オーロラ鑑賞 初日
ホテルに到着するとあらかじめ用意されていた防寒着に着替えて現地時間の22:30ごろ、私たちはオーロラビレッジへとバスで向いました。
バスから見る景色は、かろうじて空と樹木の区別がつくくらい暗く、光と言えば、たまにすれ違う大型トレーラーのヘッドライトがバスの中を明るく照らすぐらいで、不安な気持ちに輪をかけてさらに不安になったのを記憶しています。
添乗員さんからは現地での注意事項やオーロラの事などのいろいろな話を聞きながら、30分間の道のりを進んでいきました。
ヴィレッジに着くと既に到着していたバスが6〜7台ありました。あたりは決して積雪が多いという感じではないのですが、周りは雪、雪、雪といった感じの真っ暗の林の中を、私達は歩いて行きました。地面が凍っていたせいでしょうか?ある程度踏み固められていて歩きづらいという感じではありませんでした。
10分ぐらい歩いたでしょうか?十数個あるうちの1つのティーピーと呼ばれている原住民の住居をモデルに建てたテントに案内されました。
ティーピーの中は、思ったよりも暖かくコーヒーなどの飲み物も頂くことができました。
私達は、帰りの時間など注意を聞いた後、外にでると空気は澄んでいて頭上には既にオーロラが出ていました。そこにあるオーロラは、派手ではなく幻想的なものでした。
そしてこのとき妻と私はこれから見るオーロラの素晴らしさをまったく知りませんでした。
私達は、林の上あたりのオーロラを見ながら、ヴィレッジの中心あたりにあるダイニングホールへと向かいました。ダイニングホールでは、コーヒーなど暖かいものを始め、パンやスープを頂く事も出来ました。
もちろんトイレも用意されていますが、ヴィレッジにはトイレが2か所しかないので、マイナス30度の中、慌てることがないよう前もってチェックをしておくのも良いかとおもいます。
時間は、AM12:30ごろだったでしょうか?ダイニングホールを出た私達は林の上の方に見えるオーロラを見ていましたが、更に上の方で俄かに光が集まってきたのがわかりました。注意深く見ていると・・・。
まるで夏の日の夕方、レースのカーテンが涼しげにそよ風に吹かれて揺れているようにオーロラが姿を変えていました。その素晴らしさときたら言葉に言い表せられるものではありません。今でも目を閉じると、あの時の光景が目に浮かんできます。
数分間オーロラが姿を変えるたび、あちらこちらで『ワ〜、ワ〜』と歓声が聞こえ、この時、私達はオーロラの素晴らしさに感動し、ずっとその光景を見つめていました。
これらの写真は、プロのカメラマンが私達が見ているのと同じオーロラを撮影していた中のベストショット3枚を購入したものです。
私の撮った写真ですか?実は私、恥ずかしながらカメラの設定を間違えてしまいこの日に写したオーロラの写真はゼロでした。私の様な写真の素人にとって、オーロラを撮るということ、しかもコンパクトカメラで撮るということは結構難しいものでして勿論、私はこれを写すだけの技術も機材も持ち合わせておらず、このような素晴らしい写真をお見せできるとは思いません。
でも、いくらかは気分をお伝えできるかもしれないので明日以降のWebページをご覧下さい。
数分間の天体ショーを見た私達が、ホテルに戻ったのは午前3:00を回っていました。私達は、二日ぶりのシャワーを浴びてベットへと入り眠りにつきました。