日経平均株価を買うには(日経平均に投資する方法)

日経平均株価を買うには(日経平均に投資する方法)

株初心者のかたから「日経平均株価を買うにはどうしたらいいですか?」と聞かれることがたまにあります。

株を始めたばかりの初心者の方がニュースでよく耳にする聞き慣れた「日経平均株価」をまず買いたいという発想はよくわかります。銘柄選びや株取引に慣れるまで良いアイデアですね。

日経平均株価は日本の株式市場の指数(株式市場全体の状況を判断する数値)なので基本的には日経平均自体を買うというものではないのですが、それに限りなく近いことは3つの方法でできます。(少ない資金で、初心者でも簡単にできる方法もあります)

はじめて株を買うときや初心者で慣れないうちはまずは日経平均自体に投資ができたら取引もしやすいでしょう。

銘柄選びの必要もないので、「銘柄の選び方がわからない」と手が止まってしまうこともなく実際に「投資する」という体験がすぐにできます。

また、日経平均株価は毎日ニュースで発表されるので情報も入手しやすいし、日経平均のような指数はファンドマネージャー(※)の運用を上回るという統計上のデータもあります。特に市場全体が上昇しているようなときは良いですね。

※ファンドマネージャーとは投資家の資金を集めて大きな金額で運用する投資のプロのこと

そういうわけで、このページでは日経平均株価を買う方法をお伝えします。

日経平均自体を買えるわけではないですが、日経平均が上がれば儲かる、日経平均が下がれば損をするというように、実質的に日経平均を買うのと同じ、日経平均の動きに連動した銘柄の買い方を3つ解説します。

  1. 日経平均に連動したETFを買う 
    ※↑ETFが一番簡単で低コストでおすすめ
    日経平均に連動したETFの買い方
  2. インデックス型の投資信託を買う
    ※積立で投資するなら投資信託もあり
  3. 日経平均先物取引
    ※ハイリスクハイリターン
  4. 日経平均の構成銘柄は?
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日経平均に連動したETF(上場投資信託)を買う

ETF(上場投資信託)は、インデックスファンドといって日経平均株価などの「指数」に連動するように運用された投資信託で、株のように証券取引所に上場したものです。

株と同じような扱いで、リアルタイムで売買でき、買うのも売るのもとても簡単です。

ETFという言葉が聞き慣れないとなんとなく敬遠しがちかもしれませんが、「株の銘柄の一つ」というイメージでよく、日経平均と同じ動きをするものもあります。他にもTOPIXと連動するものや海外ETFならNYダウやNASDAQと連動するものなどもあります。

日経平均に連動したETFなら日経平均を買うのとほぼ同じになりますので、日経平均に連動したETFを購入するのが一番簡単ですね。

投資信託とETFの違いはいくつかありますが、ETFは投資信託が上場したもので、株と同じようにリアルタイムで取引ができます。(投資信託は値段が1日ごとに変わり、ETFは株のようにリアルタイムで値段が動きます)。

なので、投資信託を買うよりETFを買ったほうが簡単ですし、初心者の方やこれから株取引をする予定があるかたにはETFがおすすめです。

日経平均に連動したETFの買い方は簡単なので解説します。

日経平均に連動したETFの買い方

ETFの買い方は、普通の株の買い方と特に変わらないので、基本的には証券会社の口座開設をしたら、あとは株の買い方を参考に、買うときに企業の株ではなくETFを選ぶだけです。

日経平均株価(日経225)に連動したETFは2019年1月時点で8つあります。

銘柄コード 銘柄名 信託報酬
1320 ダイワ上場投信−日経225 0.16%
1321 日経225連動型上場投資信託 0.22%
1330 上場インデックスファンド225 0.225%
1329 iシェアーズ・コア 日経225 ETF 0.105%
1346 MAXIS 日経225上場投信 0.17%
1578 上場インデックスファンド日経225(ミニ) 0.225%
1369 One ETF 日経225 0.155%
1397 SMAM 日経225上場投信 0.14%

※2019年1月9日時点のものです(JPXのETF全銘柄一覧から抜粋)
※銘柄コードをクリックするとYahoo!ファイナンスで株価等が見れます

いずれも日経平均株価に連動するように作られたものなので基本的には同じものですが、運用会社や純資産額などが違います。ニーズがあるからたくさん作られたという感じですね。

信託報酬(運用コスト)が安いのはiシェアーズ(1329)ですが、おすすめは日経225連動型上場投資信託(1321)です。こちらは運用期間も長く、純資産総額も大きいです。日々の取引量も多く、流動性が高い(すぐに約定しやすい)です。

