フロントロー右側のグリッドにつく。
トップの48番車は予選54秒台。実は54秒台は出したことが無い。
プラックティースの55秒268も久々の好タイムで自己ベストに近い。
(自己ベストかもしれない)
スタートで前に出れないとそのままぶっちぎられて終わってしまう予感がする。
そしてスタート!
ミス無くダッシュするも 全・々・届かず2番手。
後ろには相方28番車を交わして123番車が3番手に上がって猛追してくる。
「なんか今年はいつもと違うなぁ」
48番車の後ろを走るのは初めてなので観察しながら追走する。(って一杯一杯ですが)
ターンインがうまい。
ストレート速度はほぼ互角。追いつきもしなければ離れもしない。
一定の距離を保って少し膠着状態となる。後ろは少し離れてきた。
「何かきっかけが欲しいなぁ」
すると4周目のバックストレートエンドのブレーキングで挙動変化を察知した。
「今のブレーキはおかしかったなぁ、ブレーキに問題を抱えているんかなぁ?」
このタイヤでレースディスタンスをまともに走ったことが無いので少し不安だったが、とにかくチャンスとばかりにプッシュすることにした。
そして5周目の最終コーナーで遂に捕らえた。「きたきた」
メインストレートでスリップに入る。
48番車は嫌って右に振ったので同じく右に進路を変える。
今度は左に振ったのでそのままインを伺う。
インサイドを防ぎにきたのでアウト側に振りベストラインへ持っていく。
そして1コーナー立ち上がりでラインがクロスする。
ウィリアムスコーナーの入口でアウトサイドから被せて並びかける。
「ここでインベタは苦しいでしょ」
しかしここからすばやく向きを変えて難なくラインに乗せてくる。
「ブラボー!そうこられると困るんですが...」
テールトゥノーズでアトウッドまで下っていき、バックストレッチで再びスリップに。
「んーん。入りきらん。脱出速度が足らんかったか?」
そしてまた膠着状態に戻るが、どうも48番車のラインが安定しない。
周回遅れがどんどん出てくるが2台とも難なく交わしていく。
「ミスせんなぁ、捕らえきれんなぁ。あとは周回遅れに期待するしかないかなぁ?」
そして最終ラップのバックストレッチで2台の周回遅れを発見。
「これは最終コーナー辺りで絡んでくるなぁ。ラストチャンスやなぁ」
Wヘヤピン2個目の立ち上がりで追いつく。ポストではブルーフラッグ。
「見てるやろなぁ。ブルーフラッグ。頼むで」
最終手前のマイクナイトで48番車がインをつき交わす。続いてインに飛び込む。
が、万事休す。ラインを塞がれた。
ブレーキングによる軽いハーフスピン状態となるが、カウンタ一閃なんとかこらえて最終コーナーへ飛び込むが、時既に遅し。チェッカフラグ。
「まぁ、塞がれんかて抜けんかったなぁ」
<走行後のエア圧>
左前:2.1kg/cm2(+0.0)、右前2.1kg/cm2(+0.0)、
左後:2.1kg/cm2(+0.0)、右後2.1kg/cm2(+0.0)
温間で四輪とも2.1kg/cm2で飽和。