【新型コロナ】大阪市職員のコロナウイルス感染状況一覧表（2022年4月末日発症分まで）

「2022年5月1日以降発症分」の更新を休止します。 理由としては、累計5,000人を超えたこともありますが、大阪市が公開するデータが不完全（情報が欠落）であったり、データの再掲載や訂正（しかもどこが訂正されたのかが分からない）があまりにも多く、更新の手間が膨大になってきたためです・・・ 本当に貴重な疫学的データだと思うので、大阪市はオフィシャルデータをオープンデータとしてとりまとめて公開して欲しいのですが・・・

もうそろそろ「緊急事態宣言」「まん延防止等重点措置」の効果を検証しても良い時期、と緊急事態宣言、まん延防止等重点措置 期間一覧表でも書いたのですが、政府も知事もマスコミも、宣言の発令／解除や要請内容を巡って自分の立場で政治的に駆け引きしていただけで、一向に誰も真面目に検証しようとしませんね。
政治的なパフォーマンスに振り回されず、検証のための基礎データを提供することが、本サイトが少しでも世間に貢献できることではないかと考え、今回は「大阪市職員のコロナウイルス感染状況」についてまとめてみることにしました。

大阪市は全国の基礎自治体で横浜市に次ぐ職員数（35,848人：2020年4月1日現在）の組織です。
また、大阪市職員が新型コロナウイルス（COVID-19）に感染した場合、「部局・所属」「職種」「陽性判明日」「発症日・症状の有無」「所管保健所所在地（居住地）」等が大阪市のwebサイトに公表されます。
都道府県別、あるいは市町村別の感染者数（居住地ベース）は簡単に入手できますが、勤務地ベース（大阪市職員なので基本的には大阪市内が勤務地と考えられます）のデータはほとんど無いと考えられ、貴重なデータベースであると勝手に判断しました。
ちなみに横浜市のデータは、
・「所属」データが無くクラスターなのかどうかが分からない
・「発症日」データが無く「判明日」までの期間が分からない、また無症状かどうかが分からない
・まとめて掲載されるため、「判明」〜「掲載」までの期間が分からない
・PDF
のため、大阪市のデータとしました。
大阪は最近何かと政治的なパフォーマンスがひどいですしね。

大阪市職員の感染状況を公表するページには、「部局」「感染判明日」がひたすら並んでいるだけで、詳しい感染状況は1つ1つのリンクをクリックして別々のページで見ないといけないアンチユーザーフレンドリーな仕様のため、ステイホームの時間を活用し、全部のリンクをクリック→リンク先の情報をコピペ、という果てしない作業をやってみました。
（作業の自動化も考えたのですが、個々のリンク先のフォーマットが微妙に統一されておらず、結局ほぼ全て手作業で行っています）

役所の情報公開が叫ばれて久しいですし、今どき積極的な情報公開を推進していない首長などほとんどいないと思いますが、情報は単に公開するだけではなく、活用できる形で整理したうえで公開しなければ何の意味もないことを改めて実感しました。

公文書には保存年限が定められているのと同様、大阪市のwebサイト上の感染者情報も1年経つと自動的に消えてしまう仕様でしたので、「2020年7月」以前のデータは国立国会図書館の自治体webサイトのアーカイブから救出したものを使用しています。
本来、少なくともコロナが何らかの形で収束するまでは大阪市が全て保存し公開しておくべき情報だと思うのですが・・・
また、個々の感染状況データについて、当初は年代、性別、症状・経過が記載されており、疫学的にも価値の高いデータでしたが、2020年11月16日公表分以降からは年代、性別、症状・経過が公表されないようになり、データの価値は下がっています。

下記の表では、大阪市webサイト上に記載されている情報を元に、
・クラスター（私が勝手に判断したもので、保健所が認定したものとは多分異なる）
・発症日〜判明日（どのくらい迅速に検査を受けれたか）
・判明日〜掲載日（妙に時間がかかっている事例あり）
についてもまとめてみました。

なお、個々の感染者状況のページには「最終勤務日」の情報があり、発症前から長期間出勤していない事例もありましたが、濃厚接触者判定を受けての自宅待機等なのか、テレワークなのか、旅行先で感染したのか等、「経過」の情報が無いため分からず、引用していません。

表の中に「会計年度任用職員」という耳慣れない職種がありますが、これは「官製ワーキングプア」として問題となった制度に基づく非正規職員の職種で、一覧表の所属名で判断する限り、福祉・教育・保育・窓口業務といったコロナ対応最前線の部署に多く配置されているのも気になるところです。（正規職員だけテレワークしている？）

リスクの高い仕事の最前線でまさに「戦っている」職員の皆さんには心から敬意を表します。
本データが真面目な検証、前向きな検討のための基礎データとしてお役に立てれば幸いです。

※「職種」の後に「★」を付けた人は「保健所応援業務」に従事されている職員です。
※医療関係者の感染状況は別で公表されていたため、別の表でまとめています。（本ページ最下部をご覧ください）

なお、本ページのデータは全て大阪市（医療関係者は大阪市民病院機構）のwebサイト上で公開されているデータだけを元にしており、個人情報にはあたらないと認識しています。念のため。