2003年黒部ツーリング    2 2003年10月11日12日
帰りのトロリーバスでもラッキーなことに全員座れた。ここまで来ると  さすがに睡魔が襲ってきた。隣に座ったTさんも爆睡中。そりゃそうだ!みんな早起きなんだもん。この15分が天国に感じた。

扇沢駅で小腹が空いてきたので(少ないカレーライスだけだったから!)レストハウスで正式な昼食をとる。でも時間は3時すぎてんだけど!宿の夕食を考えたつもりが、何故か自分だけソースカツ丼で他の人はセイロ蕎麦を注文。ちょっと目立ってしまった。

でもヒットしたのは社長の方だった。だってアルバイトの兄ちゃんをとっ捕まえて、そば湯はないの?とかこれは信州そばなの?とかのたまっている。別にどっちでもいいんじゃないかなあ?
腹も落ち着いた事だし駐車場から脱出!でもまた   カッパの登場!もうイヤだなあ!

アルペンルートは来た時と同じくガラガラ。そこから白馬まで約1時間の道のりである。標高が低くなるにつれ雨は止んできた。ラッキー!!もうカッ飛んでもツマラナイので国道沿いの青木湖などを見ながら道の駅白馬に到着。ここでカッパを脱ぎ  やっとツーリングジャケットの姿になれた。

明日の栂池自然園のゴンドラの割引チケットを購入して缶コーヒーでくつろぐ。あとは宿に向かうだけだ。今日の泊まる宿は白馬アルプスホテル。パンフレットではちょっと豪華な宿だ。場所を地図で再度確認しあい出発。小谷村に入ると夕闇が迫ってきた。ちょっと不安になりながらも案内看板をたよりに田舎道を走って無事到着。

ホテルの好意で屋根付き?の場所を与えていただき  そこへバイク6台を置いた。でもカップルとかがいそうなホテルだった。場違いな野郎6匹がロビーにいると違和感を覚える。
部屋は2部屋提供されたんだけど  これがまた凄い!パンフレットに載ってた特別室じゃん!これっていいんでしょか?まず風呂に入って疲れを癒す。やっぱり俺たちは日本人なんだなあ!と実感する時である。すご〜く気持ちよかった。そしてお楽しみの夕食。でも  ここでちょっと問題が、、、!

夕食は浴衣は禁止!普段着で来て下さいって言われてるんで、シャツとジーンズでの姿に着替えてレストランへ。メニューは  な  な なんとフランス料理のフルコースだって!これじゃバカ騒ぎもできないじゃん。

ショパンだか、何だか判らないけどピアノの曲が流れて、側の席には  お上品な方が食事中。ちょっと場違いもはなはだしいなあ!とりあえず生ビールで乾杯の後ワインをボトルでオーダー。値段もピンキリなんで一番安いのを2本チョイス。(値段の高いのは1本15000円なんてのあったんでビビッた。)

2本チョイスするとグラスも2個来ておまけにウェイターが注いでくれる。こんなのって何年ぶり?少なくても革のツナギ野郎がいなくてよかった。

前菜、スープ、、、あ〜刺身が食いて〜ずっと自分が呟いている。美味しいんだけど、ナイフやフォークを使い分けたり、静かに食べなきゃならないから  しんどかった。やっぱり自分のスタイルじゃない。(多分全員だと思うけど)
ホッケが食いたい〜とブツブツ言いながらも、しっかり満腹だった。マジで美味しかった。

部屋に戻ってテレビを見るんだけど、さすがに睡魔がすぐそこまできているじゃん。何とか起きていたいんで、目の前のガーデンに行き  目を覚醒させる。

今日はF1のテレビ中継が午後10時からやるんだけど、見れそうにない。結局自分の部屋と同室になった社長とYさんもとうとうF1は記憶になかった。隣の部屋のHさんたちも全部見れないで撃沈したそうだ。とりあえずお休みなさ〜いzzzzzzzz!!
朝、シトシトという音で目が覚める。や〜な予感!あちゃ〜今日も降ってるよ!雨が!それも  思いっきりガスってるし。でも出発までには雨が止んでくれればいいかな!なんか疲れが取れないのか体がぐずってる。

せっかくだから朝風呂に入ろうかと思ったんだけどやめた。朝食はレストランでバイキング形式だった。いつもは朝ご飯なんて食べないのに旅行に行く時は何故か食欲が増す!不思議だ。レストランでの景色を見て  初めてここはゲレンデの前だということが判った。(昨日は真っ暗だったのでよく判らなかった)

なるほど、冬はスキーやスノーボードでのカップルが多数来るんだろうな!だからフランス料理なんだ。と!
秋のゲレンデは一面芝生が生えていて時々鹿がいる。いいローケーションだなあ!