念のためETFの買い方を解説したページも作っていますのでETFの買い方のページを参考にしてみてください。

レバレッジや日経平均と逆の動きをするものも

日経平均に直接連動したETFは上記の8銘柄ですが、日経平均だと値動きがゆるいから「もう少しリスクをとってもいいからもっと高いリターンを狙いたい」というケースもありますね。

その場合には、日経平均レバレッジインデックス(日経平均に連動するけど値動きが2倍になるように設計されたもの)というものがあります。

銘柄はいくつかありますが、特に人気なのは「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 (1570)」ですね。

長いので「日経レバETF」「日経レバレッジ上場投信」などと略されたりもします。

こちらは株の全銘柄の中でも出来高・売買代金ともにトップクラス。ネット証券で最大手のSBI証券の売買ランキングでも「1位はだいたいこれ」というくらい人気のETFですね。

SBI証券の売買ランキング。1位はだいたい日経レバETF(NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信)
※SBI証券のランキング(2019年1月9日)

初心者はレバレッジをかけない普通の日経平均連動ETFから始めるのがいいと思いますが、慣れてきたらこういうのに挑戦するのもいいかもしれませんね。

日経平均レバレッジインデックス(値動きが日経平均の2倍になるよう設計したもの)の他にも、インバースインデックス(日経平均と逆の動きをするよう設計されたもの)、ダブルインバース(日経平均と逆の動きでレバレッジもきかせたのも)もあります。

これらは少し慣れてきて中上級者になってからですね。(銘柄は証券会社やYahoo!ファイナンス等で「日経平均 レバレッジ」などで検索してみてください)

他にもETFはいろいろあるので取引できると幅が広がりますよ。

日経平均に連動したETFの買い方に戻る

インデックス型の投資信託を買う

日経平均に連動したETF以外にも、インデックス型の投資信託で日経平均に連動したものを買うという方法もあります。

同じ日経平均に連動した投資信託の中でも、ETFではない(東証に上場していない)ものを買います。

基本的には上記のETFのほうが信託報酬(運用の手数料)も安く、売買もしやすいのでETFがおすすめですが、投資信託は積立で買えるものもあるので、積立でコツコツ買い増していきたいという方はインデックス型の投資信託で日経平均に連動したものを買うというのもありです。

投資信託に関しては、買い方や値動きや手数料など様々な点で株やETFとは異なります。詳しくは投資信託の買い方のページを参照して下さい。

日経平均先物取引

日経平均を買うといったとき、まず思い浮かぶのはETFや投資信託よりも日経平均先物取引でしょう。

日経225先物取引日経225ミニなどですね。

しかし、こちらは先物取引なので仕組みも取引するための口座も違います。

まず口座も通常の株取引の口座ではなく先物取引の口座が必要です。 レバレッジを効かせた取引ができる(自分の資金の何倍もの金額で取引ができる)ため、リスクも大きくなり、ハイリスクハイリターンで初心者向きとは言えません。

なので、初心者のかたは先物取引よりも先ほどのETFをおすすめします。

そのうえで、いちおう日経平均先物の解説もしておきます。日経平均の先物取引は「日経平均を満期日(将来の決まった日)に決まった値段で買う権利」なので、厳密には日経平均のリアルタイムの値動きとは違います。

例えば1年後が満期で2万円なら、1年後に日経平均株価が25000円くらいになっていたら、25000円の日経平均を20000円で買えるのでプラスになりますね。

こういったものなので、リアルタイムの日経平均を買うのとは少し違います。「日経平均を買う」というので思いつきがちなのは先物取引のほうですが、初心者向けなのはよりリスクも低く、より少額で取引ができる日経平均に連動したETFです。

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日経平均の構成銘柄は?

ちなみに、日経平均株価はどんな企業で構成されているのでしょうか?

「日経平均が買いたい」という初心者のかたは、その裏には「どの企業の株を買ったらいいかわからない」というのがあると思います。日経平均の構成銘柄を見ればその中から「この企業の株買ってみたい」という銘柄も見つかるかもしれませんね。

日経平均は225種類の銘柄で構成されているので、日経平均そのものと同じにしようと思ったら225もの銘柄を買う必要がでてきます。それを買う作業だけで大変ですし大量の資金も必要です。

比率もあるので、全銘柄を1単元ずつ買えばいいというわけでもありません。

それが、日経平均に連動したETFなら日経平均の値段と同じくらいで購入できるので、少額でも日経平均に投資できてよいですね。

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