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ネバーエンディング・ストーリー

バレット・オリバー主演 ノア・ハサウェイ共演 ウォルフガング・ペーターゼン監督作品。
母親が亡くなり、勉強に身が入らないバスチアン。父親に促され、登校する途中、いじめっ子達に追われた少年は、古書店に逃げ込む。
頑固な店主だが、本好きだと気に入られ、電話中の隙に、少年は「ネバーエンディング・ストーリー」という本を見つけ、メモを残し、借りて出ていく。
遅刻したバスチアンは、教室に入る事なく倉庫に入り、本を読む事にする。

暗い森の中で、紳士と小鬼がキャンプをしていると、巨大な岩食い、ロック・バイターが現れる。ロック・バイターの町に“虚無”が現れ、湖が無くなってしまったという。紳士も小鬼も同じく“虚無”の相談に行くためで、ファンタージェン国全体の危機だと認識し、泊まるのをやめ、女王の元へと急ぐ。
象牙の塔に到着すると、他にも各地の使者が集まっていた。だが女王は“虚無”により、重病で危篤状態とのことだった。
しかし女王は使者を送り、草原族の勇士アトレーユを頼り呼び寄せたが、現れたのは少年だった。
驚きつつも、アトレーユに女王の薬を探す丸腰の一人旅を任せ、巻き付く蛇が象られた女王代理の証アウリンを首から提げ、アトレーユは愛馬アルタクスを飛ばした。
しかし、1週間たっても薬は見つからない。長旅と感じたアトレーユは、昼食を一口に留める。
されども薬は見つからず、徒労のアトレーユは古老モーラの知恵を借りようと憂いの沼を進む。だが、泥沼でアルタクスが憂いに負け、アトレーユの叫び虚しく沈んでしまう。
一人歩くアトレーユは甲羅山に登り、頂上からモーラに呼びかけると、山が動き、巨大な亀が現れた。その亀こそがモーラだった。
本を呼んでいたバスチアンが驚いて悲鳴を上げると、その声がアトレーユ達に届いた気がした。
若者アレルギーだというモーラは“南のお告げ所”を教えたが、そこは1万6000キロも先だった。
学校のチャイムが鳴り、下校時間になってしまい、照明も消えた。バスチアンは倉庫の不気味さに気付くものの、立ち向かい、狼のお面に驚く。
沼地を進むアトレーユだが、とうとう倒れてしまい、彼を狙う悪の獣グモルクが迫る。グモルクがアトレーユを射程圏内に捉えた次の瞬間、アトレーユは白き幸運の龍ファルコンに助けられた。
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結末 ネタバレ注意

数日後、回復して目覚めたアトレーユは旅路を急ごうとするが見つかり、ファルコンが1万5900キロを運び、味方になってくれると言われ、喜び、更に小人の老科学者エンギウックとその妻ウーグルが看病をしてくれた事を知り感謝。
そしてお告げ所を研究するエンギウックから、お告げ所へと進む為の難関2つの門を望遠鏡で覗き見ると、ちょうど1つ目のスフィンクスの門で怖気付いてしまい、光線で丸焦げにされる騎士を目の当たりにする。
だがアトレーユは門へと向かい、挑戦。しかし、騎士の死体を間近に見て、恐怖を感じてしまう。
光線が発射され、アトレーユは走り抜けてかわした。
吹雪の中、第2の魔法の鏡の門は真の自分の姿を映し出すと言われ、アトレーユが覗き見たのは、今まさに本を読むバスチアンだった。
展開に怒って本を投げるバスチアン。だが気を取り直し、ロウソクに火を灯して読み進める。
お告げ所で“女王に新しい名前を付ければ良い”と言われ、アトレーユは人間の子どもならば名付けられると、子供のいる国境付近へとファルコンを飛ばす。
だが“可能性の海”で嵐に遭ってしまったアトレーユは、ファルコンから落ちてしまう。
落ちたアトレーユは浜辺でロック・バイターと遭遇。ロック・バイターは小鬼達を虚無から守れず、さらわれてしまい、落ち込んでいた。
アウリンを失くし、辿り着いた廃墟の壁に自分の旅路を描かれているのを見つけるアトレーユはグモルクが描かれる壁を見つけ、目の前にグモルクが現れる。
グモルクは「この国は人間の希望で出来ており、国境は無く、それも虚無という“人間の絶望”によって終わりだ」と告げ、アトレーユに襲いかかる。アトレーユは石刀で刺し倒した。
一方、アトレーユを探すファルコンはアウリンを見つけ、虚無の嵐に襲われるアトレーユを救った。
世界が崩壊し、破片の散る宇宙を彷徨いながら、アウリンの導きで象牙の塔へ。
玉座の女王と対面したアトレーユは、事情を知る女王から、任務失敗ではなく、人間を連れてきたと讃えられ、バスチアンに呼びかける。
バスチアンは塔が崩れゆく中、雨の吹き込む窓から外に、女王の名を叫んだ。
闇の中、バスチアンは女王から、国が消えて残った砂粒を見せられ、再生を頼まれる。
バスチアンはファルコンに乗り、空を飛ぶ。するとみな甦り、現実世界に出て、いじめっ子達を追いたて、ゴミまみれにした。
そしてバスチアンは、願うだけの冒険をして、元の世界へと戻った。
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管理人の批評

1984年、西ドイツの作品です。
残念ながら、この作品に関する情報をあまり得ていません。
ですが、ファルコンというキャラクターと共に、この映画は有名ですので、記させていただきました。
西ドイツの作品でありながら、大ヒットし、続編も作られているという経緯があります。
84年はまだベルリンの壁は崩壊していませんので、統一前という、そういう時代の作品です。
おそらく日本人が初めて受け容れた欧風ファンタジーなのではないでしょうか?『オズの魔法使い』といった作品とはまた違った、子供向けの上質なファンタジーに、感銘を受けた方も多いのではと察します。
ゴミまみれになるのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に影響を与えたかもしれませんね。
どんなに悲しい事があっても、楽しい事を考えながら生きていかねばならない。子供達に見せたい映画です。