食事が終わって一服!さて今日は栂池自然園に行くんだよね。初めはバイクで行くつもりだったんだけど、外は雨!だからタクシーを呼ぼうかとフロントに言ったら、ホテルのシャトルバスが無料で運行しているから   ご利用ください。ってことで、お世話になります。本当に有り難い。迎えのバス時間だけ確認しながら、自然園行きのバスに乗車。

昨日購入したロープウェーのチケットを提示して  まずゴンドラに乗車。小さいので3人ずつに分かれて車窓を堪能した。自分と別のゴンドラに乗った社長は  さぞ喜んでいるだろうなあ?(なんて余計な干渉だったりして)
意外とゴンドラは乗車時間が長く25分くらいかかった。ゴンドラを降りてから約10分位歩いて今度はロープウェーに乗り継ぐ。かなり標高は高くなったらしく、より紅葉がはっきりしてきた。やっぱり綺麗だ。

ロープウェーを降りると  だらだら坂を10分歩く。急坂もイヤだけど、こんな坂もカッタるい。なんで  もう少しロープウェーを延長しないんだろうか?って思う。

やっと自然園に到着。受付の近くに行くと「あ!ライダーだ!」って受付氏。防寒着としてツーリングジャケットをみんな着用してたから  判る人はわかるんだろうけど、この時期ライダーが来るのは  めずらしいんだろうか?でも受付氏もライダーとのこと。なるほどね!でもツーリングジャケットを着て雨傘をさしている光景って意外とこっけいかもしれない。

今日は天気が悪いせいか観光客が少ない。そう言えばロープウェーはシーズンは30分待ちは当たり前らしいが、今日はシーズンにもかかわらずガラガラだった。遊歩道を歩いていくとミドルな  団体のおばさんが多いのに気づく。旦那さんは家でお留守番なんだろうか?かわいそうに!今日もホカ弁かなあ!なんて余計な考えが頭をよぎる。

途中で記念撮影をして、湧水を飲む。やっぱり美味しい!ペットボトルに入れた人もいた。この先コースはまだあるんだけど、軽いトレッキングになるらしい。雨の上に風が強くなってきたので、ここで引き返すことにする。(実はこの時  関東地方は強風により、竜巻が発生したらしい事を帰ってから知った。)

レストハウスに戻って暖をとる。もうストーブが焚かれていた。暖かいのが食べたかったのだが、何故か山ぶどうのソフトクリームを購入。すると  つられてかTさんも同じく購入。でも社長とHさんはおしるこを食べていた。やっぱり暖かいのが正統派かもしれない。寒いところで冷たいのを食べるのも、、と思ったら社長と  なんとHさんまでアイスを追加で食べていた。(胃袋でケンカしないんだろうか?)

迎えのバスの時間を逆算してロープウェーに乗る。だらだら坂だから下りも中途半端で歩きにくい。ロープウェーの中でミドルの  おば様と社長が話をしていた。ミドルのおば様はトレッキングが趣味でいろんな山を歩いているとのこと。いい趣味ですね。昨日行った黒部の話をすると、「あそこの景色は、、、ガイドブックなんて1000円もするし、、、え〜?あなた買ったの?あれを?、、、」Tさんと二人で爆笑しちゃった。ちょっと社長はメゲてたかも?そばにいたHさんはどうだったんだろうか?ロープウェーを降りるとミドルのおば様はスタスタ一人で先に行っちゃった。脚や腰が強いんだろうな!すごいや!!

ゴンドラに乗ってさっきのコースを下りてくる。今は雪はないけど、冬はこのゴンドラがゲレンデ用になるらしく、広いスペースが確保されている。ゴンドラを降りると、時間がまだあるので、乗り場近くで待つ間キノコ汁発見!金200円なり!Tさんを除く5個を注文!(Tさんは  しいたけが大嫌いなんだって)売り場の  お兄さんが「皆さんライダーですか?」って聞いてきた。マタカよ!と思いながらも「そうです。」「じゃ半額の100円でいいです!」「え?」ってな具合。

ここの売店は「徒歩ダー」「チャリダー」「ライダー」は半額って書いてあった。実にラッキー!
お兄さんに、ここらのワインディングコースを教えてもらうも寒いので今日はパス。って言うか多分行かないでしょ。20分くらい待って、ホテルのバスがやってきた。これに乗車してホテルに向かう。でもやっぱり雨なんだよねえ!いいかげん止んでくれ!って思う。
バスに乗り無事ホテルに到着。フロントにお礼を言ってバイクのもとに。どうでもいいけど、カッパはもうカンベンしてほしい、、、!6台のバイクがエンジンがかかると、ある意味暴走族に思われるかも?だって、ノーマルは少ないから  ちょっとウルサイんだもん。(もちろん違法改造じゃないけど)

途中のスタンドでガソリンを給油。それと人間にも給油?をしようとしたんだけど、店が見当たらない。とりあえず走ってお店を発見したら止まろうってことで意見が一致。

途中国道から県道に入る。この県道は通称オリンピック通りと言うらしい。多分長野オリンピックの開催に合わせて整備されたんだろう。これなら長野市街から最短時間で白馬のスキー会場に来ることができる。だから雨でもハイスピードで走ることができる。

でも、昨日の疲労や今日の自然園での体力の消耗、寒さを考えるとスピードが載らない。で結局、食事する所を発見することなく走りきっちゃった。何か道の駅が3ヶ所も通り沿いにあったんだけど、立ち寄る気になれなかった。オリンピック通りは国道19号線に合流する前にトンネルに入るけど、この部分が有料になっている。先頭を走っていた自分がとりあえず、全員分を立て替えれば停車時間も少なくてすむので左手で後続のみんなにアクションをして素通りさせる。やっぱりツーリング慣れしているね!わかってくれるもん!こういう時初心者は後ろで止まっちゃうんだけど、みんな料金所をす通りしたところで止まっててくれた。ありがたい。

国道19号に入ってから、どこかレストランでもないかなあ?あ!長野ICのそばに「おぎの屋」があったっけ!そこにしよう。時間にして30分位だろう。ってことで、そのまま走行!でも悲しいことに(いや、自分がボケていたからです)ICまでの片側2車線の追い越し車線を走っていた自分は走行車線の邪魔な車のために、「おぎの屋」に入れず、通過!?もちろん  みんなも「おぎの屋」に寄ると思っていたのに、何で?て思いながら長野ICへ。

「どうしたの?てっきり入る(おぎの屋)と思っていたのに」と、、、、何も言えません。ゴメン!ゴメン!でも、この先  松代PAがあるから、そこで休憩しましょってことで、納得?してもらいました。

松代PAは長野ICからすぐのところにある。そこに行ってビックリ。レストハウスが無〜い!!実は工事中だった。「何だよ〜結局食べられないじゃん!」みんなのブーイングが来そう。コーヒーを飲んでいると社長が団子を買ってきた。灰皿のある所で休憩していると、同じようにカッパを着ているおじさんと軽い談笑をした。

BMWでソロツーリングで帰宅の途中とのこと。所沢の方らしい。自分たちと同じじゃん。何でも1泊2日で能登半島に行ってきたとか?タフだなあ?先にBMWのおじさんが出発していったので、みんなで見送った。
さ〜て、十分休憩も取ったし   行くかあ!これからは多分すり抜け多発地帯だから気合を入れないとならない。

更埴JCから上信越道に入る。ここから碓井ICまで、一部を除き対面通行だから渋滞が多発する地区でもある。案の上  上信越道に入ったとたんに渋滞に巻き込まれた。と言うより車が駐車しているって言った方が正解かも?今、追い越した車のご家族は何時頃自宅に帰れるんだろうか?っていつも考える。やっぱりバイクの機動性はいいもんだ。と言ってもすり抜けは危険でもある。もっぱら休日はサンデードライバーが多い。脇をすり抜けるとビックリするのか、挙動不審な動きをする車もいる。だからライダーも意味不明に突っ込むんではなく、車以上に神経を使う。だって痛い目にあうのは必ず自分たちだから、、、!

すり抜けをしばらくするとみょ〜に遅いトラックを発見。どうだろう?30Km位の低速か?これじゃ絶対混むはずだよ!ただでさえ対面通行だから追い越しできないもん。でもそれが自分たちにとってはラッキーなことになる。そう前がガラガラなのだ。それ〜ってことでバトル開始〜!!早い早い。

今度の休憩場所は藤岡PAになってるから、各自バラバラで走るも所々の渋滞は避けられない。上信越道での有名な渋滞地点は八風山トンネル。ここは4000m以上の長いトンネルなのに対面通行なんだよね。工事はほぼ完成しており上下分離してあるけど、センターライン上にはパイロンがまだあって、実質対面通行。 あと1ヶ月ほどで開放するみたい。

はじめは真面目に車線の左側を神経を使いながらすり抜けをしていったんだけども、観光バスが前に現れるとさすがに車巾があるので、なかなか抜くことができない。そのうち止まってしまった。こういう時バイクは地獄を味わう。排気ガス、それもディーゼルは苦しい。バスの排気マフラーはトラックと違って後ろにあるから、イヤになった。ここは無理をしてでも脱出。そうだパイロンこそあるけど上下分離されているからこのトンネルには対向車は来ないんだっけ!ならこのバスを抜こう!はあ〜息が苦しかった。

Yさんと同時に脱出!と  ここまでは良かった。通行は禁止されているんだろうけど  これが走りやすい。パイロンが邪魔だから車も入ってこない。これじゃ貸切状態。Yさんとひと時のランデブー開始!!これって病み付きになっちゃった。停車中の車の人はさぞかし  あったま来てんだろうな!

何度かすり抜けを続けながらも藤岡PAに到着。あ〜疲れた。しばらくして全員そろった。みんなで談笑しているとBMWのおじさんが到着?あれ〜?先に松代PAを出発したのに?話を聞くと途中の碓井PAで休憩してたとの事。納得。多少の風はありながらも天気は晴れてきた。で、カッパをやっと脱ぐ。

BMWのおじさんは、本当は数台でのツーリングだったらしいけど、都合がつかない人が続出して結局ソロツーになったんだって。ライダーだけあってバイクは好きみたい。当然と言えば当然だけど。
ひとときのくつろぎを楽しむ。もう渋滞していたって2時間もかからないもん。一安心だ。

BMWのおじさんがHさんのFZX750を見て、これ年代物でしょ?だって!見れば判るけどね。でも  とんでもない発言が飛ぶ。6台のバイクをひととおり見て、この中で一番速いの「このスズキのバイクかい?」って自分のイナズマ1200を指さす。「いや〜!このヤマハのフェザーですよ。逆輸入車ですから。」と説明する。何で自分のバイクが早いと感じたんだろう?確かにカスタムってるのは本当だけど?

30分くらいの時間が過ぎてBMWのおじさんが帰路に向かった。「気をつけて〜!!」

自分がTさんに「ねえ〜?あのおじさん、何でイナズマが速いって思ったんだろ?」と話すと「意外と  あのおじさんモグリじゃね〜の?」社長を含めてみんなで爆笑!!

結局昼食は諦めたんで、夕食は和食にしよってことで東松山ICを下りたところのレストランまでいくことにする。さすがに藤岡JCからは大渋滞だった。多少速度が落ちたけど5時過ぎに東松山ICをクリア。輪店ツーリングにしては、時間が速いほうだ。ここでみんなで和食を食べる。

昨日は場違いなフランス料理を堪能したから、日本食がこんなに美味しいと  また感動した。
編集後記
今までいろいろなツーリングをしてきたが、今回のようないろいろな他の乗り物に乗ったりして観光するのは初めてでした。

初めは10台以上の参加を見込んでいたんですが、これだけのスケジュールをこなすとバラバラになりかねないので、6台での行動はむしろ正解だったかもしれません。また、フランス料理をツーリングで食すなんて今後ありえない経験も併せて特出したいところです。

長い、なが〜いツーリング記お読みくださり有難うございました。