リッキー（ＭＩＸ♂　神経質な子　抱くと怒る）

５月１６日（日）	今日は午前中、再びホストマザーと教会に行った。言葉は分からないけど、この場所がとても好きだ。今日は赤ちゃんの洗礼があり、こういうのを見る機会はなかなかないので行ってみてよかった。いつも通りミサが終わるとみんな地下に行って食事を始めた。ホストマザーがいろいろな人と話をしていて、なかなか下に降りないので座って待っていると、いろんな人が親切に話しかけてきて、「下に行こう」と言うようなことを言っている。と言っても私だけ行って食べ始めるのもいいのかどうか分からないので待っていると「なぜ行かないの？」というようなことをホストマザーが言った。下に降りるとまたホストマザーがいろいろな人と話をしているので皿を持って欲しいものをとって、優しそうなおばあちゃんの隣に座ってみた。カリフォルニアロールがあったので「寿司は好きですか？」と言ってみたら「ベジタリアン」と言われてしまった。話の広がりもないので黙って食べ始めるとホストマザーが隣に座ってくれた。 昼から友達と待ち合わせして、いろいろ買い物をした後、イタリアンレストランに行った。ここは芸能人がよく来る店でかなりおいしいというのを聞いていたので、かなり期待して、お腹空かせて行ったけれど、期待どおりものすごくおいしいお店だった。もちろん毎日学校に持って行くお弁当や夕食もおいしいけれど、カナダで食べるものはとってもおおざっぱな味で、友達が「久しぶりに繊細な味を食べたね。」という言葉にものすごくうなずけた。 その後、「ハーバーセンター」と言うバンクーバーを見渡せる展望台にあるレストランでワインを飲んだ。ここも床が回るので３６０°景色が見渡せる。だんだん夕日が沈んで、街の灯りが増えていくのを見ていた。
５月１７日（月）	今日は月曜日なので、クラスが変わるかもしれないと思って、朝からブルーだった。過半数の人は何ヶ月も同じクラスなのに、私は毎週変わっているので週末に宿題をやっても、毎週提出出来ない。案の定、クラスが変わっていた。授業が始まると今週はレベルにあったクラスだったのでほっとした。最初の週は難しすぎるクラス、２週目はぴったりのクラス、先週はかなり簡単すぎるクラスで「これでは留学してる意味ないなぁ」と思っていて、土日にどこかの学校の補習を受けようかなぁと考えていた矢先だったので、今日は久しぶりに授業が楽しかった。 今日は週に１度の洗濯の日なのでまっすぐ帰った。
５月１８日（火）	やっとカナダに来て１ヶ月が過ぎた。なんかすごく長く感じる。この一ヶ月、いろんな所に行ったせいか、のんびりした生活のせいか、毎日９時頃まで明るいせいか、日本にいるときよりも１日も長いし１ヶ月も長い。
５月１９日（水）	１ヶ月間ホームステイ先で使えていたインターネットが、昨日から急に使えなくなった。ものすごい不便。宿題もインターネットの翻訳ソフトを使っていたし、テレビがないので何かというとインターネットで旅行情報を調べたりしていたので、急に寂しくなった。今までホームシックにかからなかったのも、メールがあるので日本にいる時と同じように、彼や生徒さんや友達と繋がってる気持ちがあったけど、なんかちょっと寂しくなった。と言っても、ホームシックにはならないなぁ。でも、ますます勉強がんばらないと！！
５月２０日（木）	今日は学校でチャリティーオークションがあった。学校でスポンサーになってるアフリカの子供４人に学費を送る為に、バザーのように持ち寄ってオークションで競り落とすシステムだった。 合間に休憩があって、私の名前が呼ばれたのでなんだと思うと、クッキーに線香花火のようなろうそくをつけたものを「ハッピーバースディ！！」と言いながら渡された。私の誕生日は５月２４日。カナダでは「ビクトリアデイ」という休日で、当日にお祝いが出来ないので、先にお祝いしてもらった。突然のことだったので、ただただびっくりしてしまった。バザーの合間にクッキーを開けてみんなで食べた。 日本ではよく「マツモトキヨシ」を「マツキヨ」というように短く言うことがあるけれど、カナダでも「ロンドンドラック」を「ロンドラ」と読んでいるのがおかしかった。やっぱりどこの国でも短縮するのは同じのようだ。
