2004年福島ツーリング    2 2004年5月2日3日
朝は社長が部屋に入ってきて、風呂行くよ〜!て言ってた事で目が覚める。他の連中は起きる気配はない。全員撃沈のようす。この部屋は俺一人だけ風呂に行く。時間は、まだ朝6時。早いなあ!湯船に入ろうとすると「あちゃあちゃ!熱〜い!」やっぱり熱かった。やむなく露天風呂に直行。いい湯だ!

風呂から上がっても同部屋の他の4名は、まだ撃沈。つまらん!社長の部屋に行くか。でも天気がいい。2日続けて晴れなんてのは何年ぶりだろうか?とても気持ちがいい。そのうち全員起床した。

7時30分から朝食だ。宴会場に行く。いつものごとく朝食は美味しい。自宅ではまず食べる事なんてないのにお代わりをしてしまう。でもこうでなくちゃ!各自食事が終わって部屋に引き上げていった。自分も途中トイレに寄って部屋に戻る。

もう食事をしているのはいないよなあ!と思い宴会場を覗くとHさんが一人。仲居さんと何やら会話をしている。何か見てはいけない?ものを見てしまったかな?
9時前には全ての清算を済まし駐車場に向かう。ここでちょとハプニング発生。
Z1000から液体が漏れている。え〜?ヤバ〜!でも社長はガソリンが漏れてるだけだから大丈夫!ってことらしい。前日のスタンドでかなりガソリン入れたためらしい。お次はブラックバード!やっぱりバッテリー駄目みたい。でもどちらも問題なくクリアーできた。まずはメデタシメデタシ!最後に記念写真を撮って、宿を後にする。

今日は磐梯吾妻スカイラインを走破して会津を縦断、須賀川あたりから東北道で帰るコースを考えている。まずはR115を市内へ。途中白バイと遭遇!や〜な予感!でも何処いくんだろうか?これ見ちゃうと途中のフルーツラインでも飛ばす気になれない。もしネズミ捕りやってたらシャレにならないもん。案内板に従ってゆっくり隊列を整えながらの走行。
やがて料金所らしき場所で渋滞。登り坂だからエンジンも止められない。イナズマ君は油冷だから油温計を取り付けてあるんだけど、130度の表示になっちゃった!ヤバイ!!
ソロリソロリ料金所に向かっていって、自分が立替で支払うんだけど「9台まとめてね!」って言ってるのに料金所のオッサンはダラダラしている。車は緑の券を持っているけど、2輪車は機械で発券らしい。

オイオイ!ここだって何台もバイク来るんだから券位まとめて出力しておけよ!先にメンバーを出発させてやっと支払い終わったのが3分後。後ろのビッツのドライバーも頭きてるみたい。当然だよね!
その上有難うございました!なんて言うから「お釣りまだだよ!しっかりしろよ!」ってジェントルマンの俺が?久々キレた。

少しスピードをあげて油温を下げないと、、、。ったくあのオヤジども!
標高が高くなるにつれ気温も下がり涼しくなる。もう連中ははるか彼方にいるだろう。まあ!いいか途中で写真でも撮るか。

浄土平の手前で硫黄の匂いが強くなる。そして緑が無い荒れ果てた台地の中にまっすぐの道がある。結構壮大なルートだ。
あのオヤジどものおかげで車の数もまばらになり走りやすい。
ようやく浄土平に到着。みんなは駐車場に止まっていた。
駐車料金は自分の分も払ってくれたみたいでスルーで駐車。ここは近くに吾妻小富士があり、短時間で山の頂上に登ることが出来る。実は昨年俺はこの吾妻小富士に登ったばっかり。だから皆に、「自分は留守番してるから行ってきてください!」って言ってバックれた。

そのなかで張り切ってるのが社長さん。フィルムを買ってくるのと合わせてポカリスエットまで全員分買ってきた。待つこと30分。陽射しはいいんだけども、動かないとちょっと寒い感じ。

吾妻小富士をみてるとツーリングジャケットの団体が下りてくるのを発見。そして全員帰還!Iさんが「行かない理由が分かりましたよ!」だって!あれ?昨年Yさんが黒部で言ってたセリフと同じじゃん!
いつの間にか社長も口数少なめに荷造りしている。やっぱり疲れたんだろうな!でも最高な景色だって!それだけは救いだったかも。

時間が11時30分近くになっちゃった。そろそろ出発しなくちゃ!折角だから浄土平って看板の前で記念撮影していくか!って事でハイ!ポーズ!
浄土平を過ぎると道の両サイドに雪の壁が現れた。へえ〜!これが雪の回廊ってやつか!これは走ってるだけじゃ醍醐味を味わえない!どこかで止まろうと思っていると、YさんやTさんみ〜んな行っちゃった。社長もブォ〜〜ンって走って行っちゃった。チョット待ってョ!ここで止まって写真を撮らないと後悔するよ!って追いかけてカメラのシャッターを押すポーズを左手でアクション!実は社長もどこかで止まるつもりだったらしい。な〜んだ!

