魚菜王国いわて

石油エネルギー投入量を考えよう

エネルギー産出比」のことを学んでから、いや「環境問題を考える」サイトを読んでからというもの、いろんな行動や事業の投入エネルギーというものを考えるようになってしまいました。
現在、全ての事業は石油エネルギーで動いていますから。

地方の商売というのは、石油投入量が多い。
都会への販売をすべて、石油を使う輸送機関に頼っていますから。
私は(脳みそが)足りないので、ここで初めて自分のサイトの中の矛盾に気が付いたのです。
悩んでしまいますよね。
「方針変更」(ファイル消失)で書いているように、地方の活性化のため、都会から地方へカネをどんどん移動させようとすれば、自ずと、石油エネルギーをたくさん使うことになります。

考えすぎ?
「経済とはそういうものだ」と誰かが言いそうですが。

自然エネルギーで水素を作り、水素エンジンで自動車を動かす時代が来れば、これは一気に解決する矛盾なんですが、石油エネルギーに頼っているうちは、ひどすぎる矛盾です。
早く水素経済が達成されればいいのですが、これも現在では夢の話です。

政府の景気対策も、エネルギーが多量に使われるものでしかありません。
日本の景気対策など、トリックル・ダウン経済学(トリックル・ダウン経済学については「『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』を読んで」を参照のこと)といわれる学問的な裏づけないものを根拠に行われていますから、地方や私のような末端の自営業者には、ほとんど恩恵はありません。
それならば、莫大なエネルギーを費やし、借金を増やす景気対策など、ないほうがまだマシです。
考えてみれば、身近な岩手県とか宮古市にも、明らかに、石油エネルギー無駄政策というのが見受けられますよね。

またまた「環境問題を考える」サイトから話を持ち出しますが、次の文章を私は忘れることができません。

幸いなことに石油はまだまだ枯渇しない。石油文明が100年で破壊した生態系は、石油を用いて100年で回復させればよい。
(「?.循環の再構築を目ざす『後期石油文明』 4-10 石油文明の次を考える」)

力が湧いてくる感じがしますよね(私だけかなあ?)
万能の石油エネルギーを用いて、夢じゃなく、本当に持続可能でクリーンなエネルギーを、50年でかかってもいいから、“確実に”モノにしてほしいものです。
当然、森林回復も、です。
このような方向への転換を促す経済対策ならば、喜んで歓迎します。

この文は、槌田敦さんの「石油文明の次は何か」の中のものですが、「石油文明の次は何か」という論文そのものも大変おもしろいものです。
部分的に「いや、そうじゃない!」というものもありますが、読んでみて損はないと思います。
(2005年1月12日)



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