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書庫の中のノート

工 房 日 誌 2008年9〜12月

2008年 12月31日

大みそかにはやっぱり締めの一言を…。
更新をさぼりっぱなしの一年でした。何の新しい記事もないサイトに、何度も無駄足を運んで、なおかつ見捨てずに訪れてくださった皆さん、ほんとうに有り難うございます。

先日来、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『バビロンまでは何マイル』上・下巻を読んで、読み上げました。今、『花の魔法、白のドラゴン』と『魔法!魔法!魔法!』の両方を図書館から借りてきているので、このあとはどっちを読もうかと迷っているところです。
安心して読める作者の作品を集中的に読むのもなかなかいいと、思いました。

2008年 12月24日

ルーシー&スティーヴン・ホーキング作『宇宙への秘密の鍵』を読み終えたところですが、予想していたよりも物語性が豊かで楽しめる作品でした。かつての哲学ファンタジー(と称する)『ソフィーの世界』みたいに、登場人物が対話の中で天文学を平易に語っていくというだけの作品かと思っていましたが、多彩な登場人物の背景がそれぞれ書き込まれており、過去にまつわる謎がちらちらとのぞき、読み物としても先の展開を期待させました。科学者の父と作家の娘の合作が成功しているのだと思います。

今は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本を数冊、図書館から借りてきています。面白くて止まらなくなっています。お正月は、DWJの世界にどっぷり浸って過ごすことになるかも知れません。年内に全部読んでしまう可能性もありますが。

2008年 12月14日

今朝の中国新聞に、西村すぐりさんと『ぼくがバイオリンを弾く理由』のことが載っていました。前の日に書いたばかりのタイミングだったから、ちょっとびっくりしました。

吉野万理子『チームふたり』も読了しました。中学校の時、卓球部だったもので、そのぶん共感しやすいところはあります。あの当時、卓球というのはマイナーなスポーツでしたから、決してスポーツ漫画にもスポーツドラマにもなりませんでした。もしかしたら、この作品は私が読んだ初めての卓球物のフィクションかもしれません。

2008年 12月13日

またずいぶんと間が空いてしまってすみません。これでは「日誌」ならぬ「月誌」。
11月は文学には関係のない本などを読んで過ごしておりました。まるで若い人のように、次から次へと新しい分野に興味が湧いています。……とはいいながら、これまでの私らしい読書としては、『時の扉をくぐり』も読んだし、『チェラブ』1〜3巻も読みました。『都会(まち)のトム&ソーヤー』も、「5」まで読んだところです。

ごく最近読んだ本では、西村すぐり『ぼくがバイオリンを弾く理由(わけ)』が非常に面白かったです。紹介された内容を面白そうだと思って手に取ったわけですが、採り上げた題材だけではなく、冒頭の文章から一気に惹きつけられました。
広島は隣県であり情報も何かと入ってくることから、「あとがき」にいう「広島らしいアイテム」も大いに堪能しました。

2008年 11月9日

急に寒くなったせいで体温調節をしそこね、やや風邪気味です。
昨年の秋とは打って変わって、読書三昧の日々を過ごしていますが、読書のレパートリーはすっかり様変わりしました。

まず、去年まではほとんど読んでいなかった絵本を今年の夏以降だけで、100冊以上読みました。その間には、児童文学関係のメーリングリストで知り合った方々から、お薦めの絵本を紹介していただいたり、絵本について紹介した本を教えてもらったりしました。今では、何人かの絵本作家さんの名前と作風が結びつくようになってきました。

それ以外には、社会学系、経済学系の本を読みあさっています。これまでも医学とか天文学とか、文化人類学とか、情報部門とかについては、素人向けのおやつ程度の軽い読書はしていましたが、経済学系というのは初めてです。こういう本を面白いと感じて読むとは、自分でも意外でした。

さて、そんな合間に、ようやくこれまでの私らしい読書もしました。
甲田天『時の扉をくぐり』。ゴッホがどのようにして日本に来たのか、関所を抜けられたのかという仕組みが都合良くパスしてあって、もう一工夫は無理だったのかなあと惜しまれますが、そんな工夫を考えることに力を尽くすよりは3人の絵師(画家)の思いを熱く語る方が作品としては遥かに大事だったのだろう、と察せられます。

2008年 10月12日

「ご無沙汰のあいさつ」その3
またまたまたまた半月近くが過ぎてしまいました。
もうこのあいさつはお終いにしたいものです。

この間に、『ハリー・ポッター』の最終巻を読み終えました。
私としては、諸手を挙げて好きにはなれない、でも無視することもできない、といった感想を持ちました。まだ読んでいない人も多いでしょうから、あまり具体的には書きませんが、初めの方の巻の方が、単純であっても読後感がさわやかだったと思います。
第7巻は、最初から1〜6巻と違った趣で、これは面白いぞという期待感を持たせたのですが、その期待は6割くらい満たされて終わりました。構想は1〜6巻よりもユニークだったけれど、全体に説明調が多かったですね。第4巻の初めの方はあんなに無駄に饒舌だったのに、第7巻は必要なことも説明ですませてしまって、ところどころ謎解きのための解説書みたいだったと思います。

2008年 9月27日

「ご無沙汰のあいさつ」その2
またまた半月近くが過ぎてしまいました。
前回の日誌をアップした前後から、荻原規子さんの『RDG』だの、あさのあつこさんの『ヴィヴァーチェ』だのを読みました。どちらも続きがありそうです。『ヴィヴァーチェ』の方は「ありそう」どころか、事件の真っ最中で「つづく」が出たような終わり方でした。

2008年 9月10日

1か月以上ご無沙汰してしまいました。
とくに病気をしたわけでも、多忙だったわけでもないのですが、月日が経つのが早くて、いつのまにか9月になっていた、という次第です。
こんなものぐさでは、8月5日に書いたブログ開設というような計画はとうてい実行できそうになりません。しばらくは、この工房日誌を続けていきます。

8月は文学以外の本をどっさり読みました。児童文学関係では、絵本を月間32冊読みました。
そろそろ読書感想文のシーズンが終わりに近いと思うので、子どもたちの妨げにならなくなったころを見計らって、課題図書の読みたかった本を図書館で借りようと思います。
ねらっている本の一冊目は吉野万理子『チームふたり』です。

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