雪の回廊と言うと立山アルペンルートや知床峠が有名だけど、ここもレベルは小さいながらもしっかり回廊として残っている。小さいって言ってもこれで1m50cmはあるから大きく見える。立山みたいに10mなんてのは論外なのかな!
社長は回廊に登って写真を撮りまくっている。楽しそうだ!
社長より先に出発する。多分、迷カメラマンになってるかもしれない。
でもこういうロケーションはユックリ走りたいもんだ。

やがてスカイライン終点に到着。先走っていった連中はゲートで待っている。ここで一服。あとは社長を待つだけだ。
20分位だろうか?待っても社長は来ない?あれ?そんなに時間差はないはずなんだけど、、もしかして回廊で潜っちゃって脱出できなくなったか?崖から落っこちたか?みんなで話し合う!誰か偵察するかと思いきや、また有料道路で金払う事になっちゃうからお金がモッタイないってことで、もう少し待機!(冷たい連中でしょ!)

そうこうするうち、やっと社長到着。途中の展望台でも写真を撮っていたんだって!(やっぱりな!1150円損する所だった!)では出発!旧道をしばらく走ってからR115に出る。猪苗代までしばらく走る。ここでちょっと雲がかかってきた。空を気にしながらも快適なコースを走っていく。渋滞もない。ただ、R49は間違いなく渋滞しているだろう。ってことで猪苗代磐梯高原ICから会津若松ICまで磐越道でショートカットする予定。そして時間もかなりたつので磐梯山SAで休憩&昼食をすることに決定した。レストランで待つこと30分2個のテーブルに全員着席。おのおの食事を摂る。
自分はチャーシュー麺セット。でも殆どの人がラーメンをチョイス。
やっぱり喜多方の近くまで来たんだから、、、、でも朝ご飯を消化しきれていない人はカレーライスにしたみたい。でも写真より量が多い!自分のもチャーシューが6枚も載っていた。すげ〜!これじゃご飯いらないよ〜!

あまり美味しい?とは思えなかった。って言うか自分も朝ごはんをお代わりしちゃったからかな?
昼食を終わって外に出ると、雨がシトシト降ってきた。とうとう来たか!!!できれば降ってほしくなかった。でも空を見上げると青空が広がっている。いわゆる天気雨か?やがて日が差してきた。よかった〜!

さて今日の予定は、あと会津鶴ヶ城と大内宿に寄る予定だったけど、時間が2時少し前だった。社長に鶴ヶ城はパスして帰りがてら、大内宿だけ向かって帰路に向かうことで提案しみんなも了承してもらい決定。

磐梯山SAをでて会津河東IC手前で路側帯に止まっているJHの電光板に「会津若松IC渋滞、ここで出よ!」って出てる。どうしようかな〜!って思ったけど、強引に突破!本当に会津若松ICは渋滞だった。そこは機動性のいいバイク。路側帯まではみ出す車をシカトしてギリギリまで突っ込む。が、オマワリさんが交通整理をしてるじゃな〜いですか!ヤバ!
車の陰に隠れると、オマワリさんがこっちに並べって誘導してくれた。いいオマワリさんもいるじゃん!

多分2000台はブチ抜いたことになるかな?少しでも早く料金所を抜けたいので、9台まとめて通行券を出して料金を支払う。高速道路でこんな支払い方法なんかはじめて!!
市内はとにかく渋滞オンパレード!とりあえず田島方面をめざす。つまり若松市内はスルーで抜ける。ここさえクリアすれば目的地も近いはずだ。やがてR121に入った。芦の牧温泉、湯野上温泉と走っていけばスグだ、、、、!ここまでは!
なんなんだ!この渋滞は!しばらく車に並走して走ってみる。でも一向にスピードが乗らない。

社長に「行っちゃいますか?(すり抜けしちゃいますか?)」って言ってすり抜け開始。一応バイク1台すり抜く位のスペースがあるんだけど、左側は落差1mくらいの田んぼ!ちょっと怖い!時々左に寄ってる車には自分のヨシムラサイクロンが吠える!
やっぱりノーマルじゃないからいい音だ。(なんちゃって!)

