★主のご降誕おめでとうございます!

 救い主を何百年も待ち続けたユダヤの国の出来事です。
ナザレに住むヨセフと臨月を迎えたマリアはベトレヘムへの旅を余儀なくされました。
自分の住んでいる所を去って未知の土地に行かなければならないという不安、周囲の中傷、すべて私たち人間と同じ喜び苦しみを分かち合うためでした。

聖書には2人の旅に随伴者があったと書かれていませんし、私が知るクリスマスカードに描かれているのは、マリア様がロバの背に乗って旅をしている構図です。

 そこで、今年のクリスマス、どうしても、何としても私はヨセフ様とマリア様の長旅の随伴者としてお手伝いさせていただきたいのです。
おせっかいにならないように、こんな私でも何かお役に立つことができればと思うのです。
優しいヨセフ様が傍らにいらっしゃいますが、道中マリア様の身に何かあっては大変です。
無事に赤ちゃんを産む事ができることをお助けしたいのです。
舗装されていないデコボコ道をロバの背で長い間揺られ続け、太陽の照り返しと夜間の冷えも気になります、砂嵐に出会うかもしれません。
お二人の食事の世話をいたしましょうか、ろばの水やえさも確保いたしましょう。
生まれてくる幼子のために宿を見つけることができるでしょうか。
なんとか救い主イエスさまが、無事にお生まれになりますように。

 マリア様は『おことばどおりこの身になりますように』と、お引き受けし、神様のはからいを受け入れて信じ、みことばに従ったので、神様を信頼する心に揺らぎは全くありません。
神の国の福音の始まりは、小さな田舎の家畜小屋の飼い葉おけの中からでした。ここでお生まれになるお方が人類世界を救う中心となるのです。

      マリア様に倣って、来る年も信頼して生きましょう。
                              院長 シスター上田若子

***** 院長ご挨拶 *****