DIARY14
2007年7月 仙台転勤(社宅へ引越し)
2007年8月 『JAZZとびっきり新定盤500+500』が発売
2007年12月〜2008年5月 東京長期出張
2008年8月 引越し(社宅から脱出)
仙台へ転勤の時は7月1日着任の1週間前の告知だったので、引越しの手続き等バタバタしてて、
ついでに『JAZZとびっきり新定盤500+500』の校正も重なったので、赴任先の移動の新幹線の中
で赤ペン片手に校正したりと、プチ作家風情もあじわっていたのでした。
転勤後も着任してから半年も経たないうちに半年間の東京出張や社宅から賃貸住宅への引越し等、
盛りだくさんの1年半であったが、ようやく落ち着きつつあるので、久しぶりにHPの更新に着手した次
第でございます。
なにぶんブランクも長いので、HPの更新はおろか写真の取り込みやサーバへのアップ等かなりおぼ
つかなくなっているが、おそらくこのページを見ている方ももういないと思うので、あまり気負わずのんびり
再開して行きましょう。
とりあえず挨拶代わりに「AUDIO」のページを更新することから始めましょう。
<Diary 2009年3月7日>
3月7日(土) 「ああ麗しのESTATE」
当ホームページの「COLUM」のVol.1にも書いているミシェル・ペトルチアーニの『ESTATE』という
アルバムが大好きなのであるが、最近LPで枚数限定で再発されたので早速入手してみた。
イタリアの「IRD」というレーベルからのリリースで、オリジナルのジャケットに較べるとやや黄色がかって
いるのが特徴。それよりもなによりも今回の再発はなんとオリジナルにもないダブルジャケット仕様なので
ある。
↑なかなかいい感じでしょ?
なぜこの時期に再発?という感もするが、ESTATE大好きの自分にとっては嬉しいリリースだ。
実はCOLUM Vol.1の後、元々の発売もとである「RIVIERA」のセカンドも入手。オリジナルと
違い、傘の絵と窓枠が分かれない通常のジャケットでそれ以外はセンターレーベルも同じ作りである。
相方はあきれている様子であるが、こればかりは止められない。
ずらりと並んだ「ESTATE」。
一番右から順に、RIVIERAのオリジナル、RIVIERAのセカンド、今回リリースしたIRDの2回目の
再発盤、IRDの最初の再発盤、DIWでリリースした国内盤。
そういえば以前レコード店でRIVIERAのオリジナルで裏面にDIWのシールが貼ってあった恐らく
輸出仕様のようなもの(定かではないが)があったのが今多少気になる存在だ。
手元のオリジナルの状態がイマイチ(窓の部分に亀裂あり)なので、状態の良い盤も気長に探してみよう♪
<Diary 2009年4月29日>
「別に宗旨替えした訳ではなく…」
下のジャケット写真は、言わずと知れたエリック・ドルフィーの『Last Date』。
「平素からエリック・ドルフィーを聴いているのか?」と言われるとそうではなく、「ピアノトリオ、聴くの
やめたのですか?」と言われると別に宗旨替えした訳でもないのである。
Eric Dolphy 『Last Date』
(Personnel)
Eric Dolphy (f、bcl、as)
Misja Mengelberg (p)
Jacques Schols (b)
Han Bennink (dr)
昔から聴いている方から見れば「今更なにを…」と言われるかもしれないが、最近あらためてピアニストの
ミシャ・メンゲルベルグをよく聴くようになった。
彼はフリージャズの猛者であるイメージが強いが、近年のアルバムでは必ずしもフリー一辺倒という訳では
なく、むしろセロニアス・モンクのような独特なスイング感を持つ演奏である。
今のところピアノトリオ編成で持っているアルバムは…
『No Idea』 (DIW−619) 写真上左
『Who’s Bridge』 (AVAN 038) 写真上右
『Senne Sing Song』 (TZ 7613) 写真下
であるが、どれも上で述べたような同じ特徴をもっているが、ソロパートではフリー的な旋律が随所に見られ
