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2005.06.20 |
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労組のストに関わる運行便変更についての広告が、JAL、ANA並んで新聞に載っていました。運行状況についてANAは「予約センター又は支店・営業所に問い合わせるか、HPで確認してください」、JALは「HP又は予約センターへ問い合わせてください」という記述でした。両社の問い合わせ順位の違いに、引っかかりました。
国際協力銀行(JBIC)のフォーラムでJABIC側が頻繁に口にする「そのことについてはHPに載せます(載せています)から……云々」と同じで、“誰もがインターネットを使うのは常識”という姿勢です。あるいは“インターネットも使っていないのは市民にあたらない”という姿勢かも知れません。広報というのはそんなものでしょうか? とても不愉快でした。
そのJAL/千歳〜成田便から、今回のピースボートの旅が始まります。なかなか航空会社を選んでの旅というのは難しい。石原慎太郎の暴言・暴挙に「もう、東京へは行かない!」と宣言してからも、何度東京へ行ってしまったことか……。
愚痴言っても仕様がない。とにかく、6月25日・成田〜パリ〜バロセロナ(スペイン)〜ルアーブル(フランス)〜ベルゲン(ノルウェー)〜ダブリン(アイルランド)〜ニューヨーク〜成田(7月22日)という旅になります。皆さんにこのニュースが届く頃には、船に乗り込んでいるでしょう。途中の飛行機が落ちさえしなければ――JALもありますから――ですが……。
そんなわけで、7月16日〜22日シアタアーキノ(札幌)で行なわれる「ピース・シネマウィーク」は、全く見られなくなりました。残念!!です。とくに東陽一監督の『風音』(シグロ製作)は、完成直後から札幌での公開を心待ちにしていただけに、ガックリきてしまいました。あとは、DVDの発売を待つしかありません。その日が一日も早からんことを……。
長旅で国を離れるときにいつも思うのは、「帰った時この国はどうなっているのか?」です。外国へ行ったときに誰もが感じる「自分は日本人」意識のせいもあるのでしょう。今回もあまり明るい予感を持てない出発になりますが、テルツァーニ(『反戦の手紙』)やチョムスキーの一連の著作と講演ドキュメントから伝わってくる、「それでも希望はある」という呼びかけを信じて旅をしてこようと思います。
ノーム・チョムスキー(1928〜)を知ったのは、映画『チョムスキー 9.11』(2002年)でした、著作も数多くありますが、映画『ノーム・チョムスキー イラク後の世界を語る』(2003年)も素晴らしいドキュメントです。次号で紹介しようと思いますが、機会があればぜひご覧ください。
数年前から「食べるものくらいは自分で作らなければ」と畑作りに邁進していた智子さん。今年は一段と力が入った働き振りです。一面の雑草を抜き、耕し、「なかなか温かくならない……」と不安気ながら、種をまき苗を植え、韓国の野菜の種まで蒔いて、豆やキュウリの畝にはネットも張りました。「今年は雨が降らない」と、散水用のホースも買い込みましたから、帰宅したときの畑の様子が楽しみです。これも“希望”の一つではあります。
それにしても、気がつくとこの数年、家の周りでカッコウの鳴き声を聞くことがなくなりました。「カッコウが鳴いたら種をまく」と、ステノ婆ちゃんは言っていたのですが……。寂しいですね。
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