以上を経験したことにより、ナビの北海道における走り方の基本を理解したような気がした。
では北海道の走り方をナビ的に考察しました。
1  適正速度は法定速度ではなく出来るだけ流動的速度で走る。(もし  その道が制限速度が50Kmであっても流れが80Kmならばその流れに乗る。)

2  車間距離は  なるべく一定に保つ。
(前車との車間距離を空けたり詰めたりすると後続の車がイライラして、次から次へと追い越しされて恐怖を感じる。

3  前方注視はもちろんのこと、両サイドと後方を良く確認すること。
(チャンスがあれば、いつでも追い越ししようとする車がいます。追越されてもいいように心構えをするため後方は特に注意すること。)

4  2時間に1回、走ることに休憩はすること。
(知らぬ間に疲労は溜まります。ただでさえ高速で走り、景色が変わらず暇ですから、これが居眠り運転の元になることを分かって休んでください。)

5  1日の移動距離を300Km以内にする。
(実際走ってしまうと簡単に500Kmや600Km位は走れます。しかし  そうなると折角の観光地も立ち寄る時間もそこそこに出発!ってことになってしまいます。ナビはできれば各地の観光地でのんびりしてほしいと思っています。例えば牧場で大の字になって寝る!なんてサイコーだと思いませんか?実際ナビも小樽から知床の手前ウトロ温泉まで600Kmを走りました。でも途中は殆ど見ることも出来ず後悔しています!)

これだけでも十分事故を回避できるはずです。改めて言います。ナビは法規違反を肯定も否定もしません。ただ本音と建前の間での矛盾を現実を見ての意見です。

事故を回避する走り方を  説明しました。もう一度書きます。ナビはそれらの行為を肯定も否定しません。でも違反は事実ですから、反則金や罰金等は免れません。では今度は速度取り締まりについて記入します。

以下の表はナビが普段本州を走っていて  北海道は違うな〜って思うスタイルを表記してみました。ただし  これはナビの主観的な見方ですから、本来とはちょっと違うかもしれませんが、ご了承くださいね!

本州の場合 北海道の場合
公開速度取締り
  (ねずみ取り
国道  県道  問わず直線が続く高速になりそうな  取り締まりし易い場所で多く見かける。 市街地に入って制限速度になった区間で時々見かける。
レーダー式と光電管式がある。レーダー式の場合は市販のレーダー探知機で探知可能だが光電管式の場合は、対向車のパッシングを頼るか運を天に任せるしかない?レーダー探知機でも自動ドア等の誤作動が多いのが難点。 走っていて、光電管式を見たことが無い。(もしかしたら配備されている所もあるかもしれませんが!)レーダー式は市販のレーダー探知機で探知可能。また自動ドア等の誤動作が少なく探知が容易。
移動オービス? ワンボックス車に車載カメラ一式を搭載したオービスで  狙い撃ちをするパターン パトカーの赤色灯の中央部にレーダーがあり、狙い撃ちをするパターン。
神出鬼没で何処にいるか分からない。レーダー探知機で探知が可能。ただし自動ドア等の誤作動が多いのが難点。 走っていて、正面に白と黒っぽい車がこちらを向いて止まっているのが見えるので、事前に分かるかも?レーダー探知機で探知可能。(もしかしたらワンボックスタイプが配備されているかもしれませんが!)
オービス Hシステム式レーダーとループコイル式レーダーがある。 北海道は道路凍結の関係でHシステムレーダーしか設置されていない。
Hシステムは市販のレーダー探知機で探知可能。ただしループコイル式は探知機では発見できないので事前に確認が必要。最近LHシステムも活躍していて、注意が必要。 道路が冬はアイスバーン状態になるために、ループコイル式は設置されていない。またHシステムでも警告板が設置されているので、かなり手前から把握できる。下の写真を参考して!
2Km以上前からこのような警告板が必ずあります。ってことは間違いなくオービスが有るってこと! こんな感じで500m又は1Km単位で警告板があるから、必ず分かる それでもシカトしてると、パシャって感じで記念撮影される。だからこれに撮られるって、すごく  レアです
いかがですか?事故は誰も起したいなんて思いません。しかしながら潜在的な要因は誰もが持っているんです。事故の無い楽しい旅行のために、皆さんも十分ご注意ください。また自己責任で行動してくださいね!ナビはこの内容には責任は取れませんので!!

いままで記入してきた事は主に夏を中心とした走り方を記入しました。(ちなみに死亡事故は圧倒的に夏が多いです)冬の北海道は夏と違って観光客が激減します。しかしそこには、より厳しい自然を私たちに提供してくれるでしょう。では冬季に観光する場合には移動手段としてどうしますか?できれば観光バスや列車を使用されることをお勧めします。しかしながら移動にも限界がありレンタカーを使用することもあるでしょう。ではレンタカー(さすがにバイクのに乗るデンジャラスな方はいないでしょう!)で走るにはどうでしょうか?

スキー行く時に雪道走ったことあるから大丈夫!なんて思ってる方は考え方を改めてください。
雪道(時にはアイスバーン)を毎日300Km走ったことありますか?
ナメてかからないで!ってナビは警告します

また東北や北陸地方の方で雪道を慣れていても、ちょっとロケーション(状況)は違います。地元で走られている以上に慎重に走ってください。ナビは北海道は抵抗なく走れますが、蔵王や安比高原とかを走るのは好きじゃないです。

1 急加速  急ブレーキ  急ハンドルなどの急が付く行為は絶対しない。(いろんなパンフレット等で記入してあるにもかかわらず、それらの行為をする方がいるのは事実です。ナビから見ても不思議な人たちがいます。!)

