いずみの保育

礼拝


手を組む子ども
 幼稚園の生活全体を支え、保育の基盤となっているのは、神さまへの礼拝です。このことは、創立以来ずっと大切にしてきたことです。子どもたちは、礼拝を通して、神さまの存在を感じ、自分自身を振り返ったり、友だちに心を寄せたり、社会や自然のなりゆきにも思いをめぐらします。
 特別な行事の中や、各学年での年間のカリキュラムにそった礼拝、また日々のあつまりや食前や帰る前など、生活の折りに触れて、みんなで心を合わせて祈るひとときがあります。このことを通して、一人ひとりが神さまの愛のなかに生かされていることに気づき、喜びのうちに心豊かに育てられていくことを願っています。
 保育者は毎朝子どもたちを迎える前、祈祷会をもっています。神さまを賛美し、聖書の御言葉(みことば)に聴き、祈りを捧げます。日々、神さまに全てを整えていただいて、保育の業を担うことができることを大切なときとして感謝しています

遊び


滑り台
 「遊び」は学習です。大人の生活とは違って、子どもにとって、「遊び」は豊かな学習の場です。毎日の遊びの中に新しい出会いがあり、新しい世界が広がります。遊びを毎日繰り返していても、子どもたちは決して飽きません。同じように見える遊びにも、随所に子どもたちの知恵が光り、成長が見られます。子どもの身体的な成長と共に、集団の中で自由に遊ぶことによって、他者との違いに気づいたり、協力したり、自分の意見を伝えたり、共に生きるための努力を学びます。遊びこんでいくほど、お互いの気持ちに敏感になり、相手をより知りたいという気持ちが育っていきます。これが幼児期に最も育つといわれている想像力を養うのに、欠かせないことなのです。

英語


英語教育
 毎日、「英語であそぼう」の時間があります。いずみではもう20年以上も前から、正課として英語を取り入れています。もちろん教えに来てくれるのは外国人の先生です。なので、英語を教え込むというよりは、実際外国人の先生に触れ、慣れることから始めています。そして、優しく分かり易い絵本やゲーム、ダンス、歌などを遊びながら学んでいきます。
 保護者の方も一緒に参加できる英語参観日もあります。ぜひ英語で楽しむ子供たちの姿をご覧下さい。

こだわりの給食


こだわりの給食
 いずみの給食はまさに特別。毎年春になると先生と子どもたちが田んぼに田植えに行き、完全無農薬のお米を作っています。その量はなんと毎年700kgにもなります。いずみの給食は、この胚芽のついた美味しいお米が中心となって構成されます。さらに、提携農家から送られてくる季節のお野菜も完全無農薬。子供たちの健康と発育を第一に食材を揃えています。
 また、いずみは給食センターへの外注はしていません。明るく清潔な園の厨房で、新鮮な食材をもとに美味しくて栄養満点の給食を作っています。園での自飯のため、子どもたちは出来立ての温かい料理を食べることができるのです。
 給食は週4回(月、火、木、金曜日)で、水曜日だけは各自お弁当の持参をお願いしています。

人との交わり


人との交わり
 子どもたちは幼稚園という一つの社会の中で、人と交わりながらたくさんのことを学んでいきます。同年齢の友だちや保育者との関わりだけでなく、異年齢の友だちと関わる時も大切にしています。毎日幼稚園で子どもたちは、自由に好きな場所で好きなことをして遊びます。その中で自然と学年やクラス等の関係なく友だちと出会い、遊んだりするのです。
 また、このような自発的な関わり合いだけでなく、年間を通してカリキュラムの中に子ども同士の豊かな関わりを促すプログラムがあります。たとえば4月には入園したての新入園児を年長組の子どもが誘い、年少、年中組の初めての園庭での遊びの面倒を見るという時間を設けています。その他にも、全園児一緒に給食を食べたり、週に1回程度、全園児が同じ部屋に集まり、お誕生日会や礼拝、ゲームなどをするあつまりの時間を持っています。
 さらには、幼稚園での生活が始まった4月から6月の2ヶ月間、縦割クラス(異年齢クラス)を2クラス作り活動します。礼拝、自由あそび、ゲーム、給食、お弁当、絵本の読み聞かせ等を行います。(朝礼拝30分間は各年齢クラスで行い、その中には自分のクラスメイトのお顔を見て、クラス担任の先生と触れ合う時間もあります。)異年齢の関わりの中で、年長組の子どもたちはお兄さん、お姉さんとしての意識を持つようになり、自然と下の子のお世話をするようになります。また、年中組や年少組の子どもたちは優しいお兄さんお姉さんに、甘えたり、あこがれを持って、真似て行動する様子が見られます。異年齢の子どもとの関わりは、同年齢同士では味わえない交わりや広がりが生まれ、子どもたちを豊かに成長させていきます。人との関わりが子どもの心を動かし、内面を育て、子ども自身が人との関わり方を見出す力になっているのです。

