盗聴器、盗撮器について

講習1日目

盗聴盗撮の基礎知識、盗聴盗撮に使われる電波の種類を習いました。

まず盗聴と傍受の違いです。

盗聴は目的を持って特定の相手に盗聴器等を仕掛けて盗み聞く行為です。

傍受は、ただ聞くだけの行為の事で盗聴ではありません。すなわち受信機を買ってきてコードレスホン、消防無線、誰かが取り付けた盗聴器等聞くだけであれば法律上何も問題はありません。しかし、その情報を人に漏らしたり悪用してはいけません。

盗聴器や盗撮器を販売することも消費電力が0.01W以下であれば電波法違反になりません。
すなわち自分が何者かに盗聴、盗撮されていると思って警察に行っても、それだけでは警察は動けないと言うことです。

それでは、どのような目的で盗聴や盗撮は行われるか?

企業の場合では、新商品の開発の情報・取引顧客の情報・資金運用の情報・内部調査など

一般家庭では、浮気調査・財産相続・ストーカー・金銭トラブル・空き巣が取り付ける・前住居者のいたずら・子供の素行調査・いじめ対策などがあります。
赤ちゃんや、病人の監視用のモニターなんかも便利ですが、これも盗聴器と同じ原理ですので、誰かが聞いているかも分かりません。

そのほかに、政治家・暴力団・宗教関係が絡んでくると盗聴の目的も、もっと複雑になってきます。

最近はテレビなどでも、盗聴や盗撮の現状を放送するようになり認知度は上がってますが、盗聴器の仕掛け方などの手口を放送すると真似して仕掛ける人(模倣犯)が増えるとも聞きましたので、このページでも盗聴器の仕掛け方などは省きたいと思います。

次に盗聴に使われる電波ですが、ワイドFM波であれば76〜110MHナローFM波であれば1〜1000MHzこの範囲をすべて確認しなければ盗聴器を100%見つけますとは言えません。市販されている盗聴器の周波数は6種類(盗聴6波)ですが、過去にSTAの卒業生が調査して見つかった盗聴器の周波数は100種類弱有ります。

周波数を変えて仕掛けられていることもあると言うことです。
そして盗聴器の種類によっては、音に反応して電源が入る物があり、音楽などの音を出しながらの作業になります。
そして、電話が通話状態になればスイッチが入る物や電気製品の電源を入れれば、スイッチが入る物もあり掃除機や、レンジなどの音の出るもの以外の電気製品の電源を入れなければいけません。

市販の安い盗聴器発見器ではこの盗聴6波のうちの数波にしか対応しておらず100%の盗聴器発見は無理です。

もし盗聴器の発見を依頼されるときは、この周波数をすべてチェックしてもらえるかどうかを確認する必要があります。この周波数以外の電波では、出力、アンテナの長さ、障害物などの関係で盗聴器として使うことは理論上無理で、この周波数をすべてチェックすれば
100%見つかります。

盗撮に使われる電波はテレビチャンネルに使われるVHF帯1〜12チャンネル、UHF帯13〜62チャンネルそれから衛星放送などに使われるマイクロ波961MH~2599MHzがあります。

もし盗撮器の発見を依頼されるときは、マイクロ波の盗撮器までチェックできるかを確認する必要があります。

もっと詳しく電波について習いましたが、これ以上書くとややこしくてこの先読んでもらえないと思いますので、盗聴盗撮に使われる電波の知識の最小限を紹介しました。

講習2日目

2日目は機械の使い方です。

機械や操作技術もSTA独自の調査方法がありますので、あまり詳しくは書けませんが、分かりやすく電波を距離に例えて説明すれば先ほどの1〜1000MHzを1〜1000Mとして考えてください。

1000Mの道の上で2cmダイヤモンドを落としたとしましょう。探しにもどらないといけないのですがもう夜になりました。電波と同じで見えません。これを1Mの歩幅で探すと偶然踏んづけることもあるかもしれませんが、通り越してしまう可能性のほうが高いでしょう。そこで1.25cmづつ指で触っていけば必ずダイヤモンドに触れることが出来ます。

しかし途中には良く似た大きさの石ころに触れることもあります。紛らわしい電波が沢山出ています。それらしい物は全部拾って明るくなってからダイヤモンドを確認する。
このような地道な作業が盗聴電波の発見の作業です。

2cmと言うのが電波の巾になるわけです。

実際は機械が12.5KHzづつ自動的にチェックして石ころかダイヤモンドに触れると止まるようになっていますが、それでも2〜3時間はかかります。(1000KHz=1MHzです。)

根気はいりますが、機械の操作を憶えてしまえばそんなに難しい作業ではありません。
練習用の盗聴器の電波をキャッチした時は、チョット興奮しましたよ。

講習3日目

3日目は盗聴器の電波をキャッチしたら、盗聴器の場所を特定しなくてはいけません。

ハンディー機(手に持つタイプの機械)にその盗聴器の周波数を入れて電波の強さを見ながら大体の位置を割り出し、後はそのハンディー機を壁などに近づけたりしながらハウリング(カラオケとかでマイクをスピーカーに近づけるとピィーとなったりすること)させて見つけていきます。

宝探しみたいでなかなか楽しい・・・。

盗撮器はもっと簡単。盗撮電波の周波数をハンディー機に入れると部屋の中が写ります。
自分を映してハンディー機を見ながら近づいていくだけです。その先に盗撮器が有ります。

3日間で習得した盗聴器盗撮器の発見技術では、天井裏や壁に潜んで家の中の様子をうかがったりデジタルカメラやボイスレコーダーを上手く見えないように仕掛けられたり、盗聴器の電池が切れている物、すなわち電波の出ていない物は発見できません。

この場合は犯人は少なくとも、もう一度電池の交換やデジタルカメラやボイスレコーダーの回収で再び家の中に入る必要があります。

気付かれないように家に進入する方法としてピッキング、サムターン回しがあります。
4日目はピッキング、サムターン回しの対策として鍵についての講習です。

鍵についてはこちら

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