本堂再建

完成の慶び

ご祝辞

お祝いの言葉

亀山建設 株式会社
会長 亀山 義比古

平成19年7月16日に発生した新潟県中越沖地震により聞光寺様の旧本堂が屋根の形はそのまま残し倒壊している光景をテレビと新聞で見ました。あたかも今回の地震被害の象徴物であるような報道であったことを今でもよく記憶しております。この時若林仏具店の新谷さんから、屋根の下には大切な物が在るので取り出しに亀山さん行かれてはどうですかと言われ、躊躇もありましたが強い勧めもあって及ばずながらお手伝いをさせていただきました。これを切掛に、大坊守様、御寺族様、役員様方の御熱心な御支援のもと本堂再建の設計、見積が進み、工事竣工を迎えることが出来ました。この度新築になった本堂は「大規模建造物」に位置付けられ、構造強度も「構造強度適合性判定機関」の検閲を通し、耐震強度を十分持った建物です。

どうかこの本堂が熱意溢れる御門徒様の聞法道場として千代、万代と在ることを御祈念致します。

聞光寺様 本堂落慶法要にあたり

株式会社 若林佛具製作所
代表取締役社長 若林 正博

平成19年7月16日正午のNHKニュースでは、中越沖地震の被災地の様子が中継され、社員全員が固唾をのんで画面に見入っておりました。柏崎の現地の画面で大きくお寺の屋根がうつしだされ、その下に本堂が倒壊しているのが見えました。

京都本社ではもしや聞光寺様本堂ではと、危惧していましたところ、御親戚の御寺院からや御本山の総長さまからもすぐに電話がはいり、聞光寺様が被災されたことを知りました。京都から何はともあれ現地でお手伝いをとの思いで、社員数名と建築業者にお願いして翌日に柏崎になんとか現地入りできました。とりあえず余震の中、屋根のすきまから中にはいり、御本尊はすでに取り出されており、幸いにもお顔や御身体はほとんど無傷でした。台座、光背は離れた場所で発見でき損傷は多数見受けられました。また荘厳に使用できる仏具も多数取り出すことができました。

聞光寺さまと弊社は先代の御住職からの御縁で、御本堂の御修復を担当させていただいてからは、個人的にも京都本山へお越しになられると必ず弊社に立ち寄られ、いろいろなお話しをしてくださり、また京都のおうどんを一緒にとお誘いいただくのが常でした。

此度の本堂の再建は聞光寺さまの強い熱意とお寺の役員様をはじめとする檀家のかたがたの協力と、どれ一つが欠けてもなしえなかったことと思います。

歴史と格式のある聞光寺さまの再建のお手伝いに参加させていただき感謝いたします。

本日無事に本堂落慶法要をお迎えになられましたことに、お慶びを申し上げますとともに再建に心労されました御寺族の皆様そして聞光寺様の檀家の皆様、再建に協力された関係者各位に尊敬の念を心底より感じております。

結びにあたりまして、ますますの聞光寺様の張ってのといやさかを念じております。

合掌