５月２１日（金）	夕食の後、ダンスのレッスンにダウンタウンまで行った。今日もグループレッスンが終わると上級クラスと混じってパーティーが始まった。いろんな先生方とだけ踊って、まだパーティの中盤だというのに抜け出して家路についた。電車を降りるとお腹は空いてないけれど、まっすぐ帰るのもつまらないし、バスに乗る前に何か食べたくなって、ハンバーガーショップに入った。「ティーンバーガー」というのを注文してみた。できあがるのを待っている間、ゆっくりメニューを見てみると「パパバーガー」「ママバーガー」というのもあって、「ティーンバーガー」とは実はティーンエイジャーの意味で、包み紙に若い男の子の絵が描いてあった。なんだかベタな名前だ。食べ終わって店を出ようかなぁと思っていると、２席離れた所に座っているカナダ人のおじいさんが「ニホンジンデスカ？」と日本語で話しかけてきた。手には日本語の文法書を持っていて、ちょうど勉強している所で「日本に行きたいと日本に行くつもりですはどう違うのですか」と言う質問をしてきた。説明をした後、お互い自己紹介をした。彼はボブと言って元英語学校の先生で今は音楽プロデューサをしていて、ブロードウェイ駅は家に帰る乗換駅なので、コーヒーを飲みながら勉強をしていたところらしい。趣味の話やおいしいお店の話などしていたら２時間も話し込んでしまった。とうとう閉店時間になってしまったので、メルアドを聞いて別れたけれど、カナダ人とこんなに長く話したのは初めてで、生きた勉強が出来た。ホストマザーとでさえ、まだ１０分以上長く話したことはないので、とても楽しかった。帰るときにボブが「偶然が重なって、友達になる運命だったんだね。」と言った。英語では「fate」と言うらしい。年は違いすぎるけれど、本当にいい友達が出来た。
５月２２日（土）	今日は友達と約束をしていたけれど、電話がかかってきて風邪をひいたらしく会えなくなった。時間が出来たので午前中は夕食の為に「ハヤシライス」を作り、午後は昨日ボブに教えてもらった「メトロタウン」という大型ショッピングモールに一人で出かけた。ここはデパートが２つとトイザらス、たくさんの店とホテルが繋がっている大型ショッピングモールで、あまりの広さにびっくりした。１件目のお店でＴシャツを見ていると、７５歳ぐらいのおじいちゃんが話しかけてきた。彼はビクトリオと言って親日家でイタリア人。いろいろ話していると意気投合し「ピザを食べに行かないか？」と誘ってくれたけど「お腹いっぱいだから」というと「ジェラートならどう？」と言ってくれたので英語の勉強になるし、フードコートでジェラートをおごってもらいながら、英語の会話の勉強をした。おじいちゃんだと話すのもゆっくりで聞き取りやすく、しかもおもしろかった。こうやっていろんな年齢層の人と話すと勉強になる。休みの日はなるべく外に出て、いろんな人と話したいなぁ。 家に帰ると、ホストマザーが「デリシャス！！」と言ってハヤシライスを喜んでくれた。食後はルームメイトと夜中の１２時まで話をした。韓国と日本では同じだったり似ている言葉が結構あって、「高速道路」「微妙」「緑茶」「ゆず」「温泉」「門」が同じ言葉だと言うことに話しているうちに気づいた。韓国語も日本語も中国語の影響を受けているので他にも同じ言葉がありそうだ。

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