るのだ。
ジャズ批評69号「ジャズ・ピアノ Vol.2」の彼の紹介文には…
「ジャズをフリー・インプロヴィゼーション以上に即興的な音楽と再認識して…」
という件が書かれている。
フリージャズを咀嚼した上で現在のスタイルに遷移していることからすると、フリー的な旋律も必然性を持って
いるように感じられる。
『Last Date』を改めて聴いて思ったのは、アクの強いはずのエリック・ドルフィーの演奏が実にすんなりと
聴くことができたのだ。ジャズの聴き始めの頃、名盤の『アット・ザ・ファイブスポット』が全然だめであった事から
すると、ジャズに対する許容範囲・適用度が随分広がったのか…と今更ながら思うのでした。
<Diary 2009年6月29日>
「久々の東京出張」 (6月14日)
仙台に転勤になってからはいきなり半年間の東京出張があって以来なかなか東京に行く機会がなか
ったので、「そろそろ東京にも遊びに行ってみたいなー」と思っていた矢先に東京へ研修へ行けとの
ご命令。
これ幸いと、研修なんかそっちのけで滞在中のオフの予定をいろいろ思案。
移動日以外は基本平日行動なので、今回はオーディオ系の友達の方にご一緒して頂きました。
ジャズ系の方とはお会いできなかったが残念でしたが、また次の機会によろしくお願い致します。
初日の夜はオーディオ仲間のひゃおさんのところに久々のお邪魔。
以前とはアンプとCDが変更になっています。
アンプはSHARPの「SM−SX100SE−D」。
「SE−D」は福岡のオーディオショップ「吉田苑」のチューンモデル。クロックも載せ換えてます。
ちなみに私のアンプはSHARPのSM−SX200SEなので兄弟機です。
CDはソウルノートの「cd1.0SE-DNS」。
これも吉田苑のチューンモデル。電源部が別筐体の厳つい奴。
肝心の音はこれまでの高解像度&ハイスピードの路線を踏襲しつつ、更に音の厚み・迫力が格段
に増していると感じた。
自分が持っていったCDの他にひゃおさんのところのCDも何枚か聴いたが、個人的に一番良かった
のが、YMOのアルバム「マルティプライス」から「シチズンズ・オブ・サイエンス」とユーミンのライブアル
バム(タイトル、忘れたー)。
前者はとにかく音の厚み、重層感が半端でない。「えっ?こんな音入っていたっけ?」と何度も言って
しまったのでした。
後者はライブアルバム独特のステージの広さ感やPA越しのざらっとしたボーカルの感じが非常にリアル
。
以前に聴いた音とは一回りも二回りも良くなっているというのが率直な感想でございます。
あと音とは別にSHARPのアンプのデザインは改めて秀逸と感じた。発売当初はその筐体の佇まいは
正直ピンと来なかったが、今見るとその斬新な形状に時代が追いついてきたという感じがするのだ。
ひゃおさん宅というと、シーズー犬のガブちゃん。
今回も元気よく走り回ってました。
相変わらずめんこいです♪
(続く)
<Diary 2009年7月5日>
「久々の東京出張 その2」
(6月15日)
研修は明日からでこの日は有給休暇とってジャズスポット巡り。
afturaのO崎さんに付き合ってもらいました。
今日の予定は神保町から茅場町界隈。
お昼ごろに神保町で待ち合わせ。
まずは腹ごしらえから。
普通、ジャズスポットというと不味いコーヒーに食事メニューなんぞ無い…というイメージを持って
しまうのだが、一軒目に行った「アディロンダックカフェ」はそんなイメージは微塵も感じさせない。
店に入ろうとすると、OLさんの方々が店から出てくるではないか。
このお店、元々は中古レコード屋の老舗「アディロンダック」で、お店の片隅には中古レコードを
並べているレコード棚もあり、もちろん購入することも可能とのこと。
O崎さんもよくこのお店に通っているようで、マスターとも気軽に話しているご様子。
写真は注文した「チキン照り焼きバーガー」。味はめちゃウマ♪。しかもご覧のとおり、ボリューム
満点で、会話そっちのけでとにかく食べるのに必死。
客層、店の雰囲気、出てくるメニュー…一昔前のジャズ喫茶ではちょっと考えられないのではないか?
