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 1.印刷データの設定

(1)塗り足し(ドブ)
塗り足しは一般的には3mm〜5mmといわれていますが、絶対ではないので確認の必要性があります。

(2)トンボ
トンボは主に以下のように発生させます。
●レイアウトデータ内に作成
●出力時にアプリケーションソフトにより発生させる。
●出力時面付けソフトにより発生させる。

*トンボは一般的に0.1mm程度の太さで作成されます。
*「レジストレーション」に設定する必要があります。
…トンボはCMYK4版全てに100%の出力が必要となるので、色指定を(C100%+M100%+Y100%+K100%)に設定をします。

(3)オーバーラップ幅
オーバーラップ幅の設定は以下のように考えられます。どの方法をとるかは出力依頼先に確認をとります。
●レイアウトソフトで設定
●出力機器で設定

(4)画像の縦横比
加工を目的としない場合、画像の縦横比は必ず同一にします。企業のロゴ・マークは厳密な設定がなされているので、変更することはクレームの対象となります。

(5)注意するべきフォント
●「中ゴシックBBB」、「リュウミンライト−KL」→TrueTypeフォント
→イメージセッタ出力はできません。
●「M中ゴシックBBB」、「L−リュウミンライト−KL」→ATMフォント
→イメージセッタ出力はできます。
●「中ゴシック体」「細明朝体」→PostScriptフォント
→イメージセッタ出力はできます。

 2.製版フィルム出力依頼

(1)ファイルの収集

リンク画像がないといったトラブルを防ぐためには…
Quark X press→出力ファイルの収集
In Design→パッケージ
をすることで、画像などのファイルがバラバラな場所であるのを1つのフォルダに集めることができる。
・リンクを保ったまま必要な画像を編集する。
→編集後は一切の変更を行わない。
レイアウトデータよりもレポートファイル、印刷仕様書ファイルの最終更新日が、新しければ問題ない。

(2)製版フィルム出力依頼に必要なもの
●出力見本(プリンタ出力物)
●レイアウトデータ・出力に必要な画像データ
●1バイトフォントデータ
●出力依頼書

 3.印刷線数と出力解像度

出力解像度と印刷線数との関係式

出力解像度=印刷線数×16

(例)

2400dpi→150線
2800dpi→175線

 4.校正刷り

(1)平台校正→平台校正機という印刷機でインクを使って校正紙に印刷する。
(2)本紙校正→実際の印刷に使用する用紙で校正紙を印刷する。
(3)本機校正→実際の印刷に使用する印刷機(本紙)で校正紙を印刷する。
(4)簡易校正→印刷用のインクを使用せずに作成される校正紙の総称。
(5)青焼き→製版フィルムと感光紙を密着させて露光した後、アンモニア現像したもの。
(6)その他→CTP校正、DDCP

 5.トラップ処理

複数の色の境界部分に対して行う処理をトラップ処理といいます。トラップ処理には2種類あります。
ヌキあわせをノックアウト、ノセをオーバープリントとも呼ばれます。
ノセ(オーバープリント)は2色の色が重なって混じってしまうので予想しない色に変わることもある。


スプレッド処理

チョーク処理

内側の色を外側へ広げる処理。

外側の色を内側にくいこませる処理。

 6.印刷加工の依頼

(1)印刷・加工依頼に必要なもの

●製版フィルム(最終的な全ページ、全部(全色)の版の製版フィルム。修正前の製版フィルムは混乱を招くため入稿しません)
●印刷見本
●台割り表
●仕様確認書
●納品場所の指示書

 7.モアレ

モアレとは一定のパターン同士を重ねた際に、干渉しあってできる模様のことです。

●モアレが起こる原因
印刷の網点自体が一定のパターンであり、カラー印刷の場合には複数の版を重ねて印刷するからです。

●モアレを防ぐ方法
各版の網点の角度(スクリーン角度)を変えます。

●スクリーン角度

モアレが起こりにくいスクリーン角度の順は45度、30度、15度(75度)です。

イエローは明るい色で輪郭がぼけて見えるためモアレは起きにくい色です。

上のスクリーン角度の設定は日本ではあまり好まれていません。なぜでしょうか。

上の図ではイエロー版とマゼンタ版との角度がモアレが起こりやすい75度の関係です。日本人の肌色を印刷するときに上のスクリーン角度の設定では人の肌を印刷した部分にモアレが発生して好ましくありません。ですから、ブラック版とマゼンタ版を入れ替えて印刷することで、イエロー版とマゼンタ版とのスクリーン角度の関係が45度なり、モアレが一番起こりにくくなるので日本では下の図のスクリーン角度に設定されることが多いようです。

 8.CTP

●CTPとは
Computer To Plateの頭文字でパソコン上で作成したデータから製版フィルムを作らずに直接、刷版をつくりだす新しい方法です。

●CTPのメリットとデメリット

メリット

デメリット

短納期 低コスト 高品質 環境にやさしい

従来の色校正の方法が使えない。

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