でもこの渋滞は芦の牧温泉までだろう!と思っていたのに、まだ続いている。まさか?この渋滞の原因は大内宿?と疑心暗鬼になりつつ走行。トンネル内で止まるとすり抜けもできないから辛い。
やがて大内宿のT字路に到着。交通整理員が2名出て整理していた。やっぱりな!
強引に右折してさらにビックリ!あと細い道を6Kmも走るのに車が動いていない!と言うか駐車場状態。
掟破りの逆走をするか!ってんで他の連中まで見る余裕ないままに逆走開始!ミラーにはフェザーしか見えない。
みんな〜事故るなよ〜!って思いつつ「うりゃ〜!!!!」何百台抜いたんだろう。やっと目的地に到着!
こんな渋滞はあまり経験ない。さすがにバラバラでの走行だったので時間差はあったけど全員到着。
Hさんが疲れた〜ってめげてた。珍しい!折角きたんだからってんで社長が張り切ってきた。
大内宿は江戸時代会津西街道といわれた街道沿いにあった宿場町で、明治になってR121がトンネルで貫通したためにそのコースから外れて寂れた集落として残った町とのこと。現在では当時の面影を残しつつ街道沿いに集落を移築しているらしい。昔ながらの藁吹き屋根が続く街並みで団子を食うと美味しい。
社長が焼きたての煎餅を買ってきた。みんなで食べる。

さてと、これからどうするか?さっきの道からして戻るのも大変だよ!ってことで一時は裏道で会津若松ICに出て郡山JCから帰ろうかって意見も出たんだけど、地図をみてかなりの遠回りだってことで却下!!
十分休憩を取って帰ろうということになり、思い思いに歩道にたたずむ。と言うかダベる。
夕方に近い4時50頃出発。ちょっとルートが強硬だったかな?

同じ道を走ると、あれれ?渋滞の車がいない?でもって帰るであろう自分らの前を走っているはずの車もいな〜い!どこに行ったんだろう?本当に不思議だ。てっきり逆送をする覚悟はあったんだけど!
結局渋滞も無いままに国道まででてしまった。ならば渋滞はもうないだろう。ひとまず安心。R118で須賀川をめざす。すご〜く走りやすい。これなら早く高速に乗れそうだ。途中羽鳥湖まで来ると霧の攻撃!やば!って思ったんだけど、霧がだんだん湿ってきた。もしかして雨?やだなあ!ここまで来てんのに。

途中コンビニとかあるんだけど、無理して走る。途中R294の交差点で白河って案内板が!須賀川よりも白河の方が埼玉には近い。予定変更で白河を目指す。やがて本降りになってきた。なんとかスタンドまで我慢したい。パンツのひざは完全に濡れている。R4バイパスに入ってスタンドを目指す。あった!!なんで輪店ツーリングって雨に祟られるんだろう?
合羽を着て無料のコーヒーを貰って暖をとる。もう6時過ぎていた。晴れていればまだ気が楽だけどこれから「雨の!夜の!渋滞の!高速すり抜け」が待っている。各自安全運転?(この連中に何が安全運転なんだろうか?高橋レーシングじゃないてのに!)で第一の集合場所矢板北PAに向かう。

高速券を取って電光板を見ると「白河ー宇都宮45Km渋滞」だって!シャレになんないよ〜!本線に合流したら本当に5kmも走らないで車のハザードランプの嵐!さすがに路側帯を走りたくなっちゃった。でもガマンガマン!Tさんに切り込み隊長になってもらって後方を走る。この方が神経使わなくていいので楽だ!(なんていう奴!)
ほぼ全区間すり抜けして、やっと矢板北PAに到着。Yさんのフェザーがヤケに早いので「ねえ?コンタクトしてんの?」って聞いたら「ソフト」着けてるって!なるほど!メガネじゃ絶対むりだよな!

多分社長は相当時間かかるかもしれない。たしかメガネしてたと思ったから。30分以上たって社長が到着。無事で何より。やっぱり前が見えないみたい。視力の悪くない自分にはその辛さがわからないもんな〜!
ここで解散じゃ距離があるから、せめて羽生PAで解散しましょ!ってことで、再度出発。でも宇都宮付近まで来ると雨が上がってきた。おまけに渋滞が解消してきた。ラッキ〜!

この先は栃木から館林まで渋滞らしいけど、ここまで来れば到着したのも同じ。気合が入る。
雨が降らなければ問題ないので羽生には無事到着。合羽を脱ぐ。でも時間が9時になっちゃった。一応予定としては7時だったのに、時間が狂った。今さら食事もいかがなもの?ってことで、ここで解散することに。Z1000のIさんとブラックバードのMさんは岩槻ICまで、自分とFZ400のHさんは加須ICで、その他の人は羽生ICで家路を進んでいった。お疲れ様でした!!
編集後記
はっきり言って疲れました。2日目の露天風呂で快晴の空を見たときは安心していたんですが、やっぱり雨に降られました。今回は女性でありながらブラックバードを操ったMさんが特筆でしょうか?

渋滞、すり抜け、逆送。男でさえブラックバードを取り回すのは大変なのにすばらしいです。是非ともまた参加してください。カッ飛ぶばかりが輪店ツーリングじゃないですから、各自楽しむのが目的ですからね、、みなさんお疲れ様でした。

長い、なが〜いツーリング記お読みくださり有難うございました。