武専に行ってきた。今回も研究科の担当だった。しかしながら、もっと技の掛かりポイントを理解していて欲しいものだと思った。仮にも最終学年の「研究科」なのだから、日頃から技術を研究していないといけませんね。
やはり技の掛かり方の方向性や角度というものは、自分の体に置き換えて考えることが重要である。「この技はこういう形だ」という固定観念で覚えると、臨機応変な対処方法が理解できなくなってしまうからね。ましてや高度すぎる技法を真似してもできる訳がないではないか。来県する指導者の中にも、本部のY先生の技法をしきりに教えたがる人がいるが、それはY先生の技に傾倒し真似しているだけですね。生徒の皆さんも、来県した指導者に「気を使って」か「思い込み」をして対応しているようにも見える。第一、完成に近づきつつある技術というものは、短期間の本部研修会等でマスターできる訳がない。そんなことは見れば分かることです。それを他県の武専で披露などされては困りますね。そもそも月一回の授業で理解できる生徒などいる筈がありませんから。
技の構成をどん欲に吸収することは大切なことでしょう。しかし理解し実践できなければ無意味なことです。やはり高度な技術というものは、形ばかりの付け焼刃に陥りやすいものです。それ故に技術習得のポイントとは、基本(原理・方法)をどれだけ正確に伝えられるかが「重要な鍵」となるのではないでしょうか。
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