期間限定のウルトラランナー

 2003年のサロマ湖100kmマラソンに出場することにしました。これまでフルマラソンは48回走りましたが、100kmは初めての出場です。本来なら4月はトラック練習の導入、5月はトラック競技、6・7月は留萌増毛ハーフマラソンと札幌国際ハーフの2つの公認レースを経て北海道マラソンへ出場というのが、例年のパターンでした。
しかし今年は公認ハーフのひとつである留萌増毛ハーフが財政難により中止。北海道マラソンも別に予定が入りそうなので出場できない公算が大きくなりましたので、メインになる大会として100kmを選びました。普段のマラソン前の練習でも30kmまで、LSDはも最高で3時間になると飽きてしまいますが、6月までは何回か超ロング走をしなければなりませんね。とりあえずフルのレースは1本入れておきました。あとは片道(帰りはバスとか)、往復でわざと長く走らなければ帰ってくることができないようなロング走を入れてみようかな。こういう計画をあれこれ立てるのも楽しみのひとつでもあります。でも4、5月は脚を痛めない程度に平日はトラック練習中心でいきたいです。この半年は雪道で思う存分走れなかった鬱積が溜まっていますので。 

  理想とする練習計画
 ソンスはウルトラを始めるに当たり、自分の長所と短所を考えてみました。

長所〜マラソンレースではイーブンペースが得意。走っているときは何も考えてない(ことが多い)。日頃通勤ランをしているので食べてすぐでも一定のペースで走れる(遅刻にならないよう頑張ってます)。

短所〜LSDは飽きるのでイヤ。胃腸が弱い。体が固い。補強が嫌い。
短所は直して長所が伸ばせればいいですね。特に柔軟体操と補強運動が大事なのはわかっているのですが。。。    

テーマ 練習内容
 4月  走り込み+スピード取り戻し期
平日)1000×5のインターバル、16000mまでのペース走
休日)30〜40kmくらいのjog
 5月  走り込み+スタミナ確認
超ロング走の実施(でも50kmくらいまでかな?)
ペース走は20000mくらいまで
洞爺湖マラソン(フル)で自分の経済速度の確認 
6月   中旬迄)スタミナ確認
疲労を残さない頻度で超ロング走1回くらい 
あとはjogでつなぐ
6月   下旬)調整期  jogと節酒? 

こうして宣言しておけば後には引けないかな。計画どおり練習をこなせるよう頑張ります。

サロマで履く予定のシューズを買いました
 札幌のアスリートクラブで購入した「ターサーHD」です。店の札には北海道限定バージョンとありました。
 数年前まではフルのレースでは主にターサーを履いていました。しかし最近はターサーも機能満載で重くなってしまい、ここしばらくはナイキを履くことが多くなっていました。でも高校から履き慣れたアシックスが一番自分の足に合っているようなのでウルトラレースにはアシックスと決めていました。5月上旬に今となってはターサーでも軽い部類のターサー・ジャパンを求めてアスリートクラブに行ったところあいにく品切れで代わりに試し履きしたのが左のシューズです。
 購入の決め手はソンスの細身の足幅にぴったりしたフィット感(ターサージャパンより足幅は細いとのこと)でした。今となっては踵部分のαゲルを強調しているのもなんだか懐かしいです。
 まずは洞爺湖マラソンで足(靴)馴らしの予定です。
 価格:13,500円の10%引き 重さ:240g

実際のポイント練習

4月4日(金)
 約35km走をしました。国道237号から旭川空港と東神楽町中心街をかすめて旭川市内に戻るコース。途中空港近辺にアップダウンがある以外はほぼ平坦。まだ本格的な練習を始めて2週間もたってないので脚を使わず無理しない程度のペースで行く。道路端には1km毎の表示があるのでペース感覚は掴みやすい。だいたいキロ4'30くらいのペースで行くけど、前半は体が重かったです。実際の体重も1.5kgオーバーだし。沿道は農村地帯が延々と続き、田んぼではかなり雪が融けてました。同じ旭川市内ですが、ここらへん(旭川南部)は雪の量が少ないように感じます。15kmほど行って国道から別れて一路空港方面へ。ここからが唯一の登りがあるが、重いまま通過し一転下りへ、ここから少しからだが軽くなったような気がするが、まだ半分近く残っているので自重自重。でもなんか脚が勝手に動くような感じとなりました。残り8km地点のスーパーで初めての水分補給。気温が10度くらいでもずいぶん暖かく感じたので250mlの紅茶をゴクゴク飲んでしまいました。30kmを過ぎて練習不足の感は否めず、少々脚にきましたが、大きくペースダウンをすることなく家へ辿り着きました。 
 休憩込み2時間50分 
 
4月13日(日)
 40km走をしました。コースは国道237号の国道距離表示1km毎を参考に起点から20km地点までを折り返すものでした。20kmというと美瑛町との境界近くまでいきます。信号待ちと給水中はストップウォッチを止めました。今回のテーマは距離表示があるので一定のペースで走り、後半だらけないこと。
おとといのインターバル走が効いたのか、練習再開から日がたったので体が慣れたのか1キロ当たり前回の35kmとくらべて10秒くらい良いタイムで進み、5kmは20'49"で通過。6kmくらいから市街の町並みが途切れ畑作地帯にここから延々7kmくらい直線道路が続きます。
 10kmは41'56"で通過し、このコースで一番大きい西神楽の集落を過ぎてから雨が降り出してきました。私は雨の日は練習を休むほど雨は好きではありません。これは心の鍛錬と我慢して走りました。雨が降ってはと帽子と厚着してきたのが助かりました。15kmは1:03'12"と徐々にタイムが落ちてきました。行きでは気付かなかったのですが、緩く登っているようでした。20kmは1:24'36"で折り返し。もう数百mいくと丘のまち美瑛との境界でした。5月くらいになったらたぶん境界を越えてさらなるロング走をするかもしれませんが、今日はここままで。
 22km地点に当たる千代ヶ岡のコンビニで給水を摂りました。苦手な柑橘系のジュースでしたが、たぶん体が欲していたのかな、一気に飲み干してペースアップしました。25kmは1:45'21"で通過。ここから雨はどんどん強くなってきました。やはりイヤな感じですが帰り道ですのでイヤならペースアップするよりほかありません。30kmは2:06'21"、35kmは2:27'39"で通過。残り5kmくらいから上半身の動きがイマイチになりました。筋力不足かな?でも脚のほうはまだまだ余裕がありました。残り3kmでペースを少し上げてピリッと締めました。2時間48分8秒でした。マラソンの走り込み期間中でも40km走はほとんどしないので、この練習をこなせただけで満足です。でも周回コースとかだったら途中で投げ出すこと大なので、ソンスの場合は往復コースでなければできないでしょう。

5月3日(祝)
滝川まで53.5km走をしました。ソフトクリームを食べながら、写真を撮りながらの楽しいLSDでした。

5月17日(土)
 海が見たい一心で札幌から国道231号を北上し石狩浜までの往復41kmのロング走を行いました。この国道は札幌市内にありながら比較的信号もなく歩道も広いので走りやすかったです。難点といえば片側3車線あるゆえ排気ガスが気になります。10kmくらい走ると札幌市から石狩市に入ります。その名のとおり石狩川の河口にある街で、その昔蛇行していた旧石狩川を見ながら走るので視覚的にも涼しさを感じます。
 途中にサーモンファクトリーという海産物のお土産屋を通ります。ソフトクリームの誘惑もありましたがここはパス。ほどなくして国道と別れを告げ石狩市の旧市街(今となっては役場も札幌寄りに移転している)に入り、3kmほど行くと、石狩湾を一望できる温泉施設「番屋の湯」があります。本当は片道だけ走って温泉に入り一杯といきたかったのですが、今回は準備をして来なかったのでここもパス。裏手の砂浜から海を見て来た道を引き返しました。帰りは海を見る目的を果たしたので、あとは早く帰りたくてペースを速めて帰りました。
 給水、給食なし、休憩は2回だけの少し慌ただしい行程でした。休憩込み3時間13分

5月25日(日)
 洞爺湖マラソンに出場しました。

6月9日(月)
埼玉の走友はやと丸さんと塩狩峠をめざして約40kmのLSDをしました。
休憩込みで5時間30分。

6月21日(土)
 朝練習で学生と10kmロードの変化走。最初3kmを3分50秒、次の2kmを3分30秒、折り返してまた3kmを3分50秒、2kmを3分30秒でいくもの。予定のペースでいけたもののペースアップの時はこっちの体もアップアップで息が上がりました。
 午後は17kmjogというが、ペースはどんどん上がり最後はキロ4分を少し切るところまでいくことに。締めは3000m走でこちらは3分14秒で入ってからはビルドダウン走で10分20秒。暑さも手伝って疲労困憊のゴールでした。
 夜は学生と飲み放題90分の1本勝負。ジョッキ6〜7杯くらいかな。つまみもあまり注文せず、飲みまくるイヤな客ですね(^_^;)。結局これだけで済まずに飲み屋を出るとビールを持って学生宅に乱入。イヤなOBだ。久しぶりに飲んだなあという気分なのでこれから一週間はうまく節酒ができそう?

6月22日(日)
 起きるとちょっと二日酔い気味(@_@)。でもこんな日に限ってイベントで残業なんだよな〜。走りも酒のオフでした。午前中にふと「来週の今頃走ってるんだろうな」と、イメージはサロマの青い湖。どこまでも続く地平線。そこにヨレヨレになった自分の姿が。。。おっと仕事しなきゃね。

6月23日(月)
 フルの時は1週間前に必ず朝食前にゆっくり2〜3時間走ってスタミナ切れになってヨレヨレになるまで走ります。こうすることで本番にスタミナ切れになっても慣れが出てくるのではないかとの目論見です。今回はスタート時間を念頭におき5時起床ですぐ走り出しを予定していたのですが、結局は二度寝して6時前のスタートとなりました。キロ5分を少し切るくらいのスピードで朝のさわやかな空気の中のジョックです。サロマの朝もこんな風にさわやかなのかな?飽きてきた頃に学生が対向してきたので合流し、2時間5分走りました。少し腕がだるくなる程度のスタミナ切れです。8時にはもう練習が終わったのでなんか1日有効に使えてトクした気分です。治療や買い物から帰ってもまだ昼を少し回った程度で休日を有効に使ってます。
 練習のほかフルの前は7〜4日前に高タンパク食、3日前からは高炭水化物食を行うのですが、今回は見送ります。理由は2つありまして、高タンパク食の時は胃腸に負担をかけやすいので少しリスクがありそう。またウルトラだといくら炭水化物を溜め込んでも100km無補給で走れるわけないのだし自然にいこうかなと思ってなんですけど。それと今回梅干し買ってみました。梅干しは普段ほとんど食べないのですが、エイドに出るらしいし、クエン酸と塩分が程良くあってウルトラの道中には味方になってくれそうです。でも酸味の味はイマイチ苦手なのでこれから練習前に食べて慣れておくかな。

6月24日(火)
 今朝はなぜか3時30分に目が覚めてしまいました。ちょうど夜が明けてきた頃。なんか体の中はサロマの起床時間にだんだん移行してきているのかな?でも目が覚めてから「本番にこの時間に起きても寝坊なんだよな」と思いつつ(寝言かもしれない)、再び寝ると起きたのはいつもと同じ6時過ぎ。自分は寝起きには自信があってほとんど寝過ごしたことがないし、家族とかに起こされた記憶もないほう。目覚ましがなくても時間通りに起きられるタイプです。でも神経質になると眠っては醒め、醒めては眠るパターンが多いです。たぶん大会当日もそうなると思います。そう小心者なんです。
 今朝は朝練習のペース走のみ。脚の具合は悪くはありませんでした。

6月25日(水)
 ホクレンロングディスタンスチャレンジ深川大会を観戦してきました。日本の一線級の走りを6コースまで観客が入れて間近に見られるなんてすばらしいです。実業団選手の鍛えられた脚筋力、衰えぬピッチ。いやー凄かったです。トラック10000mだったら25回も見られるわけですからマラソンレースより走りの観察ができます。というわけで今日はイメージトレーニングの一日でした。

6月26日(木)
 残り3日。ここまでくると完全休養を入れるべきか普段通りの練習をするか悩むところですが、普段通りの練習をしました。本練習は12km走。キロ4分のペースでしたが予定より脚を使ってしまった感じです。昨日のイメージトレーニングは生かされなかったようですが、脚に疲労が来たら「ピッチ、ピッチ」と言い聞かせて走りました。たぶん昨日のイメージトレーニングは明日になったらもっと忘れてしまうことになるでしょう(^_^;)
 さて練習終了後はもうサロマ行きの準備を始めました。今日準備をして足りないものは明日買って来ようと思っているからです。カバンにスタート前のグッズ、中間のレスト地点でのグッズ、ゴール後のグッズもうすでに3つの荷物に分けました。今年は涼しくなりそうとのことですのでいらない長袖シャツの下の部分を切り取ってゼッケンが見えるよう細工した防寒シャツも作成しました。暑さ対策はせいぜい帽子くらいでしょうか。実は私は遠征とかで準備をするとワクワクして眠れない変な癖がありまして(遠足前の子供と同じだ)、本来なら前日の夜遅くに準備することが多いんですけど、今回だけは別です。明日はレースに関係ない車中泊グッズの荷造りをする予定です。いやー今回の移動は車で良かった。今日の準備だけですごい量なんですから。
 
6月27日(金)
 残り2日。今日のお昼は恒例行事の回転寿司の日(^^)/。職場の近くにある郊外型の回転寿司屋でちょっと贅沢な昼食です。実はレース前の水曜日以降に炭水化物の補給を名目に食べに行きます。いつもは昼食代は500円以内なのですが、この日だけは特別で一応食べたいだけ食べるのですが、午後の仕事もあるので7皿で終了。ここ最近は10皿なんて食べなくなったなあ。食事後はこれまた近所の薬局でテーピングテープを買う。ここ最近は膝や坐骨の心配があるので欠かせません。なお今回は「ひざかんたん」という膝周りに重点をおいたテーピングをあらかじめ買ってあります。
 仕事が終わると今度はいつもの整骨院で筋肉をほぐしてもらいました。先生からは「ボロボロにならないで帰ってきてね」と励ましの言葉をいただきました。また帰ってきたらリハビリでお世話になります。帰宅後は車中泊グッズの荷造りを行う。これも細かく用途別に分けて狭い車内で効率的に取り出せるようにしました。性格的に大ざっぱなO型ですが、遠征レースだけはチェックリストや行程表を作り綿密な計画です。
 さて、移動日の明日は午前中は仕事をして職場から湧別に直行します。

6月28日(土)
 いよいよレースに出発する日となりました。普段どおりの調整を心がけているものの、さすがに前日は朝練習の10kmのペース走はまずいのでキロ3分50秒のペース2kmで終えて、午前中は仕事に行き、午後12時30分にチームの監督(今大会の審判長です)と車に乗って湧別に向かいました。車内では美瑛ヘルシーMに来ていた旭化成の安部選手の話をしていましたが、その話を開会式でもしていました。車の中でスピーチのリハーサルだったのかな?
 そうこうしているうちに2時間少々で湧別町に到着。すでに観光バスが続々と到着しており、駐車場も車で混雑していました。公園では早くもテント村が出現しており、キャンプ場と錯覚しそう。受付を済ませてからは車に戻り、ゼッケンやチップをもう付け始めました。車中泊で電源がないので昼間が準備の勝負の時間なのです。準備が終わると開会式の時間。どんなものかと見に行くと文化センターはロビーにまで料理テーブルが並ぶ大盛況の状態。知り合いも見当たらなかったし、人波に疲れるので何も食べずに早々と会場を後にして町内を散歩しました。そういえば大昔に鉄道乗りつぶしを趣味としていた私はこの湧別町に一日二往復のローカル線を乗るために来たことがあったのでした(中学生の頃)。でも当時の駅はどこにあったのかはこの散歩では判明しませんでした。
 明るいうちに中湧別の温泉施設に行くと、ここもランナーで大賑わい。長湯で疲れないよう烏の行水で上がると、今度は夕食の買い出しに向かいました。今晩のおかずは親子丼+スパゲティー、デザートにゼリー、寝酒にクエン酸が一杯(入っていそうな)レモン酎ハイでした。食事終了後は7時を過ぎ暗くなったので、車中泊の準備です。キャンプの定番寝袋でなく家からいつも使用している布団と枕を持参しました。少しでも寝やすいようにと考えたからです。
 シートをフラットにして、布団を敷くと寝場所の完成です。1BOXカーでないので若干無理はありますが、無理なく寝返りをうてる程度なので快適快適。
お酒も飲んですっかりご満悦です。でも持参の携帯テレビは全く映らないし、電源もないので音楽を聴いて寝るしかありません。結局8時過ぎには睡眠準備に入りました。なんか夜は冷えそうです。目覚ましを2時半にセットし眠りにつきました。

 レース当日に続く