先の週末2日間にわたり阿南市科学センターの催しに参加しました。友人やあわ〜ストーンメンバーの皆さんから、資料や展示物の提供をいただきましてありがとうございました。また、開催までブースの調整やパンフの作成などに関わられたセンター職員の方々、関係の方々もお疲れ様でした。
「科学の祭典」への参加は初めてでした。知己からブースを出さないかと誘われたのが半年前で、それからは何をしようかとずっと考え続けていました。地学関係が少ないと聞いたので、石を使った何かをしようと思いました。最初は石を割って化石を取り出すことを思いつきましたが、それはセンターがするようです。当日は子どもたちが塩原の化石を割って果実や葉、小さな昆虫みたいな物が見つけていました。
次に考えたのが、関川のザクロ石を割ってその粒子を取り出すことでした。今でもそこへ行けば大量のザクロ石が落ちているし、割って中身を採りだしている人もいます。しかし、ザクロ石は硬いので小さい子どもでは上手く割れないでしょう。割れ口で指を切る恐れもありました。そこで、ザクロ石はそのままで針金などを用いて石を飾れる台を作ることにしました。
まずは、5〜10cmくらいの適当な大きさの石が必要になりました。それより大きいと机や本棚に飾るのがジャマになります。また、昨年度の来館者数が2500人だそうで今年も同様とすれば200個は必要でしょう。現地の川原に二度足を運んで、友人知人やたまたま石拾いしていた地元の方などの協力を得て、それだけの数がそろいました。ありがとうございました。
今度は針金を使って石を展示できる台づくりです。試行錯誤の末、25cm程度の針金2本で何とか形になりました。また、サンプルとしていくつか試作しましたが、飾ってみるとなかなか見応えがありました(と他者からも言われたので自信を深めました)。
初日の土曜日は8:30に来館して準備しました。そして、9:30開館となりお客さんが早速入ってきたようです。しかし、一階のブースばかりを回って二階には来てくれません。20分くらいは何事もなく開店休業状態でした。
状況が一変したのはその後です。最初に親子3人連れの方がやって来て、袋から好みのザクロ石を選び針金を巻いて足付きの置き台を作りました。かなり器用な子どもさんでなかなか上手い出来映えでした。それからひっきりなしに次々とグループがやって来ました。先に作った子どもたちが吹聴して回ったらしくて、用意したテーブル3つでは足りません。スタッフ用の机も使ってそれからはフル回転になりました。
二日目も朝から大盛況でした。食事する間も休む間もありません。休憩時間を設けようか思案しましたが、やりたい作りたいと言って来る子どもをほってはおけません。もう一人のスタッフとてんてこ舞いになりながら、飲まず食わず座れずの三ずのまま7時間もぶっ通しでした。
残ったザクロ石の数から推定すると、初日が70人、二日目が90人で、合わせて160人以上(付き添いの大人は含まず。)がブースを訪れたことになります。小学生がほとんどで、幼稚園や保育所の園児たちもいました。正確な数は知りませんが、昨年並みの人が来館したのなら15人に1人の頻度です。初めてにしてはまあ上出来でしょうと、他からお褒めの言葉をいただきました。また、面白かったと言って友達を連れてきた子どももいました。
これも皆さんからのご支援やごひいきがあったおかげだと思います。本当にありがとうございました。来年度もするかどうかわかりませんが、漠然と青写真のようなものがあります。少しだけご期待ください。
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