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書庫の中のノート

工 房 日 誌 2004年11月

2004年 11月25日

サトクリフの『ロビン・フッド物語』(山本史郎・訳/原書房)は期待以上の面白さでした。読み始める前は、自伝『思い出の青い丘』(猪熊葉子・訳/岩波書店)に書かれた記述のイメージもあって、再話に徹した単調な作品かと思っていました。でも、伝説上の登場人物たちは性格まで生き生きと書きこまれ、歴史的背景も明らかにされ、随所に後年の歴史小説作家サトクリフらしいところがうかがえました。
あのサトクリフのデビュー作だという興味で読み始めたのですが、これ一冊として、じゅうぶんにお薦めできる作品です。

私が初めてロビン・フッドに会ったのは、スコットの『アイバンホー』(少年少女向け文学全集の収録作品・抄訳)に登場したロックスリーとしてでした。ここで出会っていて、ほんとうによかったと思います。小学生のときに彼を知ったおかげで、ロビン・フッドは旧知の顔見知りとなりました。そのあとで、子ども向けの『ロビン・フッドの冒険』(妹の本を借りて)も読みましたし、岩波文庫できちんと訳された『アイヴァンホー』(菊池武一・訳)も、成人してから読み直しました。
アーサー王には大学生になるまで出会いませんでしたから、私にとって「外国人たちが親しんでいる話」に過ぎません。この違いはとても大きいと思います。

2004年 11月19日

今日はオーストリアの作曲家シューベルトの命日です。享年31歳。

中学生のころから好きで、お小遣いをためてレコードを買っていました。(高校生のとき、シューベルトを主人公にした短編を書いたこともあります)
そのころは「若死にしたにも関わらず、たくさんの名曲を残した人だ」というくらいの感覚でしたが、自分が31歳になると、思いはしみじみと「シューベルトはこの歳で死んで、あれだけの仕事を残したのか」という方向へ。
さらに40を超えると、もう何にも思わなくなりました。

ひさしぶりに彼の曲を聴いてみましょうか。

2004年 11月14日

ひさしぶりに古本屋に行って来ました。といっても、新しめのの中古の本を安く取り扱うお店ですが。
市内にわりと最近できた店で、立ち寄るのは初めてです。
棚を見ても、何だかふつうの本屋さんみたいでした。

10年くらい前には、上京するたびに神田の神保町にいりびたっていました。こちらは「古書店」という趣です。見た目はとても古いけれども、宝物のような本がずらりと並んでいて、好きな人間にはうっとりするような陳列ケースがあちこちにありました。
最近はそもそも上京することがなくなったので、当然のことながら神田の古書店にも立ち寄っていません。
当時の名残で、古本の目録だけは律儀に本屋さんから届いています。

もういっぺん神保町を歩いて古本の匂いを嗅ぎたい、と近ごろ郷愁のようなものを感じています。

2004年 11月11日

中学2年生の春から、創作日記のつもりで横罫線の大学ノート(A5版、70枚)に記録をつけてきました。書きかけの作品の構想や登場人物への思い(誕生日や血液型なんかも)に始まって、読んだ本について考えたこと、自分なりの人生観や世界観など、ぎっしりと文章を書き連ねました。中学・高校時代は、日によっては10ページ以上も書きつづっています(日記といっても、できごとの記録というよりは、思索の跡です)。2か月半で1冊を書きつぶしてしまったこともありました。

そのノートもここ数年はあまり書かなくなり、一月に5、6日程度だったり、一日分が数行だったりして、42冊目のノートはなんと3年10か月も使っていました。
それが、本日、めでたくいっぱいになり、ひさしぶりにノートを更新することになりました。
今はパソコン上に各種の記録めいたものをつけているので、アナログのノートはやめようかという気持ちもありました。が、最近になって、長編の構想を行きつ戻りつしながら練り上げていくには、やっぱりこのノートが一番だと認識を新たにしたところです。再びたっぷりと創作日記を書いてみたくなりました。

キーボードの方が手(腕)は楽だけれども、ときには鉛筆を持って、じっくり考える速さで書いてみたり、書く速さで考えたりしようと思います。

2004年 11月6日

「本が好きだもん」の次の号を印刷したら、そろそろプリンタの買い換えを考えようかと思い始めています。なにしろケチな性分で、「カラーとモノクロのインクが両方そろって無くなりそうなころ」を見計らおうなどとするので、なかなかタイミングが難しいです。
そのくせ、こんどは自動両面印刷の機能が付いて、スキャナも使える複合機を手に入れたいと、ぜいたくな望みを持っています。

この冬は「物語工房」の環境整備をめざします。

2004年 11月3日

自宅にBフレッツの回線を導入してから、そろそろ1年になります。
パソコンが古いので、じゅうぶんな速さは出せませんが、それまでが最大32K(下り)のAirH"だったのですから、格段の違いでした。あのままAirH"を使っていたら、ホームページの開設も更新も困難だったでしょう。

うちはNTTからちょっと離れているので、ADSLは効果が薄いだろうと初めからあきらめていました。だから、Bフレッツの対象区域になるというとき、喜んで早速に申し込みました。それまでが32Kに月額4〜5千円を払っていたので、そんなに割高感はありませんでした。

昨年の夏ころから、フラッシュを多用したホームページが急に増えたようで、ナローバンドの私は、まっしろな画面を見つめて、いらいらしていたことを思い出します。
ホームページを作り始めたころは、簡単に動きのある画面を作れるのがおもしろくて(もちろん、ホームページ・ビルダーの機能です)、あれこれ凝ったことをやってみたけれども、結局それはページを重くすることでしかありませんでした。
作った本人はおもしろくても、見ている方はおもしろくありません。
開設前にずいぶん削ぎ落として軽くしました。

これから先も、最大32Kで見ていたときの感覚を忘れずにいたいと思います。

2004年 11月1日

山口市立図書館が開館して、ちょうど1年になりました。
去年は11月2日(日)にできたばかりの図書館を訪れています。ぎっしりと並んだ本の列、充実した内容に感激して帰りました。
その週の土曜日(8日)、2度目に図書館に行ったら、児童書の棚はあらかた借り尽くされて、がら空きになっていました。そのことに、またまた感激して帰りました。

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