完成の慶び
中越沖地震は―
平成19年7月16日、夏のシーズンを告げる「海の日」の午前10時13分、柏崎刈羽地方は、柏崎沖、深さ17キロを震源とするマグニチュード6.8の巨大地震におそわれました。柏崎市、刈羽村では未曾有の震度6強を記録。この地震で柏崎刈羽で11人の尊い命が失われ、一千戸に近い住宅が全壊しました。また、午後3時半過ぎには震度6弱の大きな余震。ピーク時には県内各地で1万人以上が避難所に身を寄せました。総被害額の概算は約2157億円。その内、住宅被害が1562億円を占めています。地震は、「新潟県中越沖地震」と名付けられました。
この地震は、原子力発電所を襲った初めての巨大地震でした。変圧器の火災の映像や放射能漏れのニュースは、柏崎だけでなく県内に広く風評被害をもたらし、不安は、全世界に広がりました。
柏崎ではこれから海水浴シーズンを迎えるという矢先で、入り込み客は10分の1に落ち込みました。
天皇、皇后両陛下は、被災者を見舞われるため柏崎市、刈羽村の避難所などをご訪問。被災者と救援作業にあたる自衛官や警察、消防関係者、ボランティアらを激励されました。
被害状況
- 聞光寺の被害状況
- 本堂の倒壊
倒壊により内陣・外陣を含み全本堂が全壊しましたが、欄間・掛け軸等に大きな被害はなく、取り出すことができました。 - 鐘楼の倒壊
- ご本尊様の損傷
- お墓は213基塔落したり、ずれたりした。
- 本堂の倒壊
- 檀家さんの被害状況
- 犠牲者 1名
- 全壊家屋 28軒
- 大規模半壊 25軒
- 半壊家屋 101軒
- 柏崎刈羽地区の主な被害状況
- 東本町2丁目、通称『えんま通り商店街』は、とりわけ大きな被害をうけた。
- 西本町及び駅通りの被害が大きい。
- JR柏崎駅では車両が脱線して傾いた。
- 各所で大規模な土砂崩れ・道路のゆがみ、うねりが発生し、高速道路・主要道路が寸断された。
- ライフラインは各所で寸断された。
- 停電/35000世帯が停電
- 各地でガス漏れ発生
- 断水も発生
- ごみ処理施設・クリーンセンターの高さ59メートルの煙突が破断し傾いた。
- 柏崎刈羽原子力発電所の変圧器の火災及び海中や大気中への放射能漏れ発生し、揺らぐ安全神話。
- 各地域の神社の「建物・鳥居等」が被害を受けた。
- 国の登録有形文化財・喬柏園では、「中段の間」があった建物裏の築山が崩れた。