絵本の貸し出し


絵本の貸し出し
 いずみでは毎年度5月から週に一度、絵本の貸出しを行っています。(貸出し:金曜日、返却:月曜日。)
 お話の本、自然の本、かがくの本、工作の本、キリスト教関連の本など、たくさんの本があります。その中から子どもたちは自由に本を選び、家に持ち帰ります。子どもたちは、本の貸出日をとても楽しみにしており、次は、この本を借りようと前々から決めている子どももいます。本の貸出日に、目的の本を探し借りていく子ども、友だちが面白いと言った本を借りていく子ども、保育者が読み聞かせた本を借りていく子ども、本の選び方や本の好みは子どもによって様々です。一年を通して子どもたちは沢山の本と出会い、本を選ぶ楽しさと読む楽しさを味わっています。
 絵本の貸出しの目的の一つは、子どもが家庭でじっくりと本に親しむためです。決して字が読める様になることを目的としているのではありません。もう一つの目的は、自分で選んだ本をお家の方にも読んで頂くためです。そして読み手であるお家の方にも、絵本の世界を知り、親しんで頂けるようになるためでもあります。大好きなお家の方の膝に座り肌と肌を触れ合いながら、また寝る前に布団に一緒に入って本を読んでもらうことが子どもは大好きです。本を読み聞かせることで、子どもが喜ぶと同時に、一冊の本を一緒に読むことで生まれる会話や共感できる体験が子どもの心を豊かにし、親にとっても子どもが考えていることや感じていることを知ることができる親子の触れ合いの場となるのです。
 本を巡る親と子の暖かい触れ合い、また本を通して語られる親の心のこもった言葉によって、子どもたちの中に人の話にしっかりと耳を傾け聞ける力や、人間関係を築く上で大切な言葉が自然と身につき、子どもの心を豊かにしていきます。幼い頃、本を読んでもらう体験をなさった方も多いと思います。その大好きな本を思い出す時、読んでくださった人の声のぬくもりが、内容とともに大切な忘れられない思い出となってよみがえってきます。親子で心をしっかりと通わせ合いながら、絵本のすばらしい世界を旅し、心の絆となる共通体験をもっていただきたいと願い、絵本の貸出しを続けています。

絵本の読み聞かせ


絵本の読み聞かせ
 自由遊びの中や、毎日の降園前に各クラスで絵本の読み聞かせをしています。1冊の絵本の世界をみんなで共有する時間は、とても豊かな楽しい時間です。子どもたち一人ひとりが、その絵本の中にある喜び、悲しみ、驚き、恐れ、安心、希望、音や匂いなど様々な感情や感覚に触れ、友だちや保育者と一緒にそれらを分かち合うのです。毎日1冊の絵本との出会いを経験し、あるいは長編の物語を、数日かけて読破し、子どもたちの豊かな想像力やさまざまな感性、感情表現が培われていきます。
 幼児にとって、絵本は自分で読むための本ではありません。絵本は子どもに読ませる本ではなく、大人が子どもに読んであげる本です。読み聞かせの間、子どもたちは目で字を追っているのではありません。耳で保育者の声を聞きながら、目は絵本の絵を隅々まで見ています。その両方から広がる絵本の世界を楽しんでいるのです。子どもたちの中には、文字に興味を持ち、ひらがな等を読める子どもも多くいます。しかし、絵本を読むということは、情報伝達や知的形成が目的なのではありません。泉のようにあふれる言葉に触れ、また、絵が語っていることを読み取りながら、絵本の時間を楽しく過ごすのです。
 読み聞かせに際して、保育者は絵本の表紙から裏表紙にいたるまで、子どもたちが充分に絵を楽しめるように配慮しています。また、声色を使うことを避け、子どもたち一人ひとりが持つ絵本のイメージを壊さないように気をつけています。今は、新しい本が続々と出され、本があふれている時代です。そのような中で、いずみ幼稚園では、すばらしい絵本との出会いを願いつつ、良い本を選ぶ目を持つように、また、良い本を大切にし続けるように心がけています。

自然の中で


自然の中で
 園庭や園の周囲は自然に囲まれ、子どもたちは季節の移り変わりを全身で感じることができます。
 春は、桜の花や子どもたちが植えたチューリップなどの花々の中を駆け回り、園で育てたイチゴや木いちごを摘んで味わい、アリやミミズ、ダンゴ虫、バッタ等の小さな虫たちと出会います。おたまじゃくしやチョウチョウ、カブトムシの幼虫を育てて、その変化する姿に喜び、生命の不思議を感じています。
 雨が降る頃になると、傘をさして雨の中を散歩し、園庭にできた水溜りで遊んだり、雨の音を楽しんだりします。
 夏から秋にかけては、杏、ぶどう、柿の木に実がなり、晩秋になるとシイの実やドングリ拾いをして駒やネックレス、指輪を作ったり、きれいな葉っぱでクレヨン印刷をして楽しみます。またサツマイモも収穫して焼きイモ大会をして楽しみます。
 子どもたちは、木に登り、保育者と共に自然の実りを手にし、目を輝かせて口に含みます。また、その年によっては、ナス、ピーマン、トマト、キュウリ等の野菜の種や苗を植えて、その実を収穫します。時には、子どもたちが調理して、サラダや野菜炒め、味噌汁等にして、みんなでおいしくいただきます。秋になると、シイの実やドングリを拾い、コマを作ったり、炒って食べたりします。また、それぞれの家の近くでみつけたマツボックリや、いろいろな形の木の実、葉っぱなどを持ち寄って、部屋飾りを作ったり、ネックレスや指輪などを作ったりすることもあります。
 風がだんだん寒くなり、冬を迎えると、裸になった木に小さな芽を見つけたり、落ち葉の下に眠っている小さな虫の動きに気づいて声援を送ったりして、新しい生命を心から待ち続けます。
 このようにして、子どもたちが目で見て、手で触れ、直接感じ、友だちや保育者と分かち合い共感することによって、自然界の事象に関心を持ち、私たちの造り主であり、命の源である神様の愛を知るようになります。そして、与えられた大きな恵みの中で、一人ひとり、一つ一つの命を大切にして生きることを覚えていきます。

お問い合わせについて


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