コンテ1
2018/1/10
鉱物の産地
地元の人に従って行動しよう! たくさん石採りを楽しんで下さいね。
あわ〜スタイル」「いしにっき」「気ままに訪問記」もご覧ください。
伊予川(徳島県山城町)
銅山川(徳島県山城町)1
 徳島県側では「伊予川」と呼ばれているが、銅山川のことである。愛媛県側より砂金を含んだ岩石から分離された物が流れてくる。ポイントは岩盤の割れ目で、そこに比重の大きい砂金がたまりやすい。
 江戸時代から明治まで地元の人が農閑期に採掘していた。年間に1升(1.8L)も採る人がいて生活の足しになっていたようである。筆者も挑戦してみたが3時間でたった4粒であった。それでも充分満足している。透明感のある柘榴石、川砂鉄なども採集できる。まれに、白金族のイリドスミンや赤い辰砂なども採れるという。
 役場や学校などあるのが新宮の中心地付近で、銅山川と馬立川が合流している。その周辺も岩場が多く、その奥底で砂金がまだ眠っているようだ。役場職員の話では、掘り師たちが一攫千金(?)を夢見て訪れているらしい。川原では様々な変成岩やそれに伴う鉱物を拾うことができる。
 地元では砂金の有名なスポットだったが、最近ではあまり採れないらしい。つまるところ、根気と強運に恵まれないと良い成果がでないようだ。行く人はゴミを捨てたりしないように。
 なお、深みにはまって溺れる人もいるので、未成年者は必ず成人と行くこと。また、成人は自己責任で活動すること。何があってもこちらに一切責任はない。

1.銅山川と馬立川の合流点       
銅山川(愛媛県新宮村)2  

2.昔は砂金が採れたという金藤橋
銅山川(愛媛県新宮村)3

3.パン皿・カッチャ(小)・ゴム手袋   
 

4.大水につかる岩の裂け目を探す


5.土の下の岩の隙間を掘り出す(草根引きも兼ねている)



 草根引きとは川岸の草の根っこの土をパンニングすることで、流された砂金がそれにからまることがあるため。北海道の糠金(ぬかきん)や山梨・静岡のように多いところなら良いが、四国においてこの方法では余り採れない。なお、砂金の細かい粒は金色ではなく本当に赤い。元素記号のAuは「赤」を意味する語句から来ている。


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