バックナンバー タイトル

バックナンバー
連載
ヤイユーカラパーク VOL48 2004.11.09
ヤイユーカラ バックナンバーへ戻る
おもな内容へ戻る
連載 事務局点描へ
おもな内容

事務局点描

  • 予定(私なりの)より、一ヶ月遅れての発行になった。幾つかの事情が重なったが、トランネカムイ(怠け神)との親交を深めたのが最大の理由。お詫びいたします。

  • カナダ報告をきちんとしようと思っていたので、参加レポート待ちが長くなりすぎた感もありますが、結果「カナダで一杯」の本号になりました。夏のカナダを楽しんでください。

  • ほかにも書きたいことや報告しなければならないことが沢山ありますが、とても載せきれません。次号以降にボチボチと……。

  • 思いがけず帰国が早くなり、何やらとても得をした気分の時間の中で、映画を見、本を読み、台風にも出遭いました。札幌暮らしの私には、ひと晩続く停電はほとんど初めての体験で、折からやってきた東京の友人と、キャンドルライトの酒宴を楽しみました。深刻な被害を受けた人びとには申し訳ないのですが、ほかに時間の使い方を知らなかったのです。翌日から市内を走ると、至るところに倒木の山。「緑豊かな街」の虚実を実感しています。

  • それにしても、台風・大雨・地震……。オームが健在なら、「ハルマゲドン」を云々したであろう程災害の連続でした。いまも続いているそれを、「天災」で括ってしまっていいのでしょうか?

  • 養老孟司(何冊かを興味深く読んだが)の最大の功績は「馬鹿」という言葉を復権させたことでしょう。「阿呆」はいいが「馬鹿」は駄目、「お馬鹿」ならいい……なんて馬鹿らしい風潮にピリオドを打ってくれた功績は、"文化勲章"に値する、と思います。

  • それしても、この国の馬鹿宰相には呆れます。参議院選前にマッド・アマノがHPに自民党のポスター・パロディ「あの米国を想い この属国を創る/小泉鈍一郎」を公開しましたが、依然として彼の頭の構造は改革されていません。最近の国会答弁はとても「禅問答」と言われるほど高尚なものではなく、古典落語の「与太郎」がいいとこでしょう。ただ、誰も笑いませんが……。

  • 「人道」「人権」から最も遠いところにいる人たちが、この言葉を繰り返します。日本語や英語の正しい使い方を教わらなかったのでしょう。

  • ブッシュの4年間は世界を絶望へ追いやり、小泉の2年間は日本を破局へ陥れるでしょう。しかし、この7月に逝った『反戦の手紙』のテルツァーニは「原爆を体験した日本人であればこそ、世界中のどこの市民よりも大きな声でNoと叫ぶ資格がある」と言いました。そして末期癌の身体で「非暴力の巡礼の旅」を続け、生命を燃え尽きさせたのです。彼の「今こそ希望を!」の呼びかけに応える道を歩まなければならないと思っています。

  • いまも2万人が避難所生活を続けている新潟地方。「戦争体験のない人には分からんよ。余震を怖がっていたら生きていけん……空襲とおんなじなんじゃあ」。テレビの画面では明るく語っているように見えたが、胸が痛んだ。国内難民をしっかり"人道支援"する政府にはなれないのか?

  • いきなり変わりますが、10月末発売になった雑誌『別冊 太陽』に、智子さんとその仕事が載っています。雑誌の標題が「先住民/アイヌ民族」という、わけの分からないものになっていますが……。

  • 最後に、12月来訪のカナダ・インディアングループの諸費用へのカンパを、お願いいたします!