2006.10.22 Ciao Italia セントラルサーキット

2006CiaoItalia-1

天候:晴れのちくもり 今回は雨の心配はあまりなかった。

唯一の心配は、次の月曜日に向かって天候が下り坂で、15時半からの決勝スタートに影響が出ないかだけだった。
フリー走行

2006CiaoItalia-3.jpg
2006CiaoItalia-4.jpg2006CiaoItalia-p1.jpg
8時半スタートと早いが、予選前に走行チェックが出来るのは嬉しい。
さすがJAF戦である。

今回チャオイタ用にnewホイール&タイヤを用意した。
前戦ユーロカップの教訓を生かし、タイヤサイズは185/55-14をチョイス。

エア圧は、左後を除き冷間1.7kg/cm2、左後のみ1.6kg/cm2。

ホイールのオフセットも変わっているので、やはりフリー走行は有り難い。
でも今シーズンこれのためにスペーサを入れたりして試していたので、挙動はある程度想像しており、概ねイメージどおりに仕上がっていた。

また、気温も低くエンジンの調子もすこぶるよかったので、朝のフリー走行では、非公認(lapcom計測)ながら自己ベスト1分34秒97が出たのであった。
(その前の周1分35秒05だったので多分大きな狂いはない)

タイムも出たので、ピットの空いている時を狙ってチェッカが出る直前にピットに戻る。
これはキャブレーションチェックのため、最終コーナを立ち上がって、全開時にカットオフして惰性でピットまで戻るためである。

<走行後のエア圧>
左前:2.2kg/cm2(+0.5)、右前2.2kg/cm2(+0.5)、
左後:2.3kg/cm2(+0.7)、右後2.2kg/cm2(+0.5)
思った以上に圧が上がった。
温間で四輪とも2.0kg/cm2にセットした。
予選

2006CiaoItalia-2.jpg


2006CiaoItalia-q1.jpg


公式リザルト
予選が12:45からとメインイベントな待遇はよかったのだが、それまでの走行で撒かれたオイル処理等で約45分タイスケが押していた。
その押しも考慮に入れた13時半前、ヴェルディスーパー3番車がピット前を通過した。

『ナオ君行ったで』
『今日は走行会も含めたフルエントリーやろ』

『白猫#35さんも行ったで』
『白猫#35さんもフルエントリーやろ』

『サクラオートも行ったで』
『あれもフルエントリーや』

ピットロードを見ると最右レーンに移動させられている。
『戻って来るんかなぁ』
でも何かおかしい。

するとなんとコースインが始まった。
慌てて準備をするがレーシングシューズを履き替えるところから。
やっとのこさでコースインすると、先頭集団が1周して戻って来たところだった。

『あぁ、予選で周回遅れや』(意味不明)

ペットバルーンGTA33番車(以下GTA33番車)とヴェルディスーパー3番車(以下ヴェルディ3番車)が1コーナーで交していく。
この後に続けばハイペースでよかったのだが、いかんせんエンジンすら温もってなかったので、ここは自重する。

結局タイム計測は4周しかできず、最後の4周目で出た1'36.305で3番グリッドを得る。
しかし、1〜3位までが0.055秒以内、1〜4位までが0.19秒以内と稀にみる混戦が予想される予選結果となった。

予選後、パドックを回ってピットに戻ってくると、予選中安定していた水温が100度オーバー。
機械式水温計の動きは、その時95〜105度になったり、速い動きをする。
電動ファンも回らなかったが、冷却水も(約700cc)減っていた。
原因不明。不安が残る。
冷やして、冷却水を補充して決勝に望む。
決勝

2006CiaoItalia-f1.jpg


2006CiaoItalia-f2.jpg


2006CiaoItalia-f3.jpg


2006CiaoItalia-f4.jpg


2006CiaoItalia-f5.jpg


2006CiaoItalia-f6.jpg


2006CiaoItalia-f7.jpg


2006CiaoItalia-f8.jpg


公式リザルト
2列目アウト側(左側)ポジションの3番グリッド。

いつもより緊張感があった。
それは単なるスタートに対するものでなく、どうスタートするかのシミュレーションををいつもより詳細に、また慎重に描いているからである。
この場合、自分がミスするシミュレーションは存在しない。
まずは完璧にスタートすることが大前提で、ミスすればアドリブ対応となる。