ジャズスポットというとどうしても「暗い」、「入りにくい」云々のイメージがあるが、このようなジャズの知識が
無くても、更にはジャズ通の方も十分楽しめる店はありそうでないもの。さすが東京。カルチャーの懐は
深いと思ったのでした。
二件目は同じ神保町のジャズ喫茶「Big Boy」
この店は以前に何度か足を運んだことがあるお店。
JBLのスピーカー「4343」がカウンター奥に設置していて、そのカウンターの上にはPassのパワー
アンプが堂々と鎮座しているのだ。
店内の写真撮影がNGなので、写真は店の外観のみ。
写真撮影できないといっても、このお店は外からも中の様子が判るくらい開放的な感じのお店なのだ。
これだけ自然光あふれるジャズ喫茶はめずらしいと思うくらい店内は明るくカジュアルな感じ。重苦しい
雰囲気とは無縁だ。
先ほどのアディロンダックカフェ同様にこのお店もジャズ的敷居が低いにも関わらず(誰でも入りやすい)
、オーディオも凝った装置を使っていたり、かかるアルバムも50年代から現代まで非常に幅広く、レコード
棚を見ても通好みのアルバムが並んでいたりするのだ。
「敷居が低く、かつ通も楽しめる店」、今後神保町のジャズスポットには要注目だ。
次に訪れたのは茅場町にあるジャズ喫茶「OSCAR」
アバンギャルドのスピーカーを使っているというこのお店は、雑誌で存在は知ってて、今回の上京の際に
もっとも行ってみたかったジャズスポットの一つである。
おーっ!、アバンギャルドだ〜♪
ホーン部分が見慣れた赤や青、緑ではなく、渋いグレー。なんか硬派な感じがするのだ。
新しいお店だけあってお店の中もキレイ。ジャズ喫茶にありがちな雑然さが感じられないオシャレな
店内だ。
使用している機器はお店のHPに詳しく載っているが、やはりマッキントッシュのパワーアンプはカッコ
いいでございます。
CDもレコードも聴かせて頂きましたが、余裕あるサウンドが魅力的。特に女性ボーカルがいい感じでした。
土日・祝が休みなので会社勤めの方はなかなか行きにくいところではあるが、このお店も気軽に入れる
雰囲気がしていて、さらに店主も気さくな方なので、オーディオもジャズも始めたばかりという方は特に一度
足を運んで欲しい店とおもうのでした。
(6月17日)
研修も無事終了の17日。今晩はオーディオ仲間の出デンさんのところに久々の訪問。
今回は仙台転勤前に訪問して以来なので、ほぼ2年ぶりだ。今回はひゃおさんも一緒。
奥様とは同年齢・同郷・となりの中学校と、驚くほど共通点が多く、お邪魔した時はついつい地元の話で、
しかも田舎訛り丸出しで盛りあってしまうのでした(出デンさん、すんません)。
おいしいご馳走をたらふく食べ、飲んで盛り上がったあと、いよいよ出デンさんのオーディオ部屋へ…
ディナウディオのスピーカーは変わらずだが、パワーアンプがこれまでのアキュフェーズからLINNの
アンプに替わっている。
奥様のブログでは、その音を…
「前はこんな音じゃなかったはず・・・。もっとおしとやかな音だったのに・・・。」
「この変化はなんじゃらほい。音いい。なにこれ??もっといろんな歌聴いてたい。」
と、評している。
うむ、これは期待大!ということで、この日のために選りすぐりのCDを持参してきたのでした。
それで、実際に聴かせてもらうと…
〜♪
正直びっくりしました。
今まではどちらかというとやや穏やかな音というイメージがあったのが、音の切れ味、スピード感が以前
とは較べられないくらい増している。しかも音痩せせず、どっしりと根をはったような力強さも併せて
持っているのだ。
持参した現代ジャズのCDとの相性もばっちり。
このちっこい箱(値段はでっかい)のどこにそんなパワーがあるのか不思議なくらい。
諸手を上げての白旗でございます。
ここまで進化しているとは予想だにしませんでしたー。本当に恐れ入りました。
この後も出デンさんとひゃおさんは、アンプの裏側を見てあれやこれやのオーディオ談義。
「オーディオは上がり」とは言わず、今後も更に上を行く音で私を更に凹ませてくださいませ♪
出デンさん宅というと、やはり愛犬龍之介ちゃん。
写真も一杯とってきたので、ご覧くださいませ。
大分、おじいちゃん犬になりましたが、可愛さは相変わらず。
また機会があれば是非遊びに行きたいと思うのでした。