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ヤイユーカラパーク VOL35 2000.12.28
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連載 西本願寺 連続差別事件へ
おもな内容

西本願寺札幌別院・連続差別落書き事件

6月27日の教区との話し合い(第16回)の後、7月10日、本山の基幹運動本部事務局部長宛に質問状を送りました。内容は「今回『森』が受け入れた教区基推委名による回答書は、教団基推委及び教団による回答として受取っていいのか?」という単純なものです。

私が南太平洋への長旅に出かける直前まで返信がなかったので、運動本部では埒があかないと判断し、教団の内閣の長にあたる(多分)宗務総長宛に同内容の質問状を送りました。8月29日のことでした。10月15日までは不在になるが、ご返信頂きたいと……。

帰り着いた晩秋の札幌に、返信は届いていませんでした。

10月31日、再度宗務総長宛に質問状を送りました。「前便にも書きましたが、私どもはT元基幹運動本部長が示された約束――教区と教団の対応委員会は一体であるという――は、今日も尚生きていると考えております。もし貴職がそのように認識していない、つまり同文書を反古にされるというお考えならば、その旨を私どもへ通知されるべきと考えますが、いかがでしょうか?」

そして文書による回答を11月10日までという期限をきって求めました。しかし今日まで、一切の回答はありません。しかもこの間、11月には「同朋運動」への取り組みを記念する法要を本山で行なったというのですから、開いた口がふさがりません。

私たちへの対応が無礼であるというだけでなく、差別行為の後始末もしないままで仏の教えを説き、人間平等の空念仏を唱える破廉恥教団と言われても仕方がないでしょう。

来年春には、門主が札幌別院での法要に来られるということですが、このままでは「どの面下げて北海道へ来れるんだ?」という指弾を受けざるを得ないでしょう。まさに慙愧に耐えない思いがします。


12月4日から6日まで、広島から小森龍邦さんを講師に招き、北海道教区の僧侶研修会が札幌・岩見沢でひらかれました。「真俗二諦」「業・宿業」「信心の社会性」の連続講座は、頭と心に沁み入りました。ごく表面とはいえ、教区は確かに変わってきているのですが……前途多難です。新しい年には新しい闘いを……。