有段者なら誰でも知っているべき「拳の三要」。
しかしながらどれ程の拳士が実践していることだろうか。
【拳の三要】要約
技 … 基本を理解して身につけること
術 … 基本の組み合わせ方や用法を学ぶこと
略 … 自分の英知を活用して独自の境地を開発すること
昨今、実践力が級拳士と何ら変わらない有段者が多いことは嘆かわしい限りである。ただ違う所を強いて言えば、スピードと正確さくらいのものだろう。また立派な科目表に「連反攻」と明記されていても、せいぜい決まりきった連反攻(上・中・蹴り)。数打ちゃ当たるもいいが、反撃状態に一番即した攻撃を工夫して実践しろと私は言いたいのだ。一撃か二撃で終了というような連反攻がすこぶる良い。それには素早い状況判断による体重移動を学ぶと良いね。引かない、退らない、そして打ち込み(突き・蹴り・肘・膝)。
そもそも技術修得とは練習ではない。訓練という認識でやるべきだね。故にそこから応用力が開花するのである。必ず技から略まで行けとは言わないが、術+α(応用実践力)までもって行かないと使えないものです。例えば、上段突きを上受けしている次元では話にならないことが分かるでしょうか...ということである。正直、少林寺拳法の技術は、高度であるが故に練習になってしまう観がある。(弱点かもしれない)やはり職業でもない限り技術の完全修得は難しいことでしょう。しかしながら、常日頃から基本技術の応用を実践(努力)していることが成果につながるものなのです。
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