただ、ここはほぼ見えなくなってしまうので、あまりこだわらないようにします。

塗装もだいぶ落ち着いてきたので、この辺でシャシーを組み立てることにします。

足回りパーツは非常に少なく、シンプルです。

ブレーキ表面の再現には、エッチングパーツを使用します。

ブレーキは本来、カッパー一色ではないのですが、エッチングパーツを使用したので、塗り分けは行いませんでした。

ただ、タイヤをはずした状態のジオラマ的なものを作りたい方は、きちんと塗り分けした方が良いでしょう。

エッチングパーツもピタッと気持ちよくはまってくれます。

 

キャリパーと組み合わせるとこんな感じ。

なかなかリアルに仕上がりました。

タイヤを付けた状態だと、この位置でしか見ることが出来ないので、細かく塗装する必要はないでしょう。

フロントも同様に組み上げてシャシー完成です。

ホイールハウスやショックアブソーバーは車高を変更した関係でサイズが合わなくなりましたのでオミットです。

ここまで来ると、だいぶ完成が見えてきました。