1.安らかさ賜ふ 義父(93歳)にて永眠す
 
炉より出づるお骨の真白き美しさ九十三年生きて穢れず

花々に埋もるる顔の優しかり老衰とふは美しきもの

擦り切れし黒き聖書を胸元に置きて棺のふたを閉じたり

ハンセン病施設に寄付を続けたる数十年間ぼろ纏ひつつ

消えてゆく命思いいしか冬の日に素足かざして眺めいたりき

にこやかな顔に過ごせる義父の日々最期の近きを誰も思わず

友人も皆逝きたれば寂しきとお悔やみ欄を眺めいし義父

寝なしまま逝きたる最期は実直な義父に賜る褒美なるべし
top
next
 「短歌新潮」という結社に入り勉強を始めてから年数だけはだいぶ経ちました。途中、子育てや仕事で忙しく何度も休みながらも、短歌から離れることは出来ず今日に至ります。いつまでも日記代わりの拙い短歌の域を出ませんが、細々ながらもずっと続けていきたいと思います。
こがねヒモ(せっちん画)
top
next
 旧仮名使いの「い」を用いる可きところ、現代仮名使いになっておりますが、それは私、本ホームページの作者Paddler7の技術的稚拙さに寄ります。かな文字入力なのでその文字が出て来ないのです。早急に勉強します。
特別寄稿 みまき氏
      
(HOMEPAGE NAME)
みまき