また、今回は戦力・予選結果の均衡から上位4台による戦いになるのは容易に想像がつく。
なのでスタートのみならず、レース全体のポジション取りまで想定しなければならない。
『トップ引きは一番しんどいやろなぁ』
『でも3〜4番手で逃げるトップを追撃できない展開もいややなぁ』
『理想は中盤までトップを追走する2番手かなぁ?タイヤをセーブしながら』
などと都合のいいことを考えていた。

そしてスタート。
完璧なタイミングでミートできた。
newタイヤのグリップもよい。
『よっしゃ!』
ブラックマークが残ったであろう軽いホイールスピンしながら、右側に進路を振る。

2番グリッドのGTA33番車は、スタートをミスった。
自分のスタートが良かったので、4番グリッドのヴェルディ3番車の動きは気にならなかった。

僚友28番車がインサイドに寄ったので、アウトサイドから1コーナーに飛び込んだ。
2番手だ。
そしてバックストレッチに備え、加速体制を整える。
後続がキンキンに接近してなく比較的自由度があったので、イン-イン-インで回る僚友28番車に比べ、立ち上がり加速に分があった。

バックストレッチに入ると瞬間真後ろにつき、右側から一気に追い抜き、トップに躍り出た。

『トップ引きかぁ?行くでー!』
こうなれば逃げるしかない。
後ろでは僚友28番車とGTA33番車が争っている。ヴェルディ3番車は判らない。

『チャンス!』
ここはエンジン・タイヤに少々負担が掛かっても逃げあるのみ。プッシュ!プッシュ!
中盤までに後続があきらめる距離まで差を広げられれば、後でマネージメントできる。

2周目 1'36.19
 少し差が開いた。エンジンを労わるため、バックストレッチで5速を使用する。
3周目 1'37.02
 げぇ!差が詰まった。後続2番手にはGTA33番車が上がっている。5速やめ!
4周目 1'35.97 ペース戻った。プッシュ!
5周目 1'35.85 プッシュ!プッシュ!
   でも差が縮まる。メンスタ前で背後に付かれる。1コーナインサイド死守。
   (後にリザルトで確認、この周GTA33番車はファーステストラップ1'34.950で追走していた)
6周目 テールトゥノーズのまま山セクションへ。そしてヘアピン立ち上がりでGTA33番車がスピン。
   1'36.41 ほっとしたのもつかの間。今度はヴェルディ3番車が追い上げてくる。
ライトオンのサインが出る。
7周目 1'36.50 『これ以上ペース上げられねー』じり迫る。
8周目 1'36.56 じりじり迫る。リアタイヤがやばくなってきた。『やベー!』
9周目 1'36.84 じりじりじり迫る。
10周目 背後に付かれた。メンスタ前で並ばれる。1コーナインサイド死守。
   1'36.22 『あと2周!踏ん張れるか?』
11周目 1コーナでアウトから襲い掛かってくる。『駄目だ、やられた!』抜かれた。
   1'37.40 それまで水温70〜73度、油温100度付近で安定したが、水温が急に上昇!
12周目 トラブル発生。メンスタ前で水温計が95〜105度に揺れ動く。
   『またか?冷却水が減ってエアが噛んでいるいるのか?それとも水温計が壊れただけか?』
   5速を使用して回転を下げるが、水温は下がらない。
   『あかん、エンジンは潰されへん!優勝はあきらめる』
   水温計と睨めっこしながらシフトダウンするのも忘れて5速のまま1コーナに進入。
   すると水温が90度に下がった。『何やねん!いけるんか?』
   前では、周回遅れに引っ掛かってもたもたしてバックストレッチに向かうヴェルディ3番車が見える。
   『めちゃめちゃ、チャンスやったやないか?』でも時既に遅し。
   水温計と睨めっこしながら、周回。最後は力なくゴールを目指す。
12周目 1'37.65 総合2位でフィニッシュ!

チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン
チャンチャカチャンチャンチャチャンチャチャンチャン
『チッキショーー!』

車載画像はブログを参照
表彰式
2006CiaoItalia-ceremony.jpg
CS-3クラス優勝

クラス2台エントリーだったため、章典は1位のみ

昔は総合表彰があった記憶があるのだが...
本日の車両状態 エンジンは快調。
リアサスは相変わらず跳ねるが、新しいホイールセットのおかげで、幾分緩和されている。

決勝終了後
エンジンルーム内、ウォーターポンプの放射線方向に冷却水が細かく飛び散っているのが発見される。
よく見ると、ウインドスクリーン左側にも細かな水滴状で付着していた。
ポンプシャフトにガタはないらしいが、ウォーターポンプが怪しいと柳原御大が申していた。
戻る    次へ

トップ アイコン
トップ

ライン