改造計画
つぎに歩み板について検討してみよう
歩み板の選定 |
[歩み板の選定] 「スロープの必要性」でも記述したが、ランプブレークオーバーアングル対策として、出来るだけ長い歩み板の方が望ましいが、格納時も考慮(荷台寸法内)すると、3mがベストである。 今回の計画では、サイドアオリ(3.1m)を取外す予定だったので、そのサイドアオリを補強して歩み板にするリサイクル案があったが、そのままで(木製アオリタイプ)30kg以上あるので、非実用的である。 今回は、高価だが軽量で取扱いが楽なアルミブリッジを選択することにする。 [アルミブリッジの選定] まずブリッジ長さだが、選定基準として ブリッジ長さ=荷台高さ×3.5 という基本が存在する。 これは、登坂角度を16度以内に設定するというところからきている。 今回車両の場合は、荷台高さは70〜75cmなので、2.5〜2.7mあればよいことになる。 だが今回の使用方法では上述したように、ランプブレークオーバーアングルからみても、3mが望ましい。 最大積載荷重は1t〜1.5tもあれば充分である。 また下記の「格納方法」を考慮すると出来るだけ薄いブリッジが望ましい。 農業機械用は少し安価だが、厚みが105mmぐらいになるので、車高の低い車を積載する場合は、乗用車用に設定されてある厚みが薄いタイプを選定する。 (例) 昭和アルミ製 SB・SBA・・・農業機械用 昭和アルミ製 ES ・・・乗用車用 |
歩み板の格納 |
[格納方法] 歩み板は大きさや余剰スペースから考えると積載車体の下に格納するのが合理的であるが、車高が著しく低い(車高短)場合、高さ方向のスペースが確保できない。 市販の歩み板(アルミブリッジ)の場合、長さ3m、幅300〜400mmは問題ないが、 高さは最薄で80mm(〜110mm)となるので、このクリアランスを確保する必要がある。 手っ取り早い方法は、積載固定位置となるタイヤの下に台を置き、固定状態で高さを確保する方法だが、別述する「荷台の補強」での手法でかさ上げすると”一石二鳥”である。 [固定装置] また、固定装置(方法)も考えなければならない。 非積載時は、後部アオリを立てるので落ちないが、積載時は後部アオリを寝かすので、固定しなければならない。 アルミブリッジは高価なので、盗難防止の意味も併せて、カギが掛かる装置が望ましい。 |
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