第34号 2017年6月 発行 聖ベネディクト女子修道院 

オブレートだより

幼な子とともに

Sr.セシリア 藤井泰子

 幼稚園で月一、二回園児の聖堂訪問時に、聖話のお手伝いをしてきました。早いものでもう二年が経ちました。
年少、年中、年長ごとに、年齢別のクラスで話をしています。

 子どもが大好きな私は、初めは喜び勇んで出掛けました。
しかし園児に話をするのは30数年ぶり、しかも3歳児は初めてで、毎回模索するようになりました。
私の話がどこまで子どもたちの心に届いているか分かりませんが、少しでも「神さまの存在」や「あたたかさ・優しさ」を心と体を通して感じてもらえればと続けています。
今のところ信者のお子さんはいませんが、神さまに手を合わせて祈ることを通して、自分の中の「良心=神さまの声」に従い行動できる子どもたちに育って欲しいです。
私の話は貧しくても、真に働いてくださるのは神さま・・・とあとはお任せしています。
子どもたちの元気な声や笑顔に励まされて私の方が力をもらっています。
「シスターまた来てね!」「風邪ひかないでね!」「ありがとうございました!」などと声をかけられると、私の方こそ「聴いてくれてありがとう」と、 とても嬉しく、しみじみと幸せな気持ちになります。
幼い子どもたちは、神さまのもとからこの世界に生まれて日が浅いですから、無意識のうちに、神さまの心を感じているのでしょう。

 子育てはどんなにか大変なことと思いますが、「子どもってすごい!」ですね。
「子どものようにならなければ天の国に入ることは出来ない。
自分を低くして、この子どものようになる人が、天の国で一番偉いのだ(マタイ18・3~5)」と言うイエスさまのみ言葉を実感しています。

 次世代を担うこの子どもたちの心と体が健やかに平和のうちに育ちますように祈りつつ。