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書庫の中のノート

工 房 日 誌 2004年12月

2004年 12月31日

何にもしないうちに年の暮れになりました。

今年は「物語工房」というよりは「読書工房」(?)に終始した形だったので、来年こそは「物語工房」としての仕事をしたいものだと思っています。

2004年 12月30日

「物語工房」としての今年最大のニュースは、このサイトを公開したことでしょう。早いもので、9か月目となりました。アクセス数はぼちぼち……というか、はっきり言って少ないのですが、それでも一応客足が途絶えることなく、どなたかが見に来てくださっているというのは、ありがたいことです。

ところで、新しいパソコンを使い始めてようやく気がつきました。
古いパソコンでWord2000を使って編集していた裏表2面の「本が好きだもん」のファイルを、新しいパソコンに引っ越しさせてWord2003で閲覧してみると、3ページめに数行かかっていました。はじめはWord2000と2003の違いなのかと思いました。でも、そうではありませんでした。両方の画面でじっくり比べてみると、行数も行間の設定も同じだったのですが、見出しに使ったいくつかの行が、新しい方では幅をとりすぎていたようです。……と、いうことは、これまでは旧パソコンのメーカーがサポートしていた特殊なフォントによりかかって作っていたということなのでしょうか?

「本が好きだもん」を企画したときは、紙に印刷した物だけを配るつもりだったので、それでも全然かまわなかったのですが、途中で予定を変更して、送信したファイルを読んでもらった人たち(主に遠方の人)がいます。もしかしたら、見苦しい変な紙面を送ってしまったかもしれないと、遅ればせながら反省しました。
……崩れたレイアウトのものを送っていたらごめんなさい。

2004年 12月29日

「物語工房」 環境整備 第1弾!

ついに新しいパソコンとプリンタを買いました。
値下がりしていた在庫5台限りのパソコンと在庫10台限りのプリンタを、当初の予算を大幅に下回ってゲットしました。この差額でメモリの増設もできるし、CCDスキャナを買ってもまだお釣りが出そうです。OA機器は便利な道具ですが、それにこだわりを持っている人間ではないので、最終的には値段に左右されてしまいます。でも、なかなか悪くない買い物でした。

カタログをにらんでいたときは、複合機にこだわっていたのですが、結局は単機能のプリンタになりました。複数ページを両面印刷したかったので、自動両面印刷機能は譲れませんでした。その上で複合機となるととても選択肢が限られてしまい、今は店頭に並ばなくなったHP PSC2450(日本HP社)をわざわざ取り寄せてもらうか、大きすぎるPIXUS MP770(Canon)を選んで部屋をむさ苦しくするか、または複合機をあきらめて、自動両面印刷ができる中では手頃な値段の機種(つまり安い)PIXUS iP3100(Canon)を選び、スキャナは別に買うことにするか、選択肢は最終的に3つ。決めたのは、iP3100でした。(買いに行こうとした当日、在庫10台限りの安売りになったのは偶然です)。

12月19日の朝、いつもの電器店に見に行ったとき、MP770がその日までの限定で値下がりしていました。事前に部屋の中を測って、置くのは物理的に不可能ではないが、生活していく場にふさわしくない、という結論を出していたのに、実物と値段を見ると心が揺れてしまいました。性能で言えば、これが一番ほしいのです。HP社の物に比べて、消費電力も少ないし、インクのコストパフォーマンスもいいし、値段もその割に高くありません。でも、重量12.4kgもする複合機を買って帰ったとして、2階の部屋まで運べるかどうか、ちょっと掃除をするにも動かせるかどうか……。昼ご飯を食べて考え直したら、熱が冷めました。

パソコンの方は、とりあえず「今時のパソコン」であればいいという意識でした。メモリはあとから増設できるし、映像などは扱わないだろうから、そんなに高いスペックは必要としません。今なら当然、winXPのSP2が出回っているはずなので、自分でSP2を導入してトラブルを起こす心配もありません。
winXPはびっくりするほどセットアップが簡単になっていました。win98のときは、自分が初心者なのを差し引いても(この5月のリカバリの時でさえ)、ずいぶん気を遣ったものなのに。各種ドライバのインストールもあっけなく終わります。起動も比べ物にならないほど速いです。パソコンとはこんな物だと思ってあきらめていたことが次々と覆されました。その反面、慣れていたwin98の画面と違ってとまどうことも多いのですが、これは「しつけ」(設定の変更)をしてやることで、だいぶ解消されました。

ここ数日、購入騒ぎや周辺機器の設定のやり直しやデータの引っ越しなどで忙殺されており、気がついたら10日も「工房日誌」の更新をしていませんでした。
もうすぐ年末ですね。

2004年 12月19日

「物語工房」の環境整備に向けて、電器店にパソコン&プリンタを見に行ってきました。カタログとにらめっこをしたあとで現物を確かめに行ったわけですが、現場ではまた違った出会いがあって、見るだけ見て帰ってきました。なかなか衝動買いはできない性分です。(別の言い方では「優柔不断」と言います。)

買わなかったのに、買い物をしたのと同じくらい疲れました。

2004年 12月18日

おとといの朝、新聞の番組欄を見ていたら、NHKの夜の番組「ニュース10」で、「TVゲームから読書へ ファンタジー小説が子供に人気」と題した話題が採り上げられているのを見つけました。
その日はとりあえず録画しておき、今日の昼になって、ようやく再生して見ました(昨夜は職場の忘年会だったもので…)。

本に夢中になる子どもたちの話題って、うれしいような……でも、NHKでは「外国のファンタジー」「魔法使いや妖精が登場する話」とはっきり限定されていました。
日本のファンタジーもよろしく。

2004年 12月11日

ウィルヘルム・ハウフの童話集『シュペッサルトの森の宿屋』(偕成社文庫)をこの火曜日に読み終えました。今週はほかにも書くネタはいろいろあったのに、ずっと日誌を書くのを怠っていましたので、今ごろ話題にしています。

ハウフは生前に3つの童話集を出していますが、この『シュペッサルトの森の宿屋』で3つとも読んだことになりました。すべて、童話集全体の枠があって、そのなかで登場人物によって物語が語られていきます。(アラビアンナイトの形式で、シェーラザードに絞られていた語り手が、居合わせた人たち複数に分散したような作りです。)枠そのものにもドラマがあって、それがときとして、語られる話と響きあっています。

最初に読んだ『隊商』(岩波少年文庫)では、「枠」と語られた「話」との関わり方が、とても魅力的でした。スリリングで、感動的ですらありました。
19歳当時のことで、自分自身が子どもでもなければ、子どもの読書を考える大人でもないという立場でしたが。

小学生のときに読んだ本には、ハウフの童話が2編ほど収録されていましたが、ハウフ童話はやはり枠ごと読みたいものだと思います。

2004年 12月4日

登場人物の誕生日というのは、理由があって定める場合と、なんとなくそんな気がするというので決める場合があります。物語の展開に全然関係なく、本文中に書きこみさえしないのに、作者が勝手に決めていることもあります。(私の場合)
『アルジェンタ年代記外伝』のロベルトの場合は、その中間型でした。11月の後半から12月の前半にかけてならどの日でもよかったのですが、12月4日だと感じると、もうそれ以外の日には思えなくなりました。

『草薙列伝・八岐の大蛇』のナギヒコには誕生日が決まっていません。弥生時代の人たちは、現代に通じるような暦を持っていなかったでしょうから。
勝手に春だと思っていますが、それも「なんとなく」です。

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