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ヤイユーカラパーク VOL41 2002.07.25
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連載 西本願寺 連続差別事件へ
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西本願寺札幌別院・連続差別落書き事件

目前の事業や旅、雑事に追われている内に時が過ぎ、気がつくと夏を迎えてしまいました。教区基推による“組巡回学習”も終わったはずなので、その結果を確かめなければ……と、気にはなっていたのですが、身ひとつ頭ひとつでは如何ともし難かったと、苦しい言い訳です。

この春、本山にも教区にも大きな人事異動があったようです。基幹運動本部のT部長が本山を去り、北海道教区には新任の教務所長が着任したと聞きました。前者については、昨年12月に発売された“別冊宝石”『西本願寺「スキャンダル」の真相!』が影響して……という風評も聞こえてきますが、いかにも醜悪な暴露本の下ネタにされたT前本部長について、同情よりは「あの人なら、やってもおかしくない」という反応が多かったのは事実でしょう。同誌に書いたライターの意図が“西本願寺基幹運動つぶし”にあることが明白なだけに、まんまとそれに嵌ったことが残念ではあります。替わった新運動本部長が、基幹運動促進には積極的ではない人らしいと聞くと、余計その感を強くします。

本山の宗務総長宛に、「差別落書き事件と教区“回答書”についての見解を求める」旨の書簡を送りました。返信があるかどうか……多分、無視するでしょうが、それならば次の手を打たなければなりません。

教区宛には「組巡回学習を終えての総括を求める」など、3点について話し合う場を設定して欲しいという書簡を送りました。8月末までには、『森』と教区の対話が再開することになるでしょう。

5月に、空知南組の連続研修会(岩見沢)で「アイヌ史と北海道の仏教」というような内容で話す機会を頂きました。熱心に聴いてくださる門徒さんに向いながら、“宗門を変えていくのは、我々部外者ではなくて、門徒さんなんだ”ということを実感しました。寺・僧侶を変えていける信者、信者を導き得る寺・僧侶……とても難しい道のりです。部外者だからこそ出来る、やるべきことがあるようにも思われるのですが……。

考え―行動し―考え……この繰り返し。ピッチを上げたいと思っています。