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ヤイユーカラパーク VOL36 2001.4.30.
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おもな内容

事務局点描

  • 走る時の尻尾を捕まえきれずに、ここまで来てしまった。昨年度アイヌ文化振興・研究推進機構の助成事業、『ヤイユーカラの森刺繍教室作品集』出版と『外来宗教とアイヌ社会』研究報告に、年度末一杯までかかったのが最大の原因。しかし、タイムリミットぎりぎりまで作業を延ばしてきたのは、他の誰の責任でもない。伏して、お詫び。

  • "地獄の日々"が続きましたが、その甲斐あって……というより、協力してくれた皆さまのお陰でどちらも無事に仕上がって、急性腱鞘炎(?)の指の痛みも快く、少しのんびりし過ぎました……。遅まきながら気を取り直している今日この頃です。(ほんとうに遅すぎましたか……)

  • 12月、ピースボートで一緒になったオーストラリアのミックが来札、初めての雪景色に喜ぶ彼と定山渓や白老で遊びました。(帰国後、大学でリストラに遭ったと伝え聞きましたが、元気なのかな?)

  • 1月、カナダB・C州からジョージ・マニエルの息子の夫人(ヴィバリー)と娘さんが、バンクーバーの松井さんの案内で来札、交流しました。彼女たちのネーションへ鮭を獲りに行く約束をしたのですが、今夏の実現をめざします。アルビンにも会いたいし……。

  • 今夏……参議院選です。小泉/田中にヒットラー/ゲッベルスを重ねると名誉棄損で訴えられる心配があるのであえてそうは言いませんが、国内いや国民が、当時のドイツと酷似した雰囲気になっているのを感じているのは、私だけではないでしょう。この総右傾化の政治に、せめて一石を投じてくれる人を切望します。

  • 政党の右傾化とともに目につくのが、解放運動の右傾化です。なかでも部落解放同盟・中央本部のそれは目を覆うばかりで、国内少数者の人権回復・擁護運動への悪影響は非常に大きなものがあります。『ヤイユーカラの森』からの問いかけに対する浄土真宗本願寺派の不遜な対応も、その裏づけにあるのは同同盟・中央本部の理念を喪失した迎合主義でしょう。「この程度で、十分」という……。

  • 1月30日、法務省による「人権救済制度の在り方に関する中間まとめ」の公聴会が札幌であり、傍聴しました。アリバイ公聴会ですからいささかの期待もなかったのですが、意見陳述をした人びとの発言内容とその姿勢にはがっかりさせられました。市民的権利は、お願いや要請で獲得するものではないでしょう。出席した"人権擁護推進審議会"委員の耳に聞き易く話せば道が開ける、ではあるまいに、と。闘いを忘れた迎合主義がここまで浸透しているとは思いませんでした。

  • 21世紀、この国の人びとは「人権」というブランド・ファッションを軽やかに身にまとい、子や孫を戦場へと送り出すのでしょうか? 何故こうなったのかも分からぬままに、涙とともにかすかな微笑みさえ浮かべながら……。

  • 締め切りに追われて慌しくまとめた『外来宗教とアイヌ社会稿/1』。おもしろかった! というのが実感。少ない資料をあさり、人を訪ね、それぞれに思わぬ出会いがあり……。初年度は東西本願寺が中心だったのを、今年度は蝦夷三官寺と曹洞宗、日蓮宗に広げていく予定です。史・資料、情報をお持ちの方は、お知らせ願えれば助かります。

  • スタート以来「刺繍講習会」会場として会議室をお借りしてきた北海道難病センターが、大規模改造・増築工事のため、9月から来年一杯、使えなくなります。その期間の会場を確保しなければならなくなり、探している最中です。