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奥入瀬紀行 お話編

 さてさてさて、旅に出るといろいろな出来事(トラブルとも言う)に出会う私のこと、今回も、2泊2日(1泊2日に前泊を1つつけた)の短い旅行で、どたばた道中膝栗毛をやらかしてきました。
旅の笑い話を、ご披露したいと思います。

ちなみに、概略の旅程(予定)はこちらの通りでした。(注:予定は未定にして決定にあらず(笑)。)

 目次 [奥入瀬渓流死の彷徨 | 谷地温泉 | お寿司 ]
 

奥入瀬渓流死の彷徨

私の立てた計画では、1日目、いろいろ乗り継ぎして、12時半頃に(奥入瀬のふもとの入り口の)十和田湖温泉郷に着き、1時ごろから奥入瀬渓流遊歩道(全長14km)を登り、16:35、子の口(奥入瀬の頂上、十和田湖から渓流が流れ出る口)発青森行きのバスに乗って宿泊先(谷地温泉)まで行く予定。
(ちなみに、これは青森行きの終バス。次の最終は、谷地温泉の手前の温泉まで。)
無理だったら、遊歩道はバス道と並行して(というかすぐそばを)走ってるから、途中でバスを捕まえて戻る予定でした。

 1時頃から登り始め、一生懸命歩いたのだけど(途中、休憩1回だけ)、最初の5km(あまり見所無し)、次の3kmをクリア。(ちなみに、距離数は、見所毎に区切ってます。)

その時点で、最後まで行ったらバスに間に合わないと思って、3km先の次の見所(玉簾の滝ってとこ。バス停があるらしい(と思った))迄で引き返そうかと計画。”玉簾の滝はどこだ〜”と思いつつ、てこてことへたばりつつ歩いておりました。(なんせ、荷物が重かったもんで。靴まで含めた着替え一式入れたリュックで、重さ約8kg(おい)。)

ところが、なかなか現れない玉簾の滝。
がんばって歩いていると、突然道しるべが。こんな具合の奴で・・・

 銚子大滝 ← 1.2km ---+--- 0.3km → 玉簾の滝
 (上方向)                (下方向)

がーーーーん・・・・
いつのまにか通りすぎてたって〜〜〜
(注:この時点で、4時20分頃(汗)。)

 慌てて引き返して、道路(車道)の向う側に滝があるのを発見。でも、遊歩道から車道にはそこから登れなかったので(実は登ろうとしてかなりあがいた)、更にちょっと引換えして車道に上がって、滝の辺りを捜索するも、バス停なし。
どーも、最初から無かったか、私の見た案内板が古いもので間違ってたか、見違えたかしたらしい。
しょうがないから、銚子大滝を目指して早足でGo!
でも、所詮間に合うわけはなし・・・
(途中で、偶然止まってた観光バスのガイドのおじさんとかに聞いても、バス停は銚子大滝しかないらしい。)

 途中で、下りのバスらしいのとすれ違って、兄が”手を振ったら止まってくれる”と言ってた気がしたので、手を振ってみたが、止まる風はあったんだけど、行きすぎちゃった(ちょっと先で止まる気配があった)んで、諦めてそのまま歩いて行っちゃった。
で、銚子大滝に着いて、終バス(途中までの)に乗って、十和田湖温泉郷まで降りて、観光センターに相談して、
温泉宿から迎えに来てもらっちゃいました〜。
(本当はタクシーで行こうと思ったんだけど、相談したら、宿に連絡してくれて、迎えに来てくれたんで。
・・・優秀な観光センターだ。。。
私、”タクシー呼んでください”としか頼まなかったんですけどね。行き先は言ったんですけど。)

結構へばっちゃいました。バスを逃した時は、どうなることかと思った。。。
八甲田山ならぬ、奥入瀬渓流死の彷徨、なんちゃって。


 
谷地温泉

 この旅行では、谷地温泉と言う温泉宿(源泉の1軒宿、八甲田温泉群の一つ)に泊りました。
特に、この温泉に泊りたいから予約を取ったと言う訳ではありません。この八甲田の温泉群は、八甲田から十和田子温泉郷にかけて、一軒宿の温泉宿が点在していて、どれかに泊って見たかったのです。
 9月初め、最初に、猿倉温泉というところに電話しましたが、既に予約は満杯でした。で、他の1軒宿の温泉(城の倉温泉)にかけてみたけどペケ。で、次に、谷地温泉にTel。そうすると、嬉しいことに”空いてますよ”のお言葉。そんで、予約しました。

 上に書いた通り、奥入瀬を全制覇しようとしてドジを踏み、宿のご主人に迎えに来てもらったんですが、着いた先が右のようなお宿。
 

  一瞬、”どこから入るの、これ?”と思っちゃいました。
手前のトタン屋根の部分の下が、売店兼帳場になっていて、そこから入るんだったんですけどね。
で、受付の女性(というかおかみさんって感じかな)にチェックイン(とゆーか)してもらって、案内されて行ったのですが、建物も廊下も、どこかの合宿所ってイメージで。で、通された6畳間が右の写真のようなところ。テレビはあるが、押し入れなし。部屋の隅にちいさなお水屋(っつーか、戸棚、空っぽの)あり、布団は部屋の隅に積んである。ちゃぶ台の上に、温泉に関する本や雑誌数冊・・・
 ホントの、湯治宿(素泊まり可。宿の外の(バス停前の)看板では、2000円からとのこと)でした。

 でも、さすがに、というか、意外な程温泉は抜群で。
何でも、400年前から開かれている湯治場だそうで。

低温(38℃)の、少し透明な湯と、高温(42℃)の、白く濁った湯に、交互に入るそうです。低温の方に30分、高温の方に5分って具合に。

 結構気に入りました。風呂場には、シャワーすらないんですけど、低温のと高温のに入ると、なんか気分がいい。実は、温泉が目当てじゃなかったので、温泉に何回も入ったりする気はなかったのですが、1度入り、テレビを見終わって、12時頃にまた入り、そして翌朝(出発は10時頃で遅かったので)、もう一度入ったりしました。
奥入瀬13kmを、重い荷物(実は着替え一式(靴含む)を入れたりしたので、8kgくらいあった)を背負って歩いたのの疲れを取るのには、最適でした。いい宿でした。

 ついでに言うと、この温泉、元々の源泉は男湯の方(混浴)で、そちらの方が効能が高いそうです。女湯の方も、後から掘ったこれも源泉なのですが、効き目は劣るってことで。

だから、12時頃に入った時に一緒だった若い女性達が、”混浴の方に行こうか”とぼそぼそ相談してました。入ってる人がいたので、止めたみたいですけど。
私も、朝入った時、人がいなければ入ろうかと思ったんですが、人がいたんで止めときました。
もし、機会があったら、もう一度泊って、夜中か早朝に、混浴の方に挑戦してみようかなと思ったり。
(あ、でも、実は11月に、奥入瀬で歩き損ねたところを歩こうと思って、また行く予定を立てているのですが、谷地温泉はいっぱいで予約が取れませんでした。今度は十和田湖温泉に泊ります。)
これで1泊8500円(贅沢ではないが2食付き)です。とってもいいと思う。さすが、元祖湯治場、今も現役の湯治場、という感じです。(それらしい、かなり年配で体の弱ってそうな(車椅子に乗っていると言う感じの)おばあさんもいました。)

 また、この温泉の近く(というか、前)には湿原があり(宿の前に展望台がある)、自然にも恵まれています。遊歩道もあるようです。私は、朝、宿の裏手の、10分程で回れる散歩道を歩いてみました。高田大岳という、八甲田連山の1つの麓にあるんですね。冬には、テンが来るそうです。

 もう一つ、これは温泉には関係ないのですが、部屋で見ていたテレビについて。
私は、ちょっと前、土曜の夜はよく、”夜もヒッパレ”という歌番組を見ていました。私は、歌番組は殆ど(未成年の頃とかは特に)見なかったのですが、何年か前、この番組(ヒット曲を歌唱力のあるほかの歌手が歌う。その他の演出も面白い)を続けてみていた時期がありました。最近は、飽きてしまったと言うか、面白みが薄れたので見ていなかったのですが、たまたまこの、宿に泊った日にテレビをつけたら、これの最終回の特番をやっていました。
なんでも、これまでのヒットチャートの総合ベスト100だそうで。思わず見てしまいました。
で、”時代は変わっていくんだなぁ。一つの時代が、終わったんだなぁ。”という感慨を覚えました。
ちょうど今、いろいろプライベートで考えなきゃいけないことが多い時期なので・・・
ひときわ、身にしみました。


 
お寿司

 青森で、2日目の夜、帰りの飛行機に乗る前に、美味しいものを食べたいと思って、ガイドブックを調べてました。
ガイドブックに、一八寿司なるお店がお勧めとあったので、てこてこ行ってみたんですが、お店はあってなかなかよさげ(但し入りにくそう)だったんだけど、どうみても営業中じゃなくて、開いてなくて人の気配もなかった。
 で、諦めて、他の名物料理とかを食べようかと思ったんだけど、やっぱお寿司が食べたくて、途中にあった、名物料理をたくさんメニューに載せてた(紙に書いてべたべた貼ってあった)お寿司屋に入ってみました。
いやー、店の表に値段が全然書いてないんで、ひょっとしたらといういやな予感もあったんですが・・・

 入って、薦められるままにカウンターに座ったんですが、上寿司と特上寿司、それに一部の安い寿司メニュー(たことかいかとか)以外、やっぱメニューに値段が書いてない。

とりあえず、お店のおじさんと話して、中生とホヤの酢のもの(700円)を頼んで。でも、お寿司を一つづつ頼んだら、いくらになるか判らないという恐怖心があって、上寿司にしてしまいました。(かなり高めだけど。)
出てきた上寿司は、品目は一応上っぽかったけど、中身はあまし値段相応じゃなかった。(しかも値段高め(2500円)。)
で、でもそれだけっていうのも寂しいんで、衝動的にお薦めメニューの中トロを頼んじゃった。これは、それなりにというか相当美味しかった。で、お勘定。
いくらだったと思います?

・・・5600円
・・・どっひゃーーーーーー!
どこをどう計算したら、そーゆー値段が付いてくるねんな〜。
たかが青森の、観光客目当ての寿司屋だろー。
ぶつぶつぶつぶつ。。。

でも、まあ、上寿司以外、つまり個別に頼んだものはなかなか美味しかったし、突き出しと後で出たお吸い物も美味しかったから、それなりに料理は出来る店ではあるらしかったです。
ごたごたするのがいやなので、素直に払って出て来てしまいました〜。
予想外の出費でしたよ、全く。
ま、美味しいもの食べられたって言うことで、一応満足、っていう感じでしたけど。
・・・まー、いいか。

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