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書庫の中のノート

工 房 日 誌 2006年6月

2006年 6月25日

職場の人が『ハリー・ポッター』の最新巻を貸してくれたのですが、上巻の最初の100頁くらいで止まっています。なかなか読書ができません。彼女の方も、下巻の途中で止まっているところなので、お互い気が急かなくて、その点は都合が悪くないのですが。

今日は次の読書会の課題図書『風神秘抄』を読みました。1年ぶりに読むとまた感想が違っています。平家びいきの私としては、歴史上の事実に照らして、本筋とは別の不満(?)があるのですが、それは作品に対する純粋な評価とは別物です。

2006年 6月24日

あさのあつこさんの『バッテリー』の角川文庫版が5まで刊行されました。あと1冊で、文庫の方も完結です。近ごろ、ハードカバーで出た本が次々と軽いソフトカバーになっているようで、持ち歩きたい人には朗報です。私も「1」から「4」まではすでに入手しています。

あの厚いと思った『バッテリー』第2巻も、文庫本にしてみるとたいした厚さではなくて、「長編」の基準が世間一般と児童図書ではずいぶん違うのだなあと、よく思い知っているはずの事実をこんな形でも実感しています。

「長編はだめ」な時代と「長編もだいじょうぶ」な時代が、私が知っているだけでも波のように繰り返されてきたのですが、今は「だいじょうぶ」の方の波が来ているのではないかな、とシリーズものの隆盛を見やりながら思っています。できればそうあってほしく、この波を逃さずにおきたいと願う、長編志向の作者の思いです。

2006年 6月19日

うっかりしていましたが、昨日の日曜日、山口市内でアレン・ネルソンさん(『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか」〜ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」』の著者)の講演会がありました。5月の終わりにチラシを見て、家に持って帰っていたのに、すっかり忘れていました。思い出したのは、昨日の夜です。
自分で聞きに行かないにしても、「ニュース&耳よりな情報」のページで宣伝すればよかった、と悔やんでいます。
主催者は子どもの本には興味がないようで、チラシでは著書のことには全く触れられていません。

2006年 6月18日

最近は土・日のどちらかに日誌を書くというごぶさたぶりで、いっこうに更新ができていません。5月ころに繁忙期は終わったかな、と思ったけれども、いまだに平日は帰って寝るだけの生活です。

中学・高校生の頃、試験期間中になるとむしょうに創作活動をしたくなって、そんなときほどアイディアがむくむくと浮かんで来るというジレンマに悩まされていました。今は、ずうっと試験期間中が続いているようなものなのですが、疲れ果てているのでアイディアも浮かびません。土・日で疲れをとるというよりは、体の奥にたまって自覚していなかった疲れを表面に出して自覚したところで、休みが終わります。で、月曜日の朝には、だるいまま出て行きます。

掲示板のセキュリティ対策を勉強して、昨年不本意にも閉鎖した掲示板を、再開したかったのですけれど……。
ゲーム作成ソフトを流用(?)して、絵本みたいなものを作ってサイト上に出してみたかったのですけれど……。

仕事としての創作も、趣味の読書も、サイト「物語工房」の運営も、情報紙「本が好きだもん」の発行もピンチです。

2006年 6月10日

昨夜は東京から休暇を取って帰ってきている友達を含めて、高校時代の友人数人と食事会をしてきました。ひさしぶりに「生きていくための必要最小限」以上のことを楽しめた、と思えるひとときでした。

言い出すと愚痴になってしまうけれど、4月ほどではないけれど、いつまで経っても自由時間は増えません。ほんとうに書き続けることができるのかと、不安が募るこのごろです。物語工房は「平日の夜と休日に執筆をする」はずだったのですが、近ごろは「休日に時間があるときは執筆する」というふうに看板を書き直さなくてはならなくなりました。
図書館にあったあの本の、あの情報を確認したいな、と思ってもなかなか図書館に行くときがありません。

1週間くらい執筆休暇がほしい。せめて昼休みと夜と休日を思うままに使える日々がほしい。

2006年 6月4日

昨日は図書館に行って歴史の資料(『大越史記全書』)のコピーをしてきました。館内利用しか許されていない本なので、ほしければコピーするしかないのです。全部が漢文だから、どこに必要なことが書いてあるのか必死で見わけながら、コピーするページを選びました。足りないと後日また書庫から出してもらわなくちゃいけないし、多すぎるとコピー代がもったいない。
(中世のベトナムの歴史書なので漢文ですが、これが現代ベトナム語やチュノムだったら初めからお手上げです。文字が分かりません)
今日はそのコピーと自前の本を見ながら、執筆に必要な年表作りをしました。なんだか、書くよりも歴史の勉強をする方がメインみたいな生活です。

漢字というのはありがたいもので、外国の歴史書でも、なんとなく分かったような気になれます。日本語の本で読んだことのあるエピソードが出てくるから、辛うじてついていけるのだと思います。おまけに会話のところには親切にも「カギ括弧」がつけてあるし……。これは編者のおかげですが。
共通の文字を使って記録を残してくれたアジア文化圏の先祖たちに感謝!

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