パリ日記2表紙 BALLET-INDEX TOP

17日 凱旋門へ行く
 今日はまずは、前々から行きたかった凱旋門へGO。Chatelet駅から1号線に乗れば乗り換え無し。楽々だね〜、それじゃカルネを買おうっか、とこれもお決まりの文句アン カルネ シルブプレと窓口のお姉さんにお願いして、10ユーロ紙幣を出した(カルネは9.6ユーロ)。するとお姉さん、何やら言っている。ここでなにか言われるとは全然予想をしていなかった私達は「え、なになに〜?」とちょっとパニック。その内に訳がわからずオロオロしている私達をみて、窓口のお姉さんてば、肩をすくめてお釣の10サンチーム硬貨2枚を投げてよこしやがった。後で思うと「10サンチーム硬貨はないのか」と言っていたようなのだが、そんなこと解らないよー。でもどうして? 9.6ユーロだよ!? 10ユーロ紙幣出してもいいよね? いきなりのパリの不機嫌なマドモワゼルの洗礼にあって、あっけにとられた私達。日本でこんな対応されたら、怒髪天付きで怒りまくるのですが、なんと言ってもここはパリ。「ガイドブックに書いてあったとおりだ〜」「肩すくめられちゃったね〜」とかのんきにやり過ごしてみた(ハラワタは煮えていても)
好意的に考えてみると、「10サンチーム硬貨だしてくれれば、お釣が50サンチーム硬貨1枚ですむから、あんた達が扱いやすいようにと思って言ってあげたんじゃないの。」だったのかも(どうだろう…?)。
 
Chatelet駅は5本の路線が交わっていて、便利な反面入り口を間違えるとめちゃくちゃ歩かないといけないのだが、初めて利用する私達はもちろんそんなことはわからず、改札を入ってから 線のホームに着くまで軽く一駅分くらいは歩いた。
 そして電車到着。ぬ、完全に停車する前にドアが開いてるぞ〜。しかも結構急停車?? とか首を捻りつつ乗車。地下鉄に乗って前の「?」が消滅。急発進に急停車。ドアも停車前に開くし。あぁ〜、パリの地下鉄もスピード狂?(涙)。
 急発進急停車にオロオロしている内に、地下鉄は「Charles de Gaulle Etoile駅」に到着。さあ凱旋門だ。以前には車窓から見ただけだったから近くで見たかった。それでもって上に上がってみたかったのだ。とりあえず近くへいって彫刻を観る。これも目的の一つである。ぐるっと回って「ラ マルセイエーズ」発見。おおこれが「エースをねらえ!」で岡ひろみちゃんが仮装していた彫刻か〜!でっかいなー。と、フランス人が聞いたらひっくり返りそうな内容の感激をする阿呆約1名。一通り観たところで、一番の目的展望へ上がることにする。ガイドブックには地下でチケット(7ユーロ)を買い、エレベーターで上へ。とあるのだが、エレベーターが見当たらない。階段はあるけど…。階段で行けってか、おい。しかしどこを見てもエレベーターは発見できなかったので、あきらめて階段で上がることにする。延々と続く螺旋階段。足が、足が死ぬ〜。心臓が〜。一気に登らず、階段脇のスペースで休めば良いものを、「後ろから登ってくる人がいるし、大和撫子(撫子って歳か?)たるものこんなところでへばる訳にはいかん」と訳のわからん意地を張る阿呆約1名。その内に前を登るカップルがリタイヤ。「勝った…」と、自分も遭難寸前のくせに優越感に浸っていると、やっと展望へ到着。
凱旋門の彫刻 ラ・マルセイエーズ  これが ラ・マルセイエーズ

 凱旋門の屋上だ〜。「愛と哀しみのボレロ」でジョルジュ・ドンがボレロを踊っていた屋上だよ〜。と、笑う膝も忘れて感激することしきり。パリの街は高い建物が無い為、非常に見晴らしが良い。シャンゼリゼ通りだー、エッフェル塔だー、泊まっているのはどの辺だ? と一通り楽しんでみる。そして下りももちろん階段。登りほどじゃないけれど下りも目が回ってつらい。「なんだか体力使い果たした…」と二人共普段まったく運動をしていない為、よれよれになりながら次の目的地ルーブル美術館へ向かったのだった。

凱旋門屋上から見た新凱旋門
↑ 凱旋門の屋上から見た新凱旋門
凱旋門の入場券 ←凱旋門の入場券 ルーブル美術館の入場券
 ↑ルーブル美術館の入場券

ルーブル美術館へ行く
 はじめて訪れるルーブル美術館(カオルさんは2度目ですが)。メトロの「Palais Royal Musee du Louvre駅」から直結しているのか、便利だなぁ、と美術関係のお店が並ぶ通路をほてほて歩くと、ひろーい半地下エントランスに到着。流石に人が多いぞ。まずは日本語の館内案内をインフォメーションで貰う。これが無いと広すぎてどうにも動けない。チケットは販売機が多数導入されていて、行列に並ぶこと無くゲット。入場券は7.5ユーロ。
 むやみに大きい館内、もちろんすべて見られるわけが無いので、今回はフランドル絵画を目指して見ることにする。しっかし広い。しかもエスカレーターが故障していて動かない。恕。なんとかリシュリュウ翼の3階に辿り着くも、前の凱旋門が災いしてかなり脚弱状態。これでもかってくらいの絵画の山を見過ごしながら、(いちいち丁寧に見ていられないくらい多い、玉石混合だし…)フェルメールの「レースを編む女」とか、ルーベンスのむちむち絵画(←おい)などを見て回る。絵ばっかり見てるのも飽きてきたので彫刻を見ることにする。ルネサンス時代のイタリア彫刻があるデゥノン翼1階へ。動きのある彫刻を見ていると、ポーズを真似したくなるのだなー。で、ついやってるし。(面白いので皆さんも是非!周囲の目は気にしなーい) 途中に展示室の間にある、一人しか入れない小さいトイレを使ったのだが、便座の有る個室に入ると、窓の外に外壁装飾の彫刻のお尻が見えてびっくり。エントランス付近の新しいキレイなトイレも良いけれど、館内の小さいトイレも面白いです。
 いい加減疲れてお腹も空いたので、おそめのお昼ご飯を食べて、夜のバレエに備えてホテルに帰る事にする。そう、今日はオーケストラ席。今回の中では一番良い座席なのだ。 楽しみだー。
… 2002/11/24 …しずか

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