家電量販店で蛍光灯やLED照明の売り場に行くと、
・電球色
・昼光色
・昼白色
と3種類が当然のように並んでますよね。
いや、電球色は分かるんです。「あのオレンジ色っぽいやつね」と。
じゃあ、あとの2つ、「昼光色」「昼白色」って一体何なのですか。
「昼光色」「昼白色」っていう単語も、色の内容を説明しているようで、実質両者の違いを何も説明していないじゃないですか。
と、照明器具売り場に来るたびにちょっとイラッとしてしまいます。
でも、寿命10年以上のLED電球をテキトーに買って自宅の照明の色が今後ずっとバラバラ、というのもかなりイヤなので、渋々調べてみることにしました。
「昼光色」は辞書をひくと『昼の太陽光線に似せた光線の色』とあります。
「そりゃそうだ」と思いながら、メーカーのホームページ等を見ていると、「昼光色」の蛍光灯・LED電球には以下の特徴があるようです。
・子供部屋や書斎の照明に適している(コントラストがはっきりしており、細かい文字が読みやすい)
・リビングやダイニングの照明には向いていない(料理が美味しそうに見えない)
・最も暖かみがない色で、オフィスの照明に最も用いられているのは昼光色
(うるおいの無い職場環境...)
・LED電球のパッケージでは「青色の光」として表現される場合が多い
・実際の光も少し青っぽいが、電球のパッケージほどではない
「昼白色」という単語はそもそも普通の国語辞典には載っていません。
電機メーカーが無理矢理作った言葉のようです。
そんな「昼白色」の特徴を「昼光色」と比較すると、
・リビングやダイニングの照明に適している(料理が美味しそうに見える)
・最近はオフィスでも昼白色を採用するところが増えてきている
・LED電球のパッケージでは「緑色の光」として表現される場合が多い
・緑色要素も無いことは無いが、電球のパッケージほどではない
・緑色パッケージに惑わされて、敬遠している人もいる?
結局、言葉自体が紛らわしい「昼光色」「昼白色」を無理矢理区別するために、パッケージの色を極端に表現したりして、それがかえって混乱を招いているようです。
いろいろ調べて感じたのは、「電球色」「昼光色」「昼白色」ではなく、パナソニックが採用している「ウォーム色」「クール色」「ナチュラル色」という表現で統一していればまだもう少しはマシな状況だったんじゃないかな、ということです。
まぁ、「昼光色」=『昼の太陽光線に似せた光線の色』=「クール色」、という図式も全く意味が分からないのですが。
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