「水子地蔵」水子地蔵とは幼くして亡くなった乳児や流産した胎児を弔うための仏です。地蔵菩薩がそのような役割を担うのは賽の河原地蔵和讃に伝えられる地蔵菩薩の姿によるところが大きいようです。和讃の中で地蔵菩薩は地獄の三途の川のほとりにある賽の河原で責め苦を受ける、幼くして死んだ子供を助ける仏として登場します。つまり、子供たちを地獄で守る仏なのです。そこで、子供を亡くした親たちは水子地蔵にせめてあの世で子供を守ってくださるよう祈るのです。幼子を亡くした親の思いは悲痛です。それを思ってか、水子地蔵の顔はどれも慈悲にあふれたものになっています。仏は本来性別をもっていないのですが、水子地蔵に限ってはほとんどが女性的な姿をしており、「母」をイメージしています。 |
「子育て観音」法華経の「観世音菩薩普門品第二十五」に観音菩薩が三十三身に変化してあらゆる人々を、男になり、女になり、、あたは仏にもなって自由自在に救われる姿が説かれており、観音の経典として最も人気があります。観音経の後半には「常に願い、疑うことなかれ」と大慈悲で救われることを約束されています。ですから水子地蔵で守られた水子は観音によって育てられ」仏へ成長してゆくのです。 |