コンテ2
2022/1/13
化石の産地
地元の人に従って行動しよう!
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立川渓谷(徳島県勝浦町)1
立川渓谷(徳島県勝浦町)1
 恐龍の里はここにある。
 シダやニルソニア(ソテツの仲間)などの植物、二枚貝の化石などが多い。黒くて硬い大きめの泥岩を割るとよく見つかる。泥岩は風化すると褐色になり白っぽい粉のような物付いている。石の表面をよく見れば、細かく分かれた葉や茎の断片が見える。そうした石を割っていくとよい。白っぽい砂岩からも化石が出る。
 駐車した道から画像中央の大木までかなりの急勾配となるので、小さい子供には不向きである。手前の傾斜が緩やかな場所か本流側で採集させた方がよい。質を問わなければ何かの化石が見つかる。イチョウのような大きい葉を見つけた人もいる。自己責任が取れる人はもっと奥に進むと更にいろいろな化石が見つかると思う。
 恐龍の里より少し手前の道がややカーブしている場所。夏場は虫が多いので、スプレーなど虫刺されグッズは必須。陰気くさい場所なので、個人的にはあまり行きたくない。
 この近くで平成6年に続いて28年にも恐竜の歯の化石が見つかっている。四国では1例目と2例目に当たり、それぞれイグアノドンとティタノサウルスである。なお、3例目はさぬき市和泉層群のハドロサウルスで、イグアノドンより先に見つかっていたが同定されていなかった。

1.平成15年頃の恐龍の里の様子
 

2.令和2年になってもイグアノドンだけは健在である
 

3.説明看板と休憩所
 


 その後、平成30年5月に複数の恐竜化石が見つかり、8月に公開されて話題になった。県内の化石愛好者たちが互いにライバル意識を持ち、この産地を徹底的に探したところ発見されたとのこと。情報提供者のN氏によれば、先に見つかった化石とは産状が異なる。化石を大量に含む地層(ボーンヘッド)が見つかり、重機まで投入して大規模な採掘を行った。そのため昔のアゲハ谷の面影がなくなった。
 また、ここより20km離れた別の場所で翼竜と思われる歯の化石が見つかっている。論文になっていないので今はただの石ころに過ぎない。持ち主曰く。公開すると研究機関に取られてしまうからとのこと。心境は複雑だろうがなるほどと思ってしまう。


4.ここで見つかった巨大な亀の化石・・・の想像
 

5.ついに採集禁止並びに駐車禁止になった
 

6.ニルソニアがよく出土した斜面は崩壊状態
 



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