第127号 2024/10/1発行
これから行く道どんな道
本年は、元旦から能登地方で大きな地震があり、多くの人が被害を受けられました。私たちは、悲しい思いで新年を迎え、復興を願い頑張っておられる方々を応援していました。
今年は、それだけではありませんでした。夏の暑さは異常であり、長いこと続いて生物の命を苦しめました。そのためなのか分かりませんが、海が高温になり、海野生き物の生態系も変わってきたように漁師さんたちが言われています。今まで取れていた魚が取れないで、南で取れていた魚が取れるようになって、取れた魚の販路が分からないと嘆いています。
このような現象は、日本中で起こっているようですが、よく調べると、世界中で起こっていることではないだろうか?海だけでなく陸上のあらゆるところでも・・・。
その海水温が高いことによって、気圧の変化が異常に発達し、大きな台風となり、中国・韓国を含めた東アジアでは、大きな気候災害をもたらしているのではないだろうか。
暑さがおさまり、夏の疲れがおさまるのに調度よい季節になりかけ、落ち着いた気持ちになろうとしていた時に、とんでもない台風がいくつもでき不安定な天候を作り出しました。日本中ボロボロになっているように見えます。
新年すぐに地震によって激甚被害を受けた能登地方が、ようやくしんどいけれどもやっと立ち上がった頃に、日本中で暴風雨が暴れまわりました。能登地方は特にひどく、地震で緩んでいた地盤が壊れてしまい、川が氾濫して逃げる場所をなくしてしまう状況になっている映像を見ていて全国民が悲しみのどん底に落ちた気持ちになってしまったのではないだろうか。
温暖化が、世界中で起こっているといわれて久しいですが、私たち人間が、文化・文明といって喜んでいる便利で楽な生活を求め続けていることの結果ではないだろうか。自然に対峙して抑えようと対策を考え事故が起きないように対応しても、何がどう起こるかわからない自然界に立ち向かってもうまくゆくはずはないでしょう。自然に立ち向かってゆくのではなく、どのように受け入れてゆくのかを人間は考えなければならないのでしょう。
人間以外の生物は、そのように生き、生活しているのではないだろうか。生活がスムーズに進むように、雨を残さないようなアスファルトやコンクリートの道を作り、水はとどまらないように水路を作りまとめて流す。自然の恵みである雨や雪を、そんなに簡単に捨てていいのだろうか?世界ではなくて困っている人たちが沢山いるのではないでしょうか。そして降った雨は全部、川という水路に長し、その水路を管理し、安全と思って生活しています。どのように変わってゆくのかもわからない自然現象を、統計という小さな知識だけで見て判断していいのだろうか。
温暖化の原因と言われているCO2は、国々の都合によって、先進国のために出していない国が出していることにし、まだ大丈夫を装っているように見えてきます。少し昔にありましたオゾン層破壊問題と同じように感じられて残念です。オゾン層破壊は、フロンガス(機械部品の洗浄・冷蔵庫の冷媒ガス)を大量に使うことによって、空気の流れとしてフロンの必要でない北極と南極のオゾン層を破壊して、特に両極に紫外線を多く降らすような現象が起こったのです。地球環境の破壊は、壊しているところだけではなく、正常なところにも悪い影響を及ぼすのが自然ではないですか。
温暖化が止まらないでつぎつぎと災害が起きるということは、温暖化が地球をだめにすることを知っていながら手当をせずに、楽々と暮らしている人間が起こしている人災と言えないでしょうか。
海の生態系が変わってきていることや、大雨・大雪・大風等のように「大○○」としょっちゅう言われるようになっていることは、手遅れに近いのではないだろうか。
私たちのたった一つの生きる場所である地球が、こわれようとしていることに気付いている人は少ないのでしょうか。
人間以外の生物は、自分の与えられた環境の中で一生懸命に命を尽くしているようですが、人間は、命がどう生きたいのかを聞かないで、煩悩具足の凡夫の思いを大切にし、今自分の立っている場所さえ分かっていない。自然に対処してゆくのではなく、みんながいい顔になってゆくような方向に向かうことが、遠道になっても心豊かに生涯を尽くすことができるのではないでしょうか。
聞光寺子ども会稲刈り
当院 井上宗温
聞光寺子ども会の稲刈りを9月15日に開催しました。5月の田植えに引き続き、総代の山波さんにご協力いただき、山波農場さんにて行いました。
あいにく開催日は,天気予報で雨天の確率が高くなっていて、稲刈りができるかどうか危ぶまれましたが、なんとか午前中は晴れ間がのぞいて予定通りできるようになりました。
初めに事務所内で開会式と共に正信偈のお勤めをし、田植えをしたのと同じ田んぼに向かいました。同じ場所でも、田植えの時にドロドロだった土は硬く固まっていて、そこには立派な稲が育っていました。参加した子ども達は、鎌を手に、大人と一緒に手を切らないように気を付けて、稲刈りを開始。子どもたちはすぐに要領をつかんで、どんどん稲を刈っていき、刈った稲をまとめている山波さんが間に合わないくらいでした。
最後には、大型のコンバインが一気に稲を刈り込んでいく様子も見学させてもらいました。
その後は、山波さんが作ってくださった新米のおにぎりを皆でいただきました。とても美味しく、子どもたち皆がすぐにたいらげてしまいました。
次回は聞光寺本堂にて10月27日(日)に子ども会を開催いたします。是非とも子どもさんやお孫さんをお誘いご参加下さい。よろしくお願いします。