2 制限速度でなく流動速度でもない自分の限界速度を知る。
(冬でも地元の人は80Kmで走ります。そんな車に追従していったら自殺行為です。出来れば慣れるまで50Km以下が安全かもしれません。)  

3 前方注視はもちろん、後方にも常にミラーで確認する。後方に車が接近してきたら見通しの良い直線が出てきたところで追い越しさせてあげるのも一案である。
(いつの間にか後方車両がいたりします。無理な追越をさせるより安全に追い越しをさせてあげるため速度を落として左に寄りウインカーを出してあげてもいいです。これだけでも  もらい事故は回避できます。)

4 車間距離は出来るだけ確保する。
(たまに前方の車がスリップしてスピンすることがあります。余裕をもって停止できる距離は必ず確保してください。でないと追突します)

5 カーブでは徐行とはいいません。減速をしてハンドルを少しづつ切るようにする。でないとスリップすることがある。また対向車がいたら、注意してすれ違う。
(ブレーキーよりアクセルオフとシフトダウンが有効。それと右カーブでは対向車がスリップして突っ込んでくる場合があるので気を付けて!ナビも経験しました。ウォ〜来るな〜って思いました!マジでビビッタ!)

6 ワダチやアイスバーンが見えたらアクセルオフでそのまま突っ込む。
(アクセルを踏み続けると突然タイヤが空転することがあります。そのまま走るとスリップすることがあります。自然に減速するようにしましょう。)

7  天候が変わって地吹雪等に視界が完全に閉ざされても決して無理をせず徐行する。絶対停車しないでください。追突されます。(ハッキリ言って怖いです。たとえ時速20Kmでもいいから走って、近くの駐車場等を発見したら進入してください。またそれまではヘッドライトを点燈させ必要に応じてハザードランプも点燈させると後方の車両に発見されやすいでしょう。要は私がここにいますって知らせる事です。地吹雪は30分〜1時間である程度おさまりますから駐車場等でコーヒーでも飲んで車内で休憩して下さい。)

8  どんな理由があるにせよ、車内で夜寝ることはしない。
(体力的に限界だと思って車道で駐車して寝る。夏ならいいでしょう!でも冬は夜でも雪が降ります。積雪で排気ガスが詰まって車内に逆流し一酸化炭素中毒で死亡って事になります。毎年何人かは亡くなっています。また除雪車に発見されずに追突されたりします。峠通行止めで立ち往生する時は引き返す勇気を持って下さい。)

ではナビは冬の北海道はどのように走っているのかを記入します。
上記1〜8はもちろん守っていますが、それ以外に以下の点に注意をしています。


1  レンタカーを借りる時は極力4WD車をチョイスします。
(スリップするまでの限界点が高いのでスリップしにくい。でも過信するとスリップはしますから無理は禁物ですけど。)

2  空港などで車を借りたら、すぐ安全な直線の雪道を探して  他の車がいない事を確認後、そこで40Kmまで加速、そして急ブレーキをかけて車両感覚の限界を理解する。
(今のレンタカーはABSが普通についています。ですからアイスバーンでもタイヤロックしにくいですが、それでも制動距離は一般道路より格段に伸びます。そこでパニックブレーキを普通時に早めに知っておきます。これだけの制動距離が必要なのか!そうすればどれくらいの車間距離が必要なのか早めに理解できます。あ!同乗者には先に説明しておきましょうね!そちらがパニックになりますから!)

3 乗車時はサングラスを常時着用する。(日光と併せて雪の反射光が目を刺激して眼底疲労になります)

圧雪アイスバーン上での急カーブの手前です。徐行とまでは言いませんが、減速してゆっくり曲がりましょう。対向車にも注意が必要です。(網走郊外にて) もろ地吹雪です。視界は20m位です。実はこの前方に車が走っています。10分前までは快晴でした。地吹雪は強風で積もった雪が飛ばされる状態をいいます。(中標津にて)
強風が吹き荒れてます。このまま続くと地吹雪になります。またセンターラインが見えません。対向車が来たら要注意です。(斜里町にて) アイスバーン上の道路です。ハンドルをしっかり握っていれば比較的速度はでます。ただしスピードを出すと簡単にスリップします。また制動距離が必要ですから危険です。(北見郊外にて)
夜間はシャーベット状になり、より滑りやすくなります。対向車等は視認できますが、夜行性の動物の飛び出しが多く昼間より注意が必要です。(標津郊外にて) 吹雪の寸前です。道幅も視界も悪くなってきました。あまり速度は出せませんから、後方の地元車にも注意をしないと事故が発生しやすいです。(斜里町郊外にて)
いかがですか?夏とはちょっと違った運転技法が必要でしょう?だからってナビは車は危険だから行かないで!とは言いません。むしろ上記のアドバイスを元に楽しく快適に走ってほしいです。

そのためには基礎知識が必要です。一般的なガイドブックでは常に徐行とか停止とか書いてあります。でもそれは安全運転にはなりません。逆に旅行者のドライバーに不安をあおるだけです。

ナビは何度も冬道を走ってきました。そのアドバイスを上記写真で説明したつもりです。しかし安全運転が何よりです。それだけは共通の願いであり目的であることを忘れないで下さい。