ホーム サイトマップ プロフィール 作品紹介 読書ノート 宮沢賢治
ご案内 blog(日記)  街 (山口) リンク

書庫の中のノート

工 房 日 誌 2007年5〜6月

2007年 6月30日

6月3日の日誌で挙げた欲しい本は全部、職場に出入りしている本屋さんに注文しました。そして、さっそく『バッテリー』の6は届けられました。たぶん、お店に平積みにしてあったのでしょう。注文のメモを本屋さんに渡したとき、「ああ、『バッテリー』……」と、そこだけやけに反応が良くて、今や広く知られている本なのだと、実感しました。

2007年 6月24日

不測の事態がありまして、またもや時間のない生活になりました。時間もないし、精神的なゆとりもないというありさまです。
原稿は一応、踏ん切りを付けて切り上げました。昨日・今日は、まとまった読書ができました。本を読み上げたときの轟くような心の動きを感じて、こういう感覚を全く味わうことのない生活を長く続けていったら、私はダメになるな……と思いました。

2007年 6月4日

少しは本を読めるようになってきました。守り人シリーズの再読は、『神の守り人』上・下巻を終え、『蒼路の旅人』を途中まで読み進めたところです。
まだまだ平日に読書ができる状態ではありませんが、少しずつでも活字に親しめるのは有り難いことです。何も読まないで何か月も過ぎると、頭の中が干からびるような気がします。

2007年 6月3日

雑誌ユリイカの特集で、上橋菜穂子さんを扱っているようです。10年くらい前にはよく見ていた雑誌なのですが、最近は図書館でもあまり手に取ってみなくなりました。これは実物を確かめるまでもなく、さっそく手に入れたいものだとチェックしています。『バッテリー』の最終巻の文庫本も『サークル・オブ・マジック』の文庫本もまだ手に入れていないので、まとめて注文することになるかも知れません。
それこそ、『守り人』シリーズの文庫本も着々と出ているようです。きっと、「あとがき」だの「解説」だので、単行本のときにはなかった文章を読むことができるのでしょうね。ちょと、食指が動きます。

2007年 5月31日

市内の古本屋さんが閉店するという記事を新聞で読みました(数日前)。ひところはずいぶん足を運んだものでしたが、そういえば長らくご無沙汰しています。
置き場に困るということもあって、新刊・古本を問わずあんまり本を買わなくなったし、買うときにはインターネットで検索して買うようになったし……。私のような客がほかにもたくさんいたなら、そりゃあ客足も減ったでしょう。
中古の本を安く買える古本屋と、それなりに価値のある本を扱う古書店の両方に片足ずつかけた感じのお店でした。
いよいよ最後の日が間近ですが、最後にもう一度足を運ぶということにはならないと思います。お世話になりました。さようなら。

2007年 5月26日

プリンタがおかしな音を立て始めました。昨日の晩、「本が好きだもん」の第28号の印刷をしたのですが、ぎーこー、ぎーぎー……というような音を立てながら動いていくので、気が気ではありませんでした。
昨日の晩に始まったことではなく、ここ一月くらいの現象です。今のところ、音がうるさい以外には何の問題もありませんが。
一般家庭の使い方に比べて、酷使しすぎなのでしょうか。でも、黒い文字ばかりの文書をこんなに印刷する人は珍しくても、デジカメの写真をプリントする人なんか、もっと使っているのではないでしょうか。
買ってからまだ2年半も経っていないのに。
先代のプリンタはXPに対応しなかったので、パソコンを買い換えると同時にお払い箱になりました。このプリンタにも、新しいパソコンが来るまでは頑張ってもらいたいと思います。

2007年 5月21日

「守り人」シリーズを読み返し始めて、ようやく『虚空の旅人』までたどり着きました。きちんと順番通りに読んでいき、『天と地の守り人』に届くまでは、最後にどうなったか知りたくても我慢すると決め、今のところ意志を貫いています。だから、私はまだ結末を知りません。
こうして読み返してみると、『虚空の旅人』は外伝どころかシリーズの要、連作だった『守り人』が一つの長編となった分岐点で、むしろ『夢の守り人』のほうが外伝だったような気がします。

2007年 5月3日

中国新聞に連載されていた見延典子「頼山陽」が4月25日に完結しました。頼山陽という人の名前は知っていたけれど、とくに共感できるところがあるとは思えず、連載が始まった当初はほとんど読んでいませんでした。そのうち、たまに読むようになり、だんだん面白くなり、終わりころはほとんど毎回目を通しました。何が面白かったかというと、頼山陽の執筆の姿勢、推敲の徹底したところ。物書きとしての生き方です。
とくに「日本外史」の執筆の追い込みに差し掛かったところでの集中のしかたには、それだけでほれぼれとしました。
この人の完成へのこだわりを読んでいくうちに、私自身の推敲のしかたが変わってきたような気がします。

5月からは、森福都さんの新連載が始まりました。

上に戻る

Copyright (C) 2004-2007 waki hiroko