骨董のページに戻るHomeに戻る
   Figure
 
 
Figureとは、骨董の世界では陶磁器の人形のこと。
現代のものでは、日本ではリヤドロなどが有名です。
骨董の陶磁器のフィギュアは、その時代時代の風俗を映したり、また、神話、童話の一場面を表したり、とりどりで面白いです。
神話を表したフィギュアでは、陶磁器のお得意の、花や植物で飾ったものがあったりして、それも見事です。
また、私は集めていませんが、比較的新しめの、アールヌーボーなどのフィギュアは、踊る女性像などのスマートで素敵なもの、また可愛らしい子供の姿を表したものなどが沢山あります。まるで、”陶磁器で作った彫刻”と言ったところです。

私のコレクションは、比較的新し目のものばかりですが、どれもお気に入りです。是非、ご覧下さい。


 

 
先のページでもご紹介した、オーストリアのメーカー、アウガルテンの、1930年頃のフィギュアです。
マイセン等のものに比べると、造型の繊細さや見事さという意味ではやや劣るようですが、この窯については、私は、色彩のセンスの良さが気に入っています。現代風というか、色のセンスがお気に入りです。

 
左側の、肉屋の青年です。
彼も、首もとのスカーフの赤い模様が素敵です。
靴の金の金具、上着の色もいい感じ。かつらをつけて、粋な青年、といった感じです。
手に持っているのは、カモか何かでしょうか。
籠の中に入ってるのは、七面鳥か何かみたいです。
右側の、野菜売りの女性のフィギュアです。
(一寸ボケてますが・・・・)
頭の髪飾り、野菜の葉の繊細な表現(残念ながら一部欠けてますが)、首もとのスカーフの青い模様、スカートの色合い、足元の花など、どれを取っても可愛らしく、色合いが良く、お気に入りです。

 
 
"Krieger" KPM Berlib um 1909 H-17.5cm

ドイツ、KPMベルリンという有名な窯の、ローマの戦士のビスク(白磁)のフィギュアです。
ビスクのフィギュアというのは、珍しいらしいです。
高さは、17センチ程で、小さめ。
来歴は、マールブルグ大学の音楽の教授が持っていたものを、死後、奥さんが売りに出したそうです。
音楽の先生ですから、このフィギュアの”調和(ハーモニー)”を愛でたのでしょうか。


 
 
 
 

 
 
Figure Froschkoenig um 1948 Rosenthal
Form-Freadrich-Gronau

グリム童話の、”蛙の王様”をモチーフにした、ローゼンタールのフィギュアです。
王女のドレスの襞や、王冠、蛙の王様の王冠や、右の前足の下にある金のマリなど、とても良く出来ています。
王女の顔や髪も、さりげなく繊細に表現されているような気がします。


 
 
Amsel(アムゼル(黒鳴き鳥))、
ENS窯、1910年頃

細部まで美しく仕上げられていることと、フィギュアの視点のユニークさで知られている(という)、ENS窯という窯のアムゼル(黒鳴き鳥)のフィギュアです。
黒鳴き鳥とは、ドイツで、春から夏にかけて良く見かけられ、美しい声で鳴く鳥だそうです。

鳥の体色の、黒と玉虫色にも思える深緑、尾羽のグラデーションが綺麗です。
添えられた木の枝の花(椿のような)も、良く出来て、美しいです。

(この子、本当は、このページのどこかにいるお姉さまの傍に居てもらおうかと思っていたのですが、大きさがつりあわないので、諦めました。)

  骨董のページに戻るHomeに戻る