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書庫の中のノート

工 房 日 誌 2004年9月

2004年 9月30日

先日来、ワープロ時代の原稿を、せっせと一太郎に変換しているところです。パソコンに買い替えた4年余り前、いっしょにリッチ・テキスト・コンバータのソフトを買ってきました。今もそれを使っています。
それまで、パソコンに替えたら、ワープロで作った原稿を全部あきらめなくてはならないかと思っていました。それで、なかなかパソコンに移行できなかったのです。
文書を変換することができるソフトがあると知って、決して安くはないそのソフトを、大喜びで買い求めました。

パソコンもプリンタも年月を経て、そろそろ使えなくなるときを覚悟しておいたほうがいいかな、と思えるようになりました。
今度買うパソコンには、FDドライブが付いていないかもしれません。近ごろFDを使うことはめったにありませんが、唯一、気にかかるのはワープロのときの原稿を見たくなったときに、どうしようもなくなることです。
今使っている「一太郎10」も「リッチ・テキスト・コンバータ2000」も、まだwinXPが出ていなかった時代のソフトだから、新しいパソコンでは適応しないかもしれないし……。
念のために、ありとあらゆるものを変換しておくことにしました。

こういうときにはデジタル文書はなかなか手が掛かります。

2004年 9月29日

またもや台風(21号)に見舞われましたが、今回はちゃんと原稿を保存したMOディスクを持って出かけました。封筒とビニル袋に包んで。
それにしても、台風にはもう飽きました。

昨日の夜、このサイトに連載中の「物語への旅立ち」第3回をアップしようとして、掲載分に目を通してみましたが、文章が雑で表現が陳腐なのにげんなりしてしまいました。
新作で勝負すべきだったかな、と思いつつ、やり始めたことなので、最終回までは連載します。
作者として、作品のできばえには不満がありますが、素材と結末は好きなのです。

ついでに申し添えますと、あの物語はフィクションで、人物も事件も架空のものではありますが、主要人物には実在のモデルがあり、65%(←根拠のない数字)くらいは事実です。

2004年 9月27日

近ごろ、毎日のように雨が降っています。一日のうち、必ずどこかで降り出すので、そのとき晴れていても、うっかり傘を手放せません。9月になって、晴天の日が何日あったでしょうか。

「晴耕雨読」などということばもありますが、おもに自転車で移動する人間としては、雨が降ると図書館にも通いづらくて困ります。
昼休みは節電(&地球温暖化防止)のために電灯が消えるので、天候が悪いと暗くて読書もできないし。

ふと気づくと、今月はまだ10冊も本を読んでいませんでした。

2004年 9月17日

山口市立図書館の貸出冊数が、今日100万冊を超えました。開館してからほぼ10か月です。
100万冊目は隣の小郡町の人でした。
ふつうは、市立図書館が貸し出しをするのはそこの市民でしょうけれど、山口市立図書館では周辺住民にも館外貸出のサービスをしています。

たぶん、私も100冊くらいは貢献していると思います。

2004年 9月11日

台風の話題にからんで、昨日はおもに「財布」のショックだと書き、7日には今日明日の生活には影響ないと書きました。汚れた畳を洗って干すような目に遭った人たちのことを思い浮かべていたので。
でも、空がどんより曇っているというだけで洗濯物を干して外出できないのは、やっぱりかなり不便です。これまで屋根があって、どんなに助かっていたことか。
サドルがびょしょぬれになった自転車に乗るのもつらいものです。ぜいたくを言うようだけど、テレビを見るのにも支障が出ています。
あとからじわじわ効いてくるパンチのようです。
この先、大雨が降ったら、また屋根周辺にどんな影響が出てくるか分かりません。建設業界は大忙しだし、資材は不足しているし……、なかなか一件落着には遠いようです。

こんな中で、本だけは読んでいます。
那須田淳『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店)、良かったです。

2004年 9月10日

台風18号の被害ははじめに思っていたよりもひどいものでした。かなりショックです。
おもに「財布」のショックであり、家が住めない状態になったとか、突風でけがをしたとかいう被害ではないので、あまり不平を言ってはいけないような、でも、言いたいような……。

山口市立図書館も臨時休館していました。今日から平常にもどったようです(と、ホームページに書いてありました。まだ行ってません)。

2004年 9月7日

台風の被害に遭いました。深刻な被害ではありませんが、ちょっと手痛い被害です。今日や明日の生活には、たぶん影響がないでしょうけれど、近いうちに修繕しなくてはなりません。

でも、幸いにしてパソコンやデータは無事でした。不用心に机の上に置いていたのですが、運が悪ければ浸水することだって、窓ガラスが割れることだってあり得たのです。考えるとぞっとします。
今度からMOディスクくらい持ち歩いたほうがいいのかもしれません。

2004年 9月5日

小さいころ見たテレビ番組というのは、妙に心に刻まれています。怖いくらいに深く影響され、素直に感動するもののようです。
そして、何十年経っても、覚えています。

そんな中の一つ。

小学1年生のとき放送されていた「魔法使いサリー」のある1編で、サリーが涙を流すことができずに、友達から誤解され、悩むエピソードがありました。
サリーの父の説明によると、魔法使いはなんでも魔法で解決できるから、泣くほどうれしいことも悲しいこともない。だから、魔法使いは泣くことができないのだということでした。
子ども心に、それは寂しいことだと思いました。

でも、その回のラストシーンで、サリーはみんなといっしょに泣きました。涙が出るほど感動することによって。
遠くで見ていたサリーの両親が「魔法使いでも感動すれば泣くんだな」と語り合って、納得していました。

幼いころに見たテレビで、深い感銘を受けた結末の一つです。

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