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 Cups
 
 
 カップを集め出したのは、勤め始めてからです。   
最初は、通信販売のようなもので買っていました。
やがて、よくある、アウトレットショップ(割引をしてくれるところ)やデパートの陶磁器売り場を訪ねるようになり、そこに並ぶ、とりどりのカップに魅せられ、気に入ったものを一つ一つ買い求めるようになりました。
 コレクションをする人はよく言いますが、何故集めるのか、と問われても、それがあるから、としか答えようがありません。
(山登りをする人が、「そこに山があるから」と答えるのと同じ。)
 最近は、勢いがやや鈍っていますが(何せあまり買っても置き場に困るし)、陶磁器のアウトレットショップに出入りすると、珍しいものがいくらでも見つかります。
最近では、ヘレンドのロスチャイルドバードというシリーズの、丸型のティーポット(中国茶にも使える)で、取っ手が茶色の可愛い鳥になっているのに出会い、思わず”欲しいな”と思ってしまいました。すぐに売れてしまい、次が入るのが半年後ということでしたので、何とか誘惑を免れましたが。
 カップも、次に欲しいのがあって、ただしそれは、かなり(これまで買ったカップの中で、単品としては一番)高いので、それが押さえになって、あまり買わないで済んでいます。
勿論、こういうものは普段は飾っておくだけで、たまに、友人がお茶を飲みに来てくれた時に、好きなカップを選んでもらって、ティータイムを楽しみます。
 私の好みの順---だとごちゃごちゃになるから、国別、メーカー別に、カップをご紹介していきます。

  ドイツ製/◆英国製/◆その他の国

 Cups -1-

 ドイツ製

  マイセン


 言わずと知れた、陶磁器の最高峰。お値段も最高峰ですが、やはり素晴らしいです。
私はピンクローズと言うシリーズのセットを持っています。絵付けの一筆一筆が素晴らしい。
他の図柄のものも欲しいのですが、お財布が追いつきません。
 ただ、マイセンのテーブルセットは、文句なく素晴らしいのですが、何と言うか、使いやすさや全体のデザインという点で、全てのシリーズが好みにぴったり来る、と言うわけではありません。(勿論、ピンクローズは大好きですが。)コンベニエントでないというか。独特の癖があるというか、小さくまとまってないと言うか。見て、ぴたっと来る、文句なし、という感じではないんです、何故か。日本の中産階級的好みに合致していない、手に余る、という感じでしょうか。

只今家主の最愛の、マイセンピンクローズと言うシリーズのティーセットです。
ティーポット、カップ(ティー/コーヒー兼用)6客、クリーマー、砂糖入れ、ケーキ皿6枚という構成。(隅にある、小さなカップは別に買ったミニチュアです。)
金彩も絵も美しい、細部まで極めてよく出来ているこのセットで、マイセンを実際に使う喜びを味わっています。
使うのは、親しいお客様が来てくださった時だけですが。
このセット、マイセン開窯275周年の記念セットだそうで、カップの底にバラの蕾の絵が描いてあります。(普通は無いらしいです。)

 
ソーサーとカップ。ピンク色のバラが、美しく大胆に描かれています。
バラの棘の一つ一つ、蕾の細部まで精密に描かれていて、見事です。
カップを2つ並べて。ソーサーにも、底にも、ピンクのバラが描かれています。
少し暗くて見えにくいですが、底にピンクのバラの可愛らしい蕾が描かれています。カップの底の絵は、物凄く長くて細い筆で描くそうです。

 
ピンクローズのティーポットです。真ん中に大きなピンクのバラ、蓋のつまみはピンクのバラの蕾、持ち手や注ぎ口も、繊細な白磁の浮き彫りと金彩で彩られ、木の幹や、葉などをイメージして装飾されています。
砂糖入れとクリーマーです。どちらにも(砂糖入れには蓋にも)、器いっぱいに愛らしいピンクのバラが描かれており、砂糖入れの蓋のつまみはバラの蕾です。
前においてあるのは、ピンクローズのカップのミニチュアと、骨董の銀の砂糖掴みです。

 

マイセンドラゴンデミタスカップです。
ちょっとしたきっかけで入手。(yahooオークション。)元の持ち主さんのお母さんが30年前にドイツで集めたコレクションの放出です。アンティークとは言えませんが、少し古め。
ピンク、グリーン、ブラック、ブルーの4色。
 
下皿とカップを別々に撮りました。
マイセンドラゴンは、色が9色あるそうです。全色を何らかの形で揃えるのが目下の野望です。
龍の柄が違ったり、鳳凰の尾や竜の背鰭の色が違ったパターンがあったりするようですが・・・
マイセン ピンクドラゴン 皿 1965年
お皿を出すのはちょっと分類から外れますが・・
おまけにこれはアンティーク(一応)です。
一応、ドラゴンということで。

 
これは完全な現代物。結構レアな、ブラウンドラゴンのティーカップです。ちょっと意外ですが、金彩がよく生きていて、結構きれいです。
 
カップと下皿を別々に。こう見えて、結構可愛いブラウンドラゴンです。
マイセン花と虫が描かれたデミタスカップです。
上のマイセンドラゴン4つと同じ持ち主さんから入手。花と虫の繊細で緻密な描き方が楽しめます。
 
下皿とカップ、別々に撮ってみました。
下皿のアップ。

 
カップのアップ。花と虫の繊細緻密な描き方が楽しめます。
カップのアップ。反対側から。

 
マイセンのシリーズの中で、日本では恐らく一番知られて(好まれて)いると思われる、ブルーオーキッドコーヒーカップです。
チューリップを思わせるカップの形や、墨絵を思わせ、どこか東洋風の、青の濃淡で描かれた蘭(オーキッド)がとても優雅で素敵です。
ソーサーの形も、変わっていて優雅で、墨絵の木のような(蘭の花を表した)柄がついています。

 
これも例外ですが・・・
マイセンの歴代のマークを模様にした、マイセンのプレートです。
マイセン自身が描いているんだから、絶対間違いなし!の資料、です(と思う)。
これ、”The Book of Meissen"という資料本の、マークの章に載っています。
マイセンのコーナーって事で、こちらに。

  フッチェンロイター


 ドイツの、中堅のメーカーさん、といったところでしょうか。プリント物などで、今風の面白いものを沢山出しています。
西欧陶磁器(主にドイツのもの)のポピュラーな柄、ブルーオニオンティーカップ(コーヒー兼用)です。ブルーオニオンは、元々はマイセンが始めた柄ですが、今は多くのメーカーさんが出しています。食器の柄として、落ち着いていて使いやすい柄ですよね。
このカップも、英国の項に載っている、ロイヤルクラウンダービーの”ダービー・ポージィ”と一緒に、一番最初に、通販で買った、思い出深い品です。
骨董の項でも書きましたが、これの由来は、中国の染付け(白地に青の文様)のざくろの文様(ざくろは種が多いので、子孫繁栄の吉祥文)を、西欧で真似たものらしいです。

  トリプティス
 

おそらく、割とポピュラーな、日用品に近いもののメーカーさん、トリプティスの、プリント物小花柄2人用ティーセットです。
一人でお茶を飲みたいときに、日用に使っています。
残念ながら、プリントですので、骨董の項でご紹介したマイセンの小花柄に比べると、絵付けはかなり劣ります(というより、比較にならない)。

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