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ヤイユーカラパーク VOL37 2001.8.30
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おもな内容

事務局点描

  • 参議院選は、惨憺たる結末で終わりました。ある程度予想していたとはいえ、唖然とし、次には怒り。しかし、誰に対する……? 市民、国民をいいように引きずり回し、嬲りつくしている政治家に対してなのか、嬲られて喜悦の声を上げている"良民"に対してなのか。マッチョ小泉と嬲るという差別的な文字表現が、これ程マッチするとは……です。

  • 鈴木・平沼・小泉三氏からは、今日現在、回答なしです。答えないのが、答えですか。

  • 8月7日の北海道新聞、「私の新聞評」欄に宮前精二氏が書いている。『道新にもっと地元紙としての本領を発揮してもらいたかったのはアイヌ民族についての発言問題。<中略>この批判(4日の社説)自体は全く同感だが、その後のアイヌ民族側の抗議を伝えるニュース面の記事は、社説の厳しさとは裏腹に地味な扱いだった。民族の根幹にかかわる一大事と受け止める姿勢を立て直してほしいものだ』

  • まったくその通りです。地元紙でありながら、最小限の"報道"しか行っていない。記事にしたくない、という雰囲気さえ感じさせる。風が通り過ぎるのを待っているかのような……。(所詮コップの中の嵐という判断があるのかも)そんな印象なのです。

  • 8月28日、夕刊のコラム「直線曲線」。『鈴木宗男氏、ウタリ協会の質問状を拒否。「決着済み」とは誠意ない。同化政策の歴史知るのに』……! 必要なのは"誠意"なんかではないだろう!?  鈴木代議士は歴史認識を問われ、人権意識を糾されているのである。まことに、ジャーナリストとしての見識が疑われるコラムでありました。

  • もっとも、前号(ごまめ)に書いたように、読者からの重要な質問に回答も寄越さない新聞であり、編集委員なのです。"誠意"が必要なのは自分であることを知るべきでしょう。

  • 選挙といえば、8月30日、東チモールで憲法制定議会議員の選挙がありました。結果が判明するには1週間程かかりそうですが、いよいよ独立へ向けての歩みが始まりました。辛く、長い道のりになるでしょう。息の長い支援が求められています。

  • 8月17日から19日まで札幌で『DPI 2001年 障害者映画祭INさっぽろ』がひらかれ、3日間12本の上映作品のうち、10本を見ることができました。その内4本は既に見たことがある作品でしたが、会場の雰囲気と相まって、新鮮な感覚で楽しむことができました。

  • 「アイ・ラヴ・ユー」と「ビヨンド・サイレンス」が、とくに気に入りました。どちらも聾者の親と聴者の子どもの物語。手話による通訳者として親と社会を繋いできたそれぞれの子どもが、聾者である母親の心の世界に触れていく「アイ・ラヴ〜」と、聾者である父親が聴者である娘の音楽家としての生き方を受け入れていこうとする「ビヨンド〜」。"手話"は独立した言語であるという、あたり前のことに気づかされ、異言語間の人間のつながりを考えさせる、秀作でした。

  • カナダ行きを中止と決めた直後、世界一周クルーズ中のIさんがカナダから電話。「バンクーバーで交流を予定していたファースト・ネーションで、長老が亡くなり、喪に入るというので、近くに交流できる所がないでしょうか!?」 去年、カナク(ニュー・カレドニア)で同じ体験をしたっけ……。

  • アルビン、ジョジーナとビヴァリー、松井さんの電話番号を東京事務所経由で知らせる。どこかで、何とかなるだろう……。バンクーバー入港の日、東京事務所から電話。「うまくコンタクトできました。ありがとうございます!」………よかった、よかった。

  • その後松井さんからのメールでは、40人がリルワットを訪れたそうだ。アルビンが喜んだろう……。