2006年2月14日(火)
父の病状
長い間父の視野はまったく変わらずだったけれど、私がOクリニックへの転院を勧め、通っているうちに病状が悪化してしまった。
結局父は、もともと通っていた大学病院に戻ることになったけれど、なんとなく罪悪感を感じてしまった。
もちろん、普段からの量の多すぎる飲酒や、仕事から帰ってきてそのまま旅行に行ったりという、体を休めない生活ぶりも問題だろうけれど、私が病院の転院を勧めたせいなのかもしれないと、自分を責めてしまう。
自分が良かれと思ってしていることが、すべての人に良いとも限らないのかもしれない。
むしろ、緑内障の事を意識せずに暮らす、もともとの生活が、一番父には良かったみたいだ。
2006年2月24日(金)
胃薬と風邪薬
なんとなく風邪っぽく胃が重たかったので胃薬を飲もうとして、説明書を見た。
ただ、何錠飲めばいいのか調べようと思っただけなんだけど、
「三共胃腸薬」の注意事項の医師へ相談の項目に「緑内障」が入っていた。
胃薬で明記されているのは初めてだったので思わず「三共」さんに電話してみた。
胃薬の「ロートエキス」という成分が眼圧を上げるそうで、顆粒のものには含まれていないそうだ。
その他風邪薬で緑内障の人が飲めるものを尋ねると、他社の物も調べてくれることになった。
30分後に丁寧なFAXを送ってくれた。
「改源」「ストナデイタイム」がOKだそうである。本当に親切な担当者である。
他社の製品のことは分かりかねますと言えば済む所を、一生懸命調べてFAXしてくれる薬剤師に出会えて、心が温かくなった。
2006年4月1日(土)
エイプリルフールの診察
今日は久しぶりに視野検査があった。30度のオクトパス検査を行った。
視野検査が終わった後、検査結果をコピーしてもらい、先生の診察で「変わりありませんね。」って言う言葉を待っていたら、
期待に反して「右目が進行してますね。水の流れの検査をしてください。」と言う答えが返ってきた。
水の流れを調べる為の検査をしている間、涙が流れて溢れて来た。
再び先生の診察になった。「水の流れはいいですので、次回手動で視野検査を行いましょう」と言われた。
手術も視野に入れる事になった為に、次回は理事長先生の診察を予約した。

絶対に視野が回復しているって思っていたのに、進行しているなんて本当に思ってもみなかった。
毎日ブルーベリー・ルテイン・カシスを飲んで、目のマッサージもしているし、三島大社でお払いもしてもらったし、すっかり治っているのではないかっていう奇跡を信じて毎日を暮らしてきた。
最近では緑内障のことも、忘れて暮らしていた。
検査入院もしたし、1週間の酸素治療も受けたのに・・・。酸素治療もなんだったのだろう。
エイプリルフールのうそだって信じたい。
2006年4月11日(火)
鍼治療
ここのところ、肩こりがひどい事もあり、先日から気になっていた近くの鍼治療院に、勇気を出して電話をしてみた。
先生はとても親切で、鍼治療は痛がりの私にはかなり怖かったけれど、緑内障にもいいということなので、行くことに決めた。
鍼を刺したときの「チクッ」とした感じや少し押したときの鈍痛がちょっと気になったけれど、おなかと背中にする温灸がとても心地よかった。その場では100%あったコリが60%位になった。
家に帰って2時間ぐらいすると40%位になった。4時間たつとなんとなく目が軽くなったのでこの日記を書きたくなった。
鍼治療の事をかなり好きになった。
西洋医学と違って、目に見えて数値でどの位良くなったかは分からないけれど、長い目で見れば、血流を良くするので私の体を良い方向に導いてくれるかもしれない。
2006年4月18日(火)
理事長の診察
今日は理事長診の前に、ゴールドマンという看護婦が手で行う視野検査を受けて、進行を見た。やはり上のほうの視野が進んでいた。
理事長の診察になり、ひとつづつ聞きたかった事を聞いた。
妊娠中のキサラタンの影響は?
「影響はないと思うが・・・。手術をして目薬を最低限にするというのも手だし・・・。」と言う考えだった。
手術のリスクは?
「まずないと思うが100%ということはないですから・・・。」と言うことだった。私としては、「手術して目薬を最低限にしよう、任せておけ!」と言う風に強く言ってもらえれば心強かったけれど、医者の立場上強くは言えないものなのだろうか・・・。
最近注目されている「星状神経節レーザー」や「視神経賦活療法」について
「真ん中の視野が欠けているわけではないので、まだそこまでする必要はないでしょう。」と言う事だった。
最近、目の事が心配で泣いてばかりいるんだけど泣くと眼圧があがるか?
「全く関係ないでしょう」と言う事だった。
カラーコンタクトレンズが最近目に悪いと言われているけれど?
「メーカー品なら緑内障には問題ないでしょう」
鍼は緑内障にいいのでしょうか?
「血行を良くすると言う意味では有効なのではないか」
私はいつか失明しますか?
「見えにくくなると思うけれど、今の医学ではまず失明は考えられないだろう。」
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6月に入院・手術を決めた。日にちは決まっていないけれど、3週間ぐらいの入院らしい。完治させる為の手術とかなら、前向きになれるけれど、治る訳ではない手術の為に、3週間入院し、その後1ヶ月は見えにくくなり、痛い思いや怖い思いをして、なおかつ入院手術で50万くらい払う。この病気って、お金もかかるし、ちょっとづつ心を悲しくさせていく。前向きになる日もあれば、悲観にくれる日もある。
明るい日もあれば、ちょっとした事で怒りっぽい日もあったり・・・。
私だって、いつも元気で笑っている奥さんでいたいよ。でも、がんばっていても、辛くて辛くてたまらない日もあるよね。

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