中1〜3 優秀でした。 僕は読書習慣がしっかり身に付いていたので、それが大きな力になっていたと判断できます。 国語力の最大の鍵は読書量です。 それを満たしていたから、優秀だったと言えます。 学習状況としては特記すべきものはありません。 問題演習等は受験期に人並みに行っただけです。 日常の国語の学習習慣はありませんでした。 高1の1学期 優秀だったはずの成績に異変が起こります。 現代文は優秀なのですが、古文、漢文がまるで分からない。 成績はまるで駄目。 国語は得意科目だっただけにショックでした。 何故成績が悪いのか理解できない。 否、理解したくない。 妙なプライドがあったのでしょう。 しかし現実は厳しかった。 テストを重ねるにつれ、下がる成績。 古文、漢文につられて現代文も何だか不調です。 漠然とした危機感は抱いていたが、具体的な対策は何も講じていない。 そんな時期です。 高1の夏休み 英語と時期を同じにして、真剣に対策を考えました。 単位ぎりぎりの成績であまりに苦しく、改善することを本当に欲したからです。 妙なプライドなど、とっくにどこかに吹き飛んでいました。 最初に現代文について。 定期テストの成績は下降しているが、模擬テストの成績は悪くない。 ちょっと実力が不足しているだけと判断し、参考書を購入して問題演習を行うことにしました。それにより改善すると確信を持ちつつ、少々不安ではありましたが。 次に古文、漢文について。 何が原因で分からないのだろう。 ぼんやり文章の意味は分かるのに。 このぼんやりに問題があるのではないか。 そう考えました。 それを解決するのに必要なのは。 やはり文法と考えました。 さて、教材チェック。 古文は充分。漢文は足りないので幾つか購入。 英語と同様に文法事項の徹底した学習を開始しました。 やはりなかなか頭に入らない。 それでも当然繰り返すしかない。 英語と異なり、何だか実感がない。 そんな気持ちに苦しみながら、ひたすら繰り返してみた。 そんな夏休みでした。 高1の2学期 夏休みからの学習の結果、基本事項は徐々に身に付いてきました。 しかし英語程はっきりとした結果が成績として出ない。 少々悩みました。 英語との差異は何か。 ある日、古文の授業中に読んでいる文章を理解が難しいと感じたことがありました。教師が現代語で説明しているのに。文法の基礎は分かってきたから、もうちょっと分かりそうな気がする。 その時、ふと気がつきました。 英語とは読んでいる文章のレベルが違うということに。 古文、漢文は文章自体は現代文と何も変わらないレベルだが、英語はそうではない。 学んでいる内容自体は比較にならないほど、高いのだということを理解したのです。 成績が思うようにアップしない原因が納得できました。 まとまった量の文章を読まないと学習レベル的に不足しているのです。 そうと分かれば実行です。 さて、教材は。 漢文は先日購入したので良さそうです。 古文は・・・。 ありました。 学校で配付した参考書に、徒然草と枕草子の有名な段を集めた対訳本がありました。書店で最も売れなそうな参考書のあれです。 これを読むことにしよう。 ひたすら読みました。 品詞分解も掲載してあったので、それにより文法知識を確認しながら読みました。当然、最初は進みませんでしたが、少しづつ速度も上がっていきました。 こうして学習の方向性が定まりました。 偶然ではあるのですが、この学習法は以後大きな意味を持つことになってきます。場合によっては合格への大きな力となるほどの。 冬休みまでずっとこの学習は続きます。 成績はやや向上といった感じでした。 高1の3学期 現代文の問題演習にもすっかり慣れ、古文、漢文の基礎文法事項もかなり身に付いてきました。 対訳本も複数回読んでいます。 すると成績が伸びました。 極端にです。 模擬テストの偏差値が驚く程上昇したのです。 僕はとても気分を良くしました。 まあ、この段階の学力を冷静に判断するとたまたま良い結果が出たというのが正確なところなのですが。 それでもその影響は大きかった。 嬉しさが僕に勢いをもたらしました。 国語の学習が楽しくなってきたのです。 古文、漢文の学習も学習する文献の量を増やしていくことができました。 対訳本は繰り返し読んでいましたが。 この学習を進めていった結果、これ以後に不思議な現象が起こり出します。 高2 現代文の学力はすっかり問題がなくなり、問題は古文、漢文のみの状況となっています。 学力的にはそのはずなのですが、実際は古文が得点源になりつつあります。 何故か。 文法力は確かに固まりつつありますが、まだ不足している。 それ以外の理由とは何か。 古文の問題の出典はかなり限られている傾向があります。 (入試の出典リストの資料が手元にありますが、それを見ると自分が触れたことのない出典がないことに気が付きます。) 他の科目ではそうはならない。 しかし古文は限られている。 そして模擬テストも当然その傾向に従って作成されている。 その結果起こったこととは。 問題文、まるごと知っていることが頻発したのです。 最初は偶然かと思いました。 しかし複数回起こる。 どうやら偶然では無い。 試しに適当に大学の過去問を紐解いてみました。 同じような感じです。 なるべくして得点源になっていたようです。 学習法に更に確たるものを感じた僕は、これ以後も徐々にレベルアップを果たし、受験期へと突入していきます。 高3 志望校の過去問に挑んだ結果、問題の圧倒的な量を感じます。 そこで基礎事項のさらなる定着、問題演習量の増加によりスピードアップを念頭に置いた学習を実行します。 圧倒的な量をこなしました。 結果、処理能力も向上し、模擬テストでも良好な成績を収めます。 高3現役時点で某難関校対応模擬テストで全国3位(国語単独)になったことがありました。 一旦、かなり厳しい成績に陥った状態から学習しての結果だけに、学習法がいかに適切だったかを示すものと思います。 英語と同様に高3時点で受験レベルでの学力は完成していたと判断できるので、以下は省略します。 全体総括 読書習慣による文章読解力。 正しい方法論。 この2つの徹底により、良好な結果がもたらされたと言えます。 先ずはベースとなる読書経験。 このことに専心して学習して欲しいと思います。 それが良好な結果に結びつく道程であると僕は確信しています。 |