虫に刺された時にかゆみ止めとして塗る「ムヒ(ムヒS)」。
使ったことのある人は多いかと思いますが、このムヒとパッケージがそっくりな「ムニ」という塗り薬があるのをご存じでしょうか。
私の職場にも常備薬としてあったのですが、実は私も長い間気づかず(ムヒだと思ってました)、ある日ふと気づいて思いっきり二度見してしまいました。
さっそく家にある「ムヒ」と見比べてみると、
効能も同じ(かゆみ・かぶれ・虫さされ・しっしん(湿疹)・じんましん(蕁麻疹)・あせも)
有効成分も同じ
デザインもそっくりですがそれぞれ®マークも付いており、よくこんな紛らわしい名前で商標登録できたな、と更によく見ると、
ムヒとムニ、どちらも「池田模範堂」という同じ会社が製造・販売していました。
ん?同じ会社?
ということは、「ムニ」は「ムヒ」のパチもんではないようです。
グレードが違う(有効成分少なめ等)?とか、
逆輸入バージョン?(「カルピス」は英語圏では語呂が悪いから「カルピコ」と呼ぶ、みたいなもの)とか、
大人の事情で最近名前変わった?とか、
色々と考えながらネットで調べてみると、
「ムニ」は「ムヒS」と成分や配合が全く同じで、販売ルートによって名前を変えている、いわゆるムヒの流通限定モデル・特注モデルのようなもの、だそうです。
一般の薬局やドラッグストアでの販売用は「ムヒ」、健康保険組合ルートでの販売用(特納用)は「ムニ」と使い分けられています。
ちなみに、「ムヒ」は「比べるものがないほどすぐれた効き目」の商品という意味で、「天下無比」の「無比」から由来します。
また「ムニ」も、「並ぶものがないほどすぐれた効き目」の商品という意味で、「唯一無二」の「無二」が語源です。
漢字で書くと「無比」と「無二」、
どちらもやたら効きそうな